2011年01月

2011年01月30日

深夜放送バンザイ!!

e6afbe96.jpg1月27日

昼から浜松町の文化放送にてライブリハーサル。tassiはアコギ、ガット、12弦、マンドリンで参加。

本日は1月30日武道館で行われるイベント「セイ!ヤング・オールナイトニッポン コンサート」のリハーサルである。このイベントは前日の29日にも催される、二日間に渡るイベントだ。

和気藹々と冗談を言いながらほとんど1回しかリハーサルをやらず、それでも手練れのミュージシャンばかりなので、スムーズに事が運び夕方には無事終了する。当日は3時間にも及ぶ長丁場なのでペース配分を考えておかなければ。おまけに朝が早いからもうそろそろ寝なければ.....

fukasawaman409 at 00:06|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)work 

2011年01月29日

ピックのメルセデス

1380636d.jpg1月26日

午後から六本木の制作会社にてCM録音。音楽は森悠也氏。tassiはアコギ、ガットでダビング作業。

ギターでシーケンシャルなフレーズを繰り返し、曲のコードは常に変わっていくというスタイルの曲である。なのですべて書き譜。しかし全く無理のない理想的なギターの譜面だ。

セッション終了後、森氏から譜面に問題ありませんでしたか、と訊かれる。パーフェクトですと答えると、一応自分で押さえられるかチェックしたのですとのことだった。さすが愛のあるお言葉、うれしいっす。

自分が押さえられるからといって、難しいポジションを指定してくる作曲家もたまにいる。単純に押さえることは可能だが、曲という時間軸の中でスムーズにポジション移動できるかどうか、というのはまた別の話である。

先日「BlueChip」ピックのことを書いた。実はそれと同時に昔ながらの「べっ甲」のピックも別のところにオーダーしてあった。それがつい数日前に届き、これまたチェック中である。tassiのあやふやな記憶を呼び起こすと、昔のべっ甲ピックは厚さのバリエーションがなかったようだ。今みたいにインターネットなど無い時代で、情報収集も楽器店を歩いて回ってというスタイルだから、もしかしたらマニアックな店が存在して、いろいろと扱っていたかもしれないが。

tassiは名古屋にある「KITAGAWA」というべっ甲ピックを扱っているショップにオーダーした。ここでは数種類の形や厚さが用意されており、用途やスタイルに応じて選ぶことが出来る。価格も「BlueChip」の1/3~1/4程度だからそれほどの覚悟はいらない。つい6枚も買ってしまった。あちらがロールスならこちらはメルセデスといったところか。

セルロイドに比べるとその音色は若干硬いと感じる。弦との当たり具合も同様だ。しかし一番薄いべっ甲ピックで12弦をストロークした時、極上のサウンドが得られることを発見した。今までは仕事でべっ甲ピックを使う事がなかったが、これからは積極的に使っていこうと考えている。

「KITAGAWA」
http://ki-ta-ga-wa.com/


EPSON GT-X900


fukasawaman409 at 20:09|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)work | gears

2011年01月28日

おぢいさんのランプ

78691215.jpg1月25日

午後からONKIOにて童話を原作としたアニメ映画の劇伴録音。音楽は羽毛田丈史氏。tassiはガット、マンドリン、ウード、ドブロでダビング作業。

ガットメロが結構あったので、先日手に入れたピックのロールスロイスこと「BlueChip」ピックで弾いてみる。セルロイド・ピックとの比較も厳しくチェックしてみよう。

弦とピックが当たる感触はセルロイドとそう変わりはない。それはナイロン弦故の引っかかりのなさが、その違いを少なくしているせいだろう。同じ厚み(0.040インチ)で音色がどのくらい違うかというと、セルロイドの方が若干明るい印象を受ける。表現を変えるならBlueChipの方が音が太いとも言えるだろう。弦にピックを押しつけても「しなり」がほとんどないので、双方の弾力を生かしたプレイはできない。

マンドリンには「35」表示のものを使ってみる。複弦のマンドリンにおいてもその使用感は変わらず、とてもスムーズにピッキングできた。テンション(張力)の高い楽器との相性は素晴らしい。そうは言ってもきちんとピッキングできないとそれに応えてくれないのは確かだ。誤解を恐れずにいえば上級者向けのピック、そんな印象だね。

さらにドブロ、ウードで一発芸をいくつか披露し、今年初のONKIOセッションは終了した。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

fukasawaman409 at 00:03|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)work | gears

