2007年09月16日
プラットホーム

午後から千駄ヶ谷のZAKスタジオにてアニメの劇伴録音。音楽は柳川剛氏。「ストレイト・ジャケット」というアニメの劇伴で、tassiはアコギとブズーキ、アイリッシュブズーキ、そしてリュートで参加である。
柳川氏とは始めてお会いするので、その芸風は未体験である。もちろん柳川氏としてもtassiに対しては同じ状況だから、果たしてうまくいくのかそれともお互い不幸な結果になってお別れするのかは分からない。歌モノであれば唄えないような難解なメロディーが出てくることはまずないが、劇伴(サウンドトラック)のようなインストものの場合、そういう状況に遭遇することが多々ある。劇伴のような「背景音楽」を演奏する場合、ギターが好きで弾いてきたという経験以上の(以外の?)事を要求される場合が多いから、その状況に的確に対応できる脳の柔軟さが必要とされる。
つまりテクニックは思考に隷属する道具でしかないという事だろうか。ううむ、ナンダカよく解らないそんなハナシはここまで。試行錯誤を繰り返しながらも録音は無事に終了。民族楽器の色気がちょっとはスパイスになったようだ。
前回の続きで鉄道ネタ。寝台列車をホームで待つというのもワクワクする瞬間だ。これから向かう知らない街への期待と不安。家族の元への帰郷。恋人との別れ。夜のプラットホームには、そんな様々な心の思いと葛藤が、あちこちに見え隠れしている。
柳川 剛氏サイト
http://aoba.sakura.ne.jp/~sound/
CONTAX RX Distagon 28mm