2024年02月27日

人生最後のライブ機材


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2月27日

2023年からライブで使う機材を一新した。正確には一昨年の2022年であるが、昨年に完成したと言っても良いだろう。

それまでの約10年はYAMAHAのデジタルミキサー O1V96を愛用していた。

以前にも書いたがアコギの場合ピックアップマイクはついていても、ヴォリュームやトーンをコントロールするつまみがギター本体についていない。なのでまずストローク、アルペジオ、ソロなどのセッティングをあらかじめデジタルミキサーにいくつかセーブしておく。それを足元のフット・スイッチを切り替えることによってMIDI経由でデジタルミキサーをコントロールするといわけだ。ああなんていう便利な機能!もう他のシステムには戻れない。

便利便利といいながら気がつくともう10年。まだまだ十分使えるが新しい機材をリサーチしていくと、安くて音の良い機材が他にもあることに気がついた。それがベリンガー XR12 X AIRである。

リンクを見てもらうと分かるようにINPUTの穴ぼこだらけだ。普通のミキサーにあるようなフェーダーやつまみが一切ない。コントロールはPCかタブレット上でおこなう必要がある。XR12とタブレットはあらかじめwifiで繋いでおく。

オペレーターが一人の場合、タブレットを持ってステージに上がり、ミュージシャンのリクエストに応じてバランスを調整し、タブレット経由でXR12をコントロールするというわけだ。本来の使い方はこうなのだろう。だがTassiはO1V時代から前述した使い方をしている。

2022年はまずXR12のみを導入した。O1Vとの価格差は5分の1程度なのに、音は圧倒的にXR12の方がいいのだ。これには驚いたね。まるで浦島太郎になった気持ち。世の中進化しているんだね。耐久性を心配したが1年使ってみてトラブルは一切なかった。

それではということで2023年はXR12の前段にプリアンプを入れてみたら、ということになった。Tassiの場合楽器が多いのでその度にケーブルの抜き差しをしていると演奏に集中できない。なので楽器の数だけのインプットが必要になるのだ。最低でも6chあればなんとか足りるが、世の中そんなに上手くはいかない。レコーディング用のプリアンプは通常1ch、1Uラックに収まるサイズで2chないしは4chだ。

いろいろ調べていたらTassiのリクエストにバッチリ応えてくれるものを発見した。それが Focusrite ISA 828 Mk IIである。値段はちょっと張ったが試してみる価値はありそうだ。

過去にマンドリン用のプリアンプの調子が悪かった時に、2ch仕様の同モデルを試したことがあった。PAオペレーターの評判がとても良かったので、全ての前段に入れてしまえということになった。1〜4chは入力がマイク、ライン、インストと使い分けることができるので重宝している。5〜8chは入力がマイク、ラインのみなので、アクティブ・ピックアップの楽器を中心にセッティングしている。

ラックの写真を見てみよう。4Uラックのそれぞれ2Uの上段にXR12、下段にFocusrite ISA 828 Mk IIを配置している。正面からではわからないが、ミキサーの入力側のパネルがラックの中に収まっているのである。これで正面からはスッキリ見えているのだ。1〜4chのインストINPUTが前面にあるので、ここを使う場合はケーブルが見えてしまうが、アコギだけならスッキリと収まってしまうのである。

ショックマウントのラックに組み込んであるために、総重量はハンパなく重い。一人でセッティングするのはごめんこうむりたい重量だ。唯一の欠点といえばそんなところか。それはともかく音の説得力は素晴らしく、現在のところこれを超えるシステムがあったら教えて欲しいほどだ。


SONY RX100 VII

fukasawaman409 at 16:32│Comments(0)gears 

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