2011年05月

2011年05月28日

ドレッドノートの低域処理

955aacf2.jpg5月27日

さだまさしライヴ「まさしんぐWORLD 2011」の二日目、名古屋センチュリーホールへ。

二日目とあっていくらか余裕が出てきた。初日の楽器バランスのチェックポイントを確認し、O1V96に修正データを打ち込む。こういうところがデジタルミキサーの利点だ。

二日目終演後、MARTIN D-45を指弾きでアルペジオした時、低域の一部にピークがあるとの指摘を受けた。たしかにスタジオでもこのドレッドノートは、低域の処理にひと工夫が必要だ。やはりライヴでもそうだったか。明日の本番前にDPA 4099のマイクアレンジ、あるいはEQ処理を試してみよう。うまくいかなかったらフィンガーピックを付けるしかない。ニュアンスを出したいのでピックを付けたくはないというのが本音なのだが。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2011年05月24日

那智の大瀧の前

216d5c69.jpg5月22日

谷村新司「ココロの学校」コンサートのために三重県にある熊野那智大社まで。

早朝に羽田から南紀白浜まで飛行機移動である。南紀白浜は昨年末にTBSの番組収録で行ったので、何となく様子は分かっている。空港から走ること約3時間、ようやく目的地の熊野那智大社近くの大瀧に到着する。山の中である、そして雨もパラついている。ようやく雨が上がったところだとか。辺りの湿度は相当高い。おまけに滝を背中に演奏するのでそりゃあ条件としてはあまりよろしくない。ま、そこは数々の修羅場をくぐり抜けてきたtassiなので、この程度のことでは驚かない。

今回はヴァイオリンの土屋さんと二人でのサポート。参拝客のいる中での公開リハーサルなのであっさりと済ませるかと思いきや、念入りにチェックを始め3曲を除いてほぼ通すこととなる。昨日とは大違いだ。リハーサルを終えてみると、譜面が湿気でシナシナになり、ドッシリと手に感じるほどの重さになった。これは楽器にも良くない。持って来たギターは「LOWDEN O-38」、野外向きの楽器じゃないよね。それよりヴァイオリンの方が大変だ。ギターに比べ桁が二つは違うからね。

リハーサルは雨よけのテントの中で行われたが、本番は天気が回復したという理由でテントは外された。当然モニターの聞こえ方が違ってくる。全ての音が遠い。思わず演奏する手にも力が入ってしまう。そして湿気は相変わらずだ。だんだんと弦は死にかけ、吸湿のせいか楽器の鳴りも芳しくない。元々鳴らないCOLE CLARKだったら良かったのになあ。

まあそれでもコンサート自体はとても良く、大自然の森の中そして滝をバックにしての演奏はなかなか有意義な経験であった。


CASIO EX-FH100


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2011年05月23日

初日が明けた

ed6f9cfa.jpg5月21日

さだまさしライヴ「まさしんぐWORLD 2011」初日のため、さいたま市文化センターへ。

二日間のリハーサル、一日のゲネプロを経て本日がコンサート初日である。初めて行く会館なので余裕を持って早く家を出た。また行き先を間違えないようにとカー・ナビゲーションに目的地を登録する。しかしtassiのカーナビは7年ほど前のモデルなので「山手トンネル」が表示されない。ナビの示す進路は環状線経由で5号線を下り、さらに東北道方面に進み外環浦和で高速を降りるというルートだ。

山手トンネルは開通してから何度も通っているので、こちらからのルートの方が早いと思うのだが、池袋から先へはあまり行ったことがないので、実は自分も信用できない。しかしナビの指し示す東北道もなんだか怪しい。事前に地図で調べてみると目的地は戸田の少し北側のはずなのに、なぜか東北道....

