2007年09月14日
寝台列車

午後から溜池のクラウンのスタジオまでレコーディング1曲。本日はイルカさんのレコーディングで、編曲は内池秀和氏。tassiはアコギとジュラで参加。イルカさんとはここ数年ライヴやテレビでご一緒することもあるが、レコーディングは1990年の「Delfina」以来である。
このクラウンのスタジオは、tassi若かりし頃の30年前とほとんど変わっておらず、懐かしさと古くささの微妙な感じがなんともイイ味を出している。本日の主役はイルカさんだが、tassiのステージデビュー(?)は、実はイルカさんのコンサートツアーだったのだ。確か河口湖のロッジで一週間ほどの合宿リハーサルを済ませ、最後の仕上げということで、このクラウンのスタジオの中で、弦カル(カルテット)との合同リハーサルを行ったのである。今は亡き木田高介さんの元気だった姿を思い出すなあ....
思い出話ばかりしてもしょうがない。本日録った曲はイルカさんのアルバムのなかの1曲で、植物の名前がタイトルになっている。アルペジオが基本で、コレはもちろんGIBSON SJ。その後Merrill OM28をダビングで重ねる。Neumann M269で録った音がイイ音なので嬉しくなってしまう。ちょっと大陸のイメージを出すために、ジュラをストロークで更に重ねる。大陸といえば、朝青龍を思い起こすような楽器も入っていたようだったが。
夜は市ヶ谷のサウンドバレイにて、やはりレコーディング1曲。編曲は林有三氏。前回同様に森昌子さんのレコーディングだった。ストリングスの皆さんが帰った後の一人ダビングで、GIBSON SJの再登場。弦は「Martin Marquis SP Phosphor」。ただの「SP」と「Marqui SP」の違いはボールエンド付近の赤い糸だけだと思っていたが、微妙に音色も違うようだ。気のせいかもしれないが「Marquis SP」の方がギラギラせず、落ち着いたトーンで高級感がある。ちょっと値段は高いが、tassiのGIBSON SJとのバランスはイイと思う。
前回「夜行列車」について書いたら、旧友から「夜行列車」は座席が硬くてよく寝られん、と指摘を受けてしまった。実は「寝台車」と書きたかったのだ。「寝台車」なら快適である。ちょっと窓を開け人気のないホームを眺め、これからの旅を想像する。久々に列車の旅、したいなあ。
RICOH GR1s