2024年04月13日
ヤフオクで見つけた
4月12日
Tassiは若い頃、40年以上前のことだからまだミュージシャンとしてキチンと生計が立てられる前のことだね。音楽雑誌の連載講座やレコード評などを担当させてもらっていて、自分がこれから先ミュージシャンとして食っていけるのだろうかと、複雑な思いで生きていたことを思い出した。
きっかけは石川鷹彦さんだった。いや正確に言うなら高田馬場のライブハウスでマスターをしていた、K氏がこの業界に入るきっかけを作ってくれたんだと思っている。K氏にきた仕事を自分が忙しいからお前が行けと言ってくれたのだ。きっと私にチャンスをくれたんだろう。
私は1978年1月の雪の降るある日石川宅を訪れた。その日はCM録音の仕事の日でK氏にバンジョーの依頼があり、自分ができないと言うことで私にそれを振ってくれたのだと思う。中央線の駅から雪の降る中重いバンジョーを持って歩いた記憶はいまだに残っている。
結果は散々なものであった。やはりプロの現場というのはそう甘くはない。それから石川さんの楽器運びと称して約1年間一緒に過ごすことになる。運転免許も持っていないのにどうしたかというと、レコーディングの始まる時刻にスタジオの前で待っていて、石川さんの到着を待って楽器を運ぶという段取りだ。
とはいえ収入は夜中のバイトだけ。自宅暮らしだったためにまだなんとかなったが、収入は良くて月5万円ほどだっただろうか。そうこうしているうちに音楽雑誌の講座をやってみないかという話をいただけた。それが今回紹介する「ギターライフ」のシートレコードの演奏だ。今の人はシートレコードと言ってもなんのことかもわからないだろう。ちょっと前では雑誌に付属のCDという事になるんだろうが、今ではQRコードを読み込んで音源をダウンロードというような流れになるんだろうなあ。
1980年の録音だから44年前のことだ。オープニング・エンディングタイトル曲は安田裕美さん。これもオープンD6チューニングでとてもかっこいい。楽器はギルドF50だと思う。録音スタジオはオンキョーの第6スタジオ。
この頃このシリーズに数回関わっていたので、また探してみようと思っている
RICOH PX600
fukasawaman409 at 00:00│Comments(0)