疑心暗鬼の固まりで車を走らせることほど危険なことはない。首都高の分岐点で不安になり減速してみたり、またそれを挽回するかのごとくアウトロー的な速度までアクセルを踏んでみたりと、ようやく会館にたどり着いた。

数曲チェックしただけで、あとは進行の確認程度のあっさりとしたリハーサルが終了する。まあ初日なので軽いミスぐらいは許されるかな、と周りを見渡すと「さだベテランミュージシャン」ばかりなので、そうはいかない。不完全なのはワタシだけか。

「まさしんぐWORLD」というちょっと変わったコンサート、なんかとてもイイですねえ。心に滲みる一日だった。来週は名古屋そして兵庫を回る予定だ。さてと、帰りは戸田まで下道を行こうかな。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


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2011年05月22日

NEW ACOUSTIC SYSTEM

93fecb96.jpg5月17日 

さだまさしライヴ「まさしんぐWORLD 2011」リハーサルのため三郷市文化会館へ。tassiはアコギ、12弦、ガット、ブズーキ、マンドリンで参加。

何とリハーサルはリハーサル・スタジオではなく、ホールの舞台上で行われる。これにはビックリだ。PAも入り本番と同じ並びでのリハーサルというのは初めての経験である。通常はリハーサル・スタジオで演奏を固め、その後ゲネプロ(通し稽古)として初めてホールで本番さながらにやることが多いからだ。よく考えてみると、PAや照明そして舞台装置も同時進行できるから、案外この手法の方が効率的かもしれない。

今回ギターはピックアップを通したラインの音と、DPA 4099のマイクの音をミックスして出力している。例外的に12弦とブズーキはピックアップのみ、またマンドリンは4099のみとなっている。こういうことを積極的に出来るのも、モニタースピーカーを置かずヘッドフォンでモニターしているからだ。ここ何十年もの間ライヴで使用するアコギの音に苦労してきたが、機材の発達でようやく理想に近づけることが出来た。

多くの弦楽器をまとめるデジタル・ミキサーも10年働いてくれた「AW 2816」を現役引退させ、代わりに同じくヤマハの「O1V96」を新規採用する。新規採用といっても自宅で5年ほど使い込んでいるので、新人というより中途採用の方が適当か。

ミキサーのコントロールは足下に置かれるBOSSのGT-5を使い、MIDIのプログラムチェンジでそれぞれのシーンに応じてEQやレベルを細かく設定している。自画自賛するつもりはないが、これはなかなかのシステムだと思う。まだ始まったばかりなのでおおざっぱな設定しかしていないが、今後細かくシーンに応じた設定をしていこうと考えている。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


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2011年05月21日

終日NHKマン

ffdc8e82.jpg5月16日

昼からNHKにてSONGSの番組収録。tassiはアコギで参加。

ここ数年使っていなかった「LOWDEN O-38」を楽器庫の奥から引っ張り出し、今回の収録に使ってみる。以前は「宗次郎」「谷村新司」など数々のツアーやステージで頻繁に登場したLOWDEN、生音が大きくマイクを使ったステージにはアドバンテージがあった。ただひとつ残念なのは、ピックアップを通した音が今ひとつ気に入っていないことだ。

このLOWDENには「ハイランダー」のピックアップが搭載されている。これはGIBSON HANK WILLIAMS Jr.やMARTIN D-45と同じもので、自分の中ではベストなサウンドだと思っている。しかし、ことLOWDENに関してはどうもそうではないらしい。ピエゾピックアップ特有の癖のあるサウンドが強調されているようで今ひとつ納得できない。LOWDENのピックアップ選択は今後の課題としよう。

番組収録後、同じくNHKの別スタジオにて谷村新司さんのリハーサル。5月22日に三重県熊野で行われるコンサートのためだ。今回は野外ということで演奏環境としてはあまり良くない。聞くところによるとステージの後ろには大きな滝があるとか。tassiのギターとヴァイオリンだけという編成なので、そういう意味でも緊張感満載だ。

リハーサルの後、やはりNHK506にて「ニュース7」のエンディングテーマのレコーディング。音楽は大森俊之氏。tassiはアコギで参加。転調の多い曲でカポのポジションに頭を使う。ギターはきらびやかなサウンドをということで、MARTIN D-45を登場させる。サンケン CU-41との相性か、かなり高域が強調されたサウンドになった。

自宅に戻りマンドリンにもヴァイオリン用DPA 4099を取り付けてみた。ギターに比べボディーが薄いのでヴァイオリン用で大正解。サウンドも自然でとても素晴らしい。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2011年05月20日

DPA 4099

d685b0ac.jpg5月12日

アコギ用マイク選択の続き

前回ISOMAXで何とかならないかと考えて試しに一つ買ってみた。しかしこれが全くのハズレで全然使い物にならん。超指向性のせいなのか運悪く壊れていたせいなのか、高域がモコモコとした音でアコギの良さが全く再現できない音だった。困り果てたtassiは知り合いのPAエンジニアに電話をかけ訳を話して相談すると、ISOMAXの「超指向性」は音色の問題で使っていないとのことだった。やっぱりそうだったか....

