2011年06月09日

名人技でSANTA蘇る

3bab6fef.jpg6月6日

午前中早い時間から文化放送9stにてCM録音。ここ何年かずっと続けているプロジェクトで音楽は桜井順氏。tassiはアコギ、ガット、12弦で参加。いつもより曲数は少なく、次の仕事を考えてくれたんだろうか。

その後NHKに移動しNHK BSの「宮川彬良のショータイム」の収録。tassiはガット、バンジョー、ウクレレで参加。

前回同様テナーバンジョーが登場する。テナーバンジョーは4コースでおまけに5度チューニングなので、テンションの多いコードを押さえるのに苦労する。コードの構成音全てをカバーできないので、どこかを省略しなければならない。まあ、そこが腕の見せ所というか、センスを問われるポイントだろう。

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さて、しばらく現役を引退していた「SANTA CRUZ OM 28」のフレット交換と同時に、ピックアップも新しいモノに載せ替えた。まずフレットを交換したことで音に締まりが出て、ちょっとガッツのあるサウンドとなった。以前は少し線が細い感じだったが、繊細さを残してより力強さが増した感じになった。

ピックアップは「MiSi/マイサイ」といってわりと最近に発売されたものらしい。このピックアップの唯一の特徴は電池を必要としないことだ。電池がいらないといってもパッシブ・タイプではない。充電式なのである。プリアンプの基板上に百円玉ぐらいのコンデンサーが載っており、それに充電するという仕組みになっている。充電方式は付属のACアダプターをコンセントに差し込み、もう一方のフォーン・プラグをギターのエンドピン・ジャックに差し込み1分待つだけだ。これで16時間の演奏が可能になるのだ。なんて便利なんだろう。

弦を緩めサウンドホールに手を突っ込み、電池を引っ張り出して電圧を測ったらまだ充分に使えるだけの容量があった。なんていうことは過去に何度も経験している。こんな無駄なことがいっぺんに解消されるのだ。実はSANTA CRUZに先駆けて、12弦にもMiSiを載せてある。電池交換の苦労から解放されたメリットはこちらの方が大きい。

ピックアップはサドル下に敷くタイプでL.R.Baggs社製。いくら便利でも音が悪ければ意味をなさない。しかしこのピックアップはピエゾながら癖のない素直なサウンドだ。以前はEMGを搭載していたが、それに比べてはるかに良くなった。フィッシュマンのプリアンプも取り払い、ショルダー部分に空いた穴はプラスティックのキャップをはめ込む。

ピックアップのセッティングは高度な技術が必要で、下手な人に頼むととんでもないことになりかねない。フレット交換もまた然りで、今回も下落合の藤野名人ならではの職人技に依るところが大きい。


OLYMPUS E-P2 / VOIGTLANDER NOKTON 25mm F0.95


fukasawaman409 at 14:52│Comments(0)TrackBack(0)work | gears

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