2007年07月12日
ここでもAW2816が活躍

本日は六本木スイートベイジルでのライヴ本番だ。こういった大編成のライヴの場合、アコギと言えどもマイクで音を拾うわけにはいかない。どうしてもピックアップでのライン出力となる。本数が少なければMillennia TD-1だけで臨むところだが、今回は曲つなぎやブズーキの使用などを考えると、やはりYAMAHA AW2816を登場させないわけにはいかない。
このAW2816、元々はハードディスク・レコーダーなのだが、tassiはライヴ用のミキサーとして使っている。今だったら同じくヤマハの「O1V 96」などを使うはずだが、当時は色々な理由でAWを選択したのだ。tassiのアコギや民族楽器には、ピックアップはつけているが、ボリュームやトーンコントロールはつけていない。やろうとすれば出来ないことはないが、やはりボディーに穴を開けたくはない。また、ちゃちなセコいボリュームだとそこで音質が劣化するから、出来るだけストレートに出力したいという理由でもあるのだ。
かなり昔はそれぞれの楽器にボリュームペダルをかませていたのだが、接点数の多さやボリュームのガリといった電気的トラブル、足下の煩雑さ....などなどの理由で、 tassiは15年ほど前にそのスタイルを廃止した。それが廃止できたのはデジタル・ミキサーが登場したからである。当時はDMP9というラックマウントタイプを使っていてかなり重宝した。けっこうな値段がしたが、デジ卓の出始めだったせいか、音質的には今一歩といったところだった。それから数年後、ライヴ仕事をほとんどやらなくなり、このDMPは売ってしまった。
どうやってAW2816をコントロールするのかというハナシは、次回に続く。ナマの弦楽器の人にはきっと参考になると思うよ。
本日のライヴは、まあちょっとしたハプニングはいくつかあったが、おおむね大成功だったようだ。編曲の妙というものをお客さんも楽しんでもらえたのではないかと思う。本番前にはステージ後ろの巨大スクリーンに、本日主役の編曲家(川口真氏、萩田光雄氏、若草恵氏)の作品が、ド〜ンとリストアップされ映し出されていた。よく見ていると、ああコレ知ってる、えっこんな曲もそうだったかと、スバラシイ作品群にただただ溜息が出るばかり。打ち上げ後の二次会の席では、松原さんのブズーキ秘話など、感動的なエピソードに一人で盛り上がり、宴会は夜遅くまで続いたのであった。
RICOH Caplio GX 100