2011年01月27日

意外と弦は死なないものです

30c8339b.jpg1月23日

夜SOUND INNにてレコーディング1曲。音楽は志方あきこ氏。tassiは12弦、アイリッシュブズーキ、ウードで参加。

新年早々(でもないか)なのでスタジオに行く前自宅で12弦の弦を換えてみる。普通の6弦ならば現場でササッと短時間に出来てしまうが、12弦の場合は弦が多いのと張る手順にいくつかお作法があるのでちょっと時間がかかってしまう。おまけにチューニングが安定するまでちょっと時間を要するので、自宅でゆっくりとやった方が安全である。

とここまで書いて12弦登場が新年早々ではないことに気づいた。すでに1回弾いているな、それも半年前に張った弦で.....。

今回の作品もいつものようにドラマチックな志方ワールドが展開されている。やはりここは各ブロックごと楽器を替えようという結論に達し、まずは堅実に12弦からダビングする。その後アイリッシュブズーキの音色を生かし残りの部分を埋めていく。最後にストーリーを補強する意味も含めウードを重ねて無事終了だ。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

fukasawaman409 at 00:43|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)work 

2011年01月26日

スーツ姿に台車は似合わないけど

af0a3619.jpg1月19日

午後からWONDERにてCM録音。音楽は伊東光介氏。tassiはガットで参加。

ビシッとスリムなスーツ姿で登場した伊東氏、良いですねえスタイリッシュで気品を感じます。それに対していつもラフな服装のミュージシャンたち。スタジオ側とコントロール・ルーム側のカラーの違いでしょうか。思わず口調も「ですます調」になってしまいます。

音楽も端正で計算され尽くされた感じがあり、海岸沿いのちょっと潮気混じりの空気と、オーガニックで気持ちが和らぐまったりとした時間が表現されていると感じました。今回に限らず3度抜きのadd9th系コードはいろいろな場面で目にします。安易に使われることが多いこのコード、単純なようでなかなか奥が深い響きですねえ。

tassiも楽器が少ない時はスーツで決めてスタジオに行ってみようかな。ちょっと演奏も変わるような気がします。でもきっとアレッという顔をされて「冠婚葬祭ですか」なんて訊かれるでしょうけどね。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

fukasawaman409 at 07:32|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)work 

2011年01月22日

蕎麦屋の出前がおでん屋へ

330d4b1b.jpg1月16日

今からすぐに来てくれ!という電話があり、蕎麦屋の出前よろしくODENまで。本日はCM録音。tassiはアコギでダビング作業。

急いでスタジオに到着すると、まだ子供の唄入れの真っ最中。結局40分ほど待って30秒のキー違いを2タイプ録る。本日の課題は分数コードだ。ベース音とコードの間の弦をミュートしながら弾くというのは、指弾きならさほど苦労はないが、ピックでのストロークだと余計な弦をミュートしながらのフォームになるので意外と難易度が高い。ちょいと手こずりながらも無事に終わる。

その後お茶の水のBLUE-Gまで新年の挨拶がてら物色に行く。間に急な仕事が入ってしまったのであまりゆっくりできず、ちょろっと見ただけで終わる。ついでにビクトリアゴルフでボールをゲット。どうせなくすのだからと安いボールを1ダース。あちこちのグッズを見るともなくウロウロしていると一瞬何かがひらめいた。ゴルフクラブに貼るバランス調整用の鉛シートを1枚買って帰る。

鉛シートは本来のゴルフ用ではなく、ギターのデッドポイント改善目的のために、ヘッドに貼ろうと思ったのだ。いきなり楽器本体に貼るのは気が引けるので、保護フィルム(新品の液晶パネルに貼ってあるようなヤツ)の上から貼ろうと思ったが、その前にもっと良いことを思いつきそれを試してみた。最近では当たり前になった感のあるヘッドに挟み込むチューニングメーター、あれにコインを挟んでみればギターの重量バランスが変わり、簡易的にチェックできるのではないかと、やってみた。

ギターは我が愛器Merrill OM28である。以前にも書いたように、この楽器はボディサイズの割りには野太い低域が特徴で中域も驚くほど充実している。しかし唯一の欠点を挙げるとすればデッドポイントが数カ所存在することだ。まあこれはtassiの持っている個体だけかもしれない。実は以前から何とかしなければと考えていたのだ。1円玉、5円玉、50円玉、100円玉、そして500円玉といろいろな組み合わせを考え、チューニングメーターに挟んでチェックしてみる。ベストの値が判明したらその重さの鉛シートを貼ればよいからね。

