2013年08月

2013年08月30日

気の早い話

eab18d9e.jpg8月22日

午後SOUND CITYにて劇伴録音。音楽は住友紀人氏。tassiはアコギ、ガットでダビング作業。

何と来年1月放送のドラマの音楽を、この真夏に録るなんてずいぶん気合いが入っているなあ。なんてことを想像しながらのレコーディングだった。曲数は多くなかったが、ギターだけのバージョンがあったりと、いつものように丁寧にプレイした。

その後同じくSOUND CITYの別スタジオに移動しCM録音。音楽は伊東光介氏。tassiはガット、バンジョーで参加。

ガットとバンジョーが混在するのだろうか?っと普通は考えるはずだ。しかし何もブルーグラスやデキシーランドジャズを演奏しようっていうのではない。ここはあくまでもCMの現場なのである。

バンジョーの持っているイメージ、たとえば素朴、田舎なんていうキーワードがそれに相当する。たぶん伊東氏は映像のイメージと楽器の音色が重なったのであろうか。ガットギターは所々に出てくるフレーズのみ。なるほどちょっとトリッキーなメロディーが映像とピタリと合って、さすが独自の感性を持った方だと膝を打った。


OLYMPUS OM-D E-M5 / VOIGTLANDER NOKTON 25mm F0.95

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2013年08月27日

リュートのために爪を切る

0a44ec12.jpg8月16日

夜SOUND CITYにてアニメの劇伴録音。音楽は浜口史郎氏。tassiはガット、リュート、マンドリンでダビング作業。

本日はリュート曲があるので爪をギリギリまで短く切って臨む。本来リュートは指頭つまり「指先」で奏でる楽器だ。「爪先」ではないのである。指の柔らかいタッチがリュート独特の音色を生むわけだが、もし完全に爪を切ってしまうとギターが弾けなくなるのでいつも苦労する。

今回はリュートに時間が掛かりそうだったので、ギター、マンドリン曲を先に録る。その後時間を掛けてリュート曲を仕上げていく。エンジニア吉田氏のマイク選択に依るものだろう、NEUMANN M149の臨場感あふれるサウンドが素晴らしかった。


OLYMPUS OM-D E-M5 / VOIGTLANDER NOKTON 25mm F0.95


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2013年08月14日

珍しく時間内に終了

3aef887f.jpg8月6日

午後からSUNRISEにてレコーディング2曲。音楽は志方あきこ氏。tassiはガット、12弦、アイリッシュブズーキでダビング作業。

本日は珍しく民族楽器の出番が少ない。ちょっとクラシカルな曲はガットで清楚につま弾く。もう一曲は12弦とブズーキという複弦楽器を生かした張りのあるサウンド。速いペースで録音は進み、弦の皆さんが来る前にきっちりと終わる。


OLYMPUS OM-D E-M5 / VOIGTLANDER NOKTON 25mm F0.95

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2013年08月09日

感動の青いキューボックス

5d451158.jpg8月2日

午後からポニーキャニオンにて劇伴録音。音楽は井内啓二氏。tassiは12弦、ガット、ウクレレ、アイリッシュブズーキ、マンドリンでダビング作業。

ポニーキャニオンってどこ?確か一口坂スタジオは昨年クローズしたはずだし…なんて思っていると、それは旧ワンダースターションのことです、とコーディネーターが教えてくれた。なんだ代々木のあそこですか。とはいえ楽器が多いので早めに到着する。

当初リュートが候補に挙がっていたが、いろいろとやってみるとアイリッシュブズーキの方が雰囲気に合うことが分かり、リュートはあえなく首になる。音域やチューニングなどいろいろな要素があり、決め打ちでないとリュートはなかなか採用されないようだ。

このスタジオ、旧ワンダーとどこが変わったのかと辺りを見回してみるがよくわからない。ブースに入ってみて意外なものを発見した。一口坂にしかなかったあの青いキューボックスである。ああ懐かしい、ナツカシイ。こんなところにDNAが引き継がれていたのか。


OLYMPUS OM-D E-M5 / VOIGTLANDER NOKTON 25mm F0.95


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2013年08月05日

指の奴隷になるな

e363fcd9.jpg7月28日

午後からSOUND INNにてレコーディング1曲。音楽は服部隆之氏。tassiはアコギで参加。

今回はあらかじめファックスで譜面が送られてきた。頼んでもいないしギターなのになぜだろうと見てみると、90パーセント以上書き譜のアルペジオだった。ふつうギターではやらないような動きが随所に見受けられる。ポジションをいろいろと試しながら、なんとかいけそうな動きを探り当てる。

ギタリストの多くはあまり深く考えずに無理のないフォームでアルペジオすることを考えがちである。しかし音の流れをよく理解してみると、多少無理なフォームでも音優先でトライしてみることは価値のあることだ。


OLYMPUS OM-D E-M5 / VOIGTLANDER NOKTON 25mm F0.95

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2013年08月03日

誘惑に勝つ

c72d8f53.jpg7月25日

午後からサウンドバレーにてアニメの劇伴録音。音楽は梶浦由記氏。tassiはアコギ、ガットでダビング作業。

いつものようにエンジニアの小岩氏はマルチマイクでtassiのギターを狙う。本日はノイマン、DPA、ベイヤーの3本セット。どういうバランスかはよく解らないが、相変わらず素晴らしい音色である。反面こちらの演奏のアラもよ〜く分かってしまうので、いつも以上に細心の注意を指先に集中して演奏する。

夜遅く六本木のど真ん中にあるサンライズにてレコーディング1曲。音楽は志方あきこ氏。tassiは12弦、ガット、アイリッシュブズーキでダビング作業。

いつものように大量の楽器を持ち込むが、本日は3本だけの登場となる。おなじみのTZOURASは出動せず、珍しいこともあるものだ。終わってみると12時を回っている。呼び込みのおねえさんの誘惑を振り切り、楽器を車に積んでおとなしく帰宅する。


OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL 9-18mm

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