こうなったらしょうがない。清水の舞台から飛び降りる覚悟で「DPA 4099」を手に入れた。さっそくチェックだ。超指向性と謳っているものの、そのサウンドはDPAらしく上品でかなりハイレベルである。ISOMAXとは大違い。しかし指向性が強いので狙うポジションによって音色がかなり違ってくる。ここはシビアにセッティングを決めたいところだ。

スティール弦のアコギはピックアップで拾うラインの音でもけっこうイケるが、ナイロン弦のラインの音はビニールっぽいサウンドでどうやってもうまくいかない。しかしこのDPA 4099があれば少しでもスタジオで録った音を再現できるんではないかな。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2011年05月08日

ツアー貧乏....?

137000bd.jpg5月8日

今月から始まるツアーのために機材についてアレコレ考える。楽器は何にするか、マイクは、ミキサーは...などなど考えるのがけっこう好きなので時の経つのも忘れてしまう。

人数の多いバンド編成のときはほとんどラインだけを使うことが多い。しかしアコースティックなサウンドがメインの場合は、ラインだけだと音色的にチョット厳しい。マイクの音こそが楽器の音だと常々感じているので、今回は大胆にマイク・サウンドをメインに試してみようと考えている。

いつもはスタンドマイクを1本立てて、それぞれの楽器からアウトプットされたラインの音と混ぜて使うスタイルをとっている。他の音のカブリを考えると、スタンドマイクよりはISOMAXやDPA4060のような超小型コンデンサーマイクを楽器本体に取り付けた方がより効果があるはずだ。

自宅にてヘッドフォンでチェックしてみる。さすがにDPA、ちょっとハイ上がりながら上品なサウンドは素晴らしい。もう少し取り付けるポイントを探せばもっと良くなるだろう。とは言うもののDPA 4060は無指向だからライブではハウリングが怖くて使えない。ISOMAXの超単一指向なら何とかなりそうな気がする。

本番中にいちいち脱着できないから、使う楽器全てにマイクを付けるとなるとその金額もバカにならない。また、長年使ってきたヤマハ「AW2816」がそろそろくたびれてきている。ツアーの最中にご臨終となってはこれまた問題だ。となるとミキサーもか.....


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2011年05月06日

Smile for Japan.jp

64493da0.jpg5月2日

午前中にFREE AS A BIRDにてレコーディング3曲。編曲は平岩嘉信氏。tassiはアコギ、12弦、バンジョーで参加。

今回地震で被災した方たちへ向けてのチャリティーレコーディングということで、tassiもその趣旨に賛同して参加した。このレコーディングは多くのミュージシャンやエンジニアたちが無償で参加しているプロジェクトだとか。

仕事ではないのでゆったりとした時間の中で伸び伸びとプレイ。それでも1曲1時間ほどでテキパキと終了した。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


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2011年05月05日

スカイツリーの巨大さに驚く

c98c7fac.jpg4月30日

NHK教育テレビの収録で上野にある石橋メモリアルホールまで。tassiはアコギで参加。

テレビ収録は意外と時間のかかるもの。長い待ち時間を持て余したのでちょっと散歩に出る。上野界隈は車で通り過ぎることはあっても、足で歩いたことはなかったので見るもの全てが目新しい。

5分ほど歩くと食器問屋が並ぶ「合羽橋」に到着。こういう位置関係だったのか。町並みの向こうにはあのスカイツリーが大きな姿を見せる。なんだか得をした気分で楽屋に戻るが、出番までまだまだ時間は余っている。

モニターもない中、ほとんどぶっつけ本番状態で番組収録は終了した。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


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