確かに重量配分を変えることでデッドポイントは動き、気にならないレベルまでにはなったが、その半面全体的に鳴りが悪くなってしまった。もう少し時間を掛けて追い込めれば、ベストなポイントを見つけられるかもしれない。今回は時間切れなのでここまでにしておこう。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

fukasawaman409 at 23:02|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)work | gears

2011年01月21日

作風違い、音色違い

4888380f.jpg1月15日 

夜SONYにてドラマ「/LADY~最後の犯罪プロファイル~」の劇伴録音。音楽は河野伸氏。tassiはアコギ、ガットで参加。

このドラマは昨年末羽岡佳氏の書きで録音済みだ。本日は追加録音ということで河野氏の作曲によるもの。また、この劇伴は複数の作曲家が関わっているようである。前回羽岡氏からガットは「指弾きで」という指定があった。今回はその指示がないのでピックで弾いた。

奏法による微妙な音色の違い、二人の作曲家の作風による雰囲気の違いなどが、果たしてドラマのバックグラウンドから判別できるだろうか。毎回しっかり録画してチェックしてみようかな。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


fukasawaman409 at 00:54|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)work 

2011年01月20日

ピックのロールスロイス

671b5618.jpg1月12日

午後からSOUND INNにてレコーディング1曲。編曲は宮川彬良氏。tassiは12弦で参加。

正月早々12弦である。それもけっこう速いテンポで、コードチェンジも一拍ごとだったりと気を抜けない。こう書くといつもは気を抜いて不真面目にやっているような印象を持たれるが、そうではなくかなり集中していないと落ちる(譜面から)可能性があるということだ。

スタジオ一杯の大編成でのレコーディング、もちろんクリックはない。緊張感の中に確かなグルーブを感じさせる演奏。今更ながら凄いミュージシャンたちの演奏に溜息モノだ。

先日アメリカまでオーダーしていたピックが届いた。とうとうtassiも自分の名前入りのピックを特注か!そう思ったあなたは不正解。日本で手に入らないピックを注文しただけだ。その名は「BlueChip」ピックという。

普通のピックとどこが違うのかというと、どうやらその素材に秘密があるようだ。一般にピックの素材として知られているセルロイドなどは、薄くすると当然柔らかくなり「しなり」が生じる。逆に厚くすれば硬くなるという性質を持つ。最近では新しい素材のピックも多く出回り、セルロイドとは性質と違うものもいくつかあるようだ。tassiはあまり詳しくないのでこれ以上のことはよく分からない。

まあとにかくこの「BlueChip」はとても貴重な特殊素材を使っているという理由で、ピックとしては目の玉が飛び出るほど高価なのだ。ピック一枚何と!!35ドルもする。いくら円高だからっていっても、1枚約3000円というのはあんまりじゃないか。いつもは100枚単位でピック大人買いのtassiも、今回に至ってはたった3枚しかオーダーしなかった。まずは使ってみてから判断しないと、失敗した時に痛い思いをするからね。ちなみに100枚買ったら30万円だ。おいおい、ギターが買えるぞ!!

tassiはオーソドックスな三角形、ティアドロップ形の2種類を試してみた。本体には「35」「40」とプリントされている。これは「0.035」「0.040」というインチ表示だろう。ミリ換算だとそれぞれ実測「0.88mm」「1.02mm」である。tassiが常用している既に廃盤になった、セルロイド製ヤマハのシステムピックと比較してみた。「しなり」具合はやはりヤマハの方がほんのわずかだが大きい。実際に弾いてみた時の感触は、「BlueChip」の方がかなり滑らかである。タッチの滑らかさの理由として考えられるのは、ピックが摩耗に強いということだろう。

普通のピックの場合ある程度弾き込んでくると、弦に当たる部分が削れてきて多少の引っかかりを感じるが、この「BlueChip」にはそれがないのだ。ピックアルペジオなどスムーズこの上ない。ちょっと自分が上手くなったような感触を覚える。きっとこれは素材によるところが大きいのではないだろうか。だから値段が高いのか。

ただ残念なのはラインナップの中に「25」「30」といった薄いモデルが存在しないことだ。ということはどちらかというとブルーグラスやジャズなどの、バリバリとソロを弾くようなハードヒッターのためのピックという位置づけなのだろう。ピックのしなりを生かした軽いストロークには向かないと思う。まあそういう時は他のピックを使えばいいのであって、この「BlueChip」にはそれに応じた仕事をしてもらえばいいだけだ。だがせめて三角形に「35」を用意して欲しかったなあ。

とにかく高価なピックだから、絶対になくさないように注意しなければ....。演奏が終わったらまず最初に片付けるのはこのピックだろう。ましてステージの上から客席に向かってピュンピュン投げるなんて芸当は絶対にできない(実は昔若気の至りでやってました....汗)。千円札を何枚も投げているようなもんだからね。

「BlueChip Picks」
http://shop.bluechippick.net/


EPSON GT-X900

fukasawaman409 at 01:13|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)work | gears

2011年01月19日

戦場エンジニア

cb2833bc.jpg1月11日

夕方からBACKPAGEにてCM録音。音楽は大城静乃氏。tassiはカンテレで参加。

正月明けにカンテレ単体という珍しいセッションで、寒い北欧の澄み切った空気感が出せただろうか。2タイプの内の一つなので、果たしてオンエアになるか。東京では見られない地方のCMらしいので、どちらにせよ確認は出来ない。

久々に来たBACKPAGEスタジオ、チーフの北尾氏を筆頭にいつもお馴染みのスタッフで、安心してレコーディングに専念できる。ここは昔から変わらないねえ。その昔新人だった吉元氏もずいぶん貫禄が出てきたなあ。彼とは20年以上昔イルカのツアーで一緒だったのだ。

さて、このスタジオに来るといつも気になることがある。それはここのスタッフが皆同じようなベストを着用していることだ。それも全員「カメラマン・ベスト(戦場カメラマンの渡部陽一氏が着ているね)」のように、あちこちに小さいポケットが沢山付いている、あのベージュ色のヤツだ。あるいは釣り用のベストだろうか?。そのありとあらゆるポケットが微妙にふくらんでいて、何かが入っているのだ。とっても気になるんだよなあ。

屋外で撮影するカメラマンなら、レンズ、フィルター、電池、そして昔なら予備のフィルムだろう。しかし屋内で作業をしているレコーディング・エンジニアたちは、いったい何をあそこに隠し持っているのだろうか...?


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

fukasawaman409 at 00:36|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)work 

2011年01月18日

ゴルフ再開、いや最下位

43e4b840.jpg1月10日

夕方からSONYにてCM録音。音楽は佐藤彰伸氏。tasiはアコギ、12弦でダビング作業。

年が明けて最初のセッションである。毎年のことだが長い休みの後の初仕事というのは、いくつになっても緊張するモノだ。全く弾いていないというわけではないが、いくらか体(つまり指)はなまっているわけだから、ゴルフでいえば練習不足で朝一のティーショットを打つようなものである。

佐藤氏のセッションの時、いつもはGIBSON SJがファーストコールなのだが、本日はMARTIN D-28 HWに軍配が上がり、フィンガーピックを付けてアルペジオ。さらに12弦を重ね上品にまとめる。

15年の間やっていなかったたゴルフを今年から再び始める。「封印」していたわけではないが、いずれ年取ったらやろうかと考えてクラブだけは取っておいた。しかし昨年末に腰を悪くして、これはたぶん運動不足もあるかなと感じていたので、いいチャンスだと思い再開したのだ。

仲間に誘われて練習場に行くと、今時のドライバーって信じられないくらいに大きいんだねえ。ありゃあ何だい、巨大な黒い肉まんか?おまけにどこに当たってもソコソコ飛ぶらしい。確かにカキーンという金属音を放ち、向こうのネットに一直線だ。ふ~~ん、すごいなあ。

埃だらけのゴルフバッグから取り出したtassiのクラブは、15年の眠りから覚めたパーシモンのドライバーと、マッスルバック(というらしい、昔ながらのオーソドックスなスタイル)のアイアンたちだ。おまけにボールは糸巻き。ゴルフ仲間は「パーシモンって初めて見ました!!!」とアナログマルチを見るようなまなざし。確かに今のクラブに比べれば見劣りするが、15年前はこれで一応ゴルフらしきことはやっていたんだ。けっこう高かったんだよ。

道具には人一倍愛着があるので当分これで楽しもうかと考えている。スコアよりも健康維持だからね。でも飛ばないねえ.....


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM


fukasawaman409 at 02:48|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)work | life