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2017年10月04日

カレーパワーに感謝

f070ddf2.jpg10月1日

午後からS.INNにて劇伴録音。音楽は服部隆之氏。tassiはアコギ、ガットでダビング作業。

S.INN(サウンド・イン)は千代田区麹町にあるレコーディング・スタジオである。スタジオは日本テレビの旧社屋から少し離れたところにある。現在は汐留に移転しているが、麹町分室として残っている日本テレビ旧社屋の横には、インド料理屋のアジャンタがある。tassiの記憶によればこのアジャンタは、30年ほど前には靖国神社の向かいの、インド大使館の横にあったと記憶している。現在はここ麹町に本店を移しているようだ。

インド料理、カレー好きのtassiは、時間の余裕があるとこのアジャンタでカレー弁当を買ってスタジオのロビーで食べることが多い。なぜ店で食べないかというと、近隣に安い駐車場がなというのがその主な理由だが、実は同じメニューなら弁当の方が半額ぐらいの金額で食べられるというのがその大きなわけである。今回もいつものようにマトンカレーを注文し、レコーディング前にパワーを入れる。

本日はアコギとガット、曲数は少ないがシビアなギターバージョンが待っている。マストではないが書き譜のアルペジオはかなり神経を使う作業である。しかしアジャンタのカレーパワーでなんとか乗り切ったと思う。


SONY α7S / Carl Zeiss Vario-Tessar FE 4/24-70 ZA

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2014年06月03日

樫舎

987ea563.jpg5月22日

さだまさしアコースティックツアーで枚方市市民会館まで。

今年のアコースティックツアーのサポートは、ピアノ、ギター、パーカッションという3人編成。人数が少ない分だけそれぞれの負担が大きい。そんな中でいつも楽屋に抹茶と和菓子を届けてくださるのが、奈良の和菓子店「樫舎」の喜多さんだ。

本日は抹茶と梅の形をした和菓子。いつもありがとうございます。


iPhone 4s

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2013年10月17日

樫舎

b9023f24.jpg9月30日 

さだまさし「天晴」ツアー初日でオリンパスホール八王子。

秋のツアーがようやくスタートする。さださん本人を入れて10人という大編成。それぞれの役割分担は減るが、厚みのあるサウンドが魅力的だろう。本日は初日ということもあってか、奈良の和菓子店「樫舎」の御主人喜多さんが出張で来ている。ロビーでの販売はもちろんだが、楽屋にもおいしい和菓子とお抹茶を届けて下さる。ホットするひとときである。


OLYMPUS OM-D E-M5 / VOIGTLANDER NOKTON 25mm F0.95

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2012年02月10日

腹下し

d7e1cedb.jpg2月2日

正午からSOUND CITYにて綱引き映画の劇伴録音。音楽は岩代太郎氏。tassiはアコギ、12弦で参加。

本日は映画のサントラということもあって、いつののスタジオワークより録音時間は長く5時間半だ。おまけにギタリストは4人、それも全員アコギだ。一体アコギ4人でナニをやらせようというんだろう、岩代氏は。まあそれは上映されてからのお楽しみだ。

帰り際無性に食べたくなって等々力二郎へ寄る。二郎は昔(30年以上前)三田の交差点角に本店があった頃によく行ったものだ。まだ一軒しかなかった時代だから「本店」とは呼んでなかったはずだ。その後目黒店にはちょくちょく顔を出していたが、さすがにあの量と脂の多さに体がついて行けずしばらくご無沙汰だった。もちろん長蛇の列に並んでまで食べたいと思わない。

麺、脂少なめに注文したが、それでも今のtassiにとっては十分すぎる量だ。帰宅してしばらくすると腹具合がよろしくない。そうだ思い出した。たまに食べると体が拒否反応を示し下痢をするのだった。しかしそれにめげずに食べ続けると下痢がピタッと止んでしまう。まさに麻薬のようなラーメンだったことを思い出した。

いい歳して二郎なんか喰ってると腹下すよ。隣で大豚全増しを喰っている若者にそう言われたような気がした。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


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2011年07月02日

のびたのはリハーサルだけではなかった

403a9319.jpg6月24日

「Sada City」ツアー、本日は松戸森のホール21。

いつもならリハーサルが早く終わる。6時開演の場合4時過ぎには終わってしまうことがほとんどだ。サウンドチェックで1曲演奏し、あとは本番よろしく!となるのが通例らしい。当然リハーサル終了時刻に合わせてメンバーは出前を取ることになる。4時45分に楽屋に持って来てもらうのが、これまた通例のようだ。

tassiは本番前にあまりガッツリ食べたくないので、たいていは蕎麦ぐらいにしておくのだが、中には丼物をしっかりと食べる人もいる。本日も汁蕎麦を注文した。しかしいきなり新曲をやろうということになり、譜面の準備やら何やらでリハーサルが終わったのは、5時をとっくに過ぎていた。

で、ご覧の通り。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2011年03月28日

日本一の中華そば

a61e2ff2.jpg3月24日

午後、笹塚の制作会社にてGAMEの劇伴録音。

スタジオのある甲州街道の南側は、細く曲がった道がいくつもあり車で通るのはなかなかしんどい。きっと火事が起こったら消防車も入れずに大変なことになりそうだ。地震の後だけに心配だ。

笹塚というところは都心にありながらけっこう庶民的な街だといつも感じている。甲州街道の北側も同様だ。昭和30年代にタイムスリップしたかのような、昔ながらの中華そば屋「福寿」はtassiお気に入りの店だ。

先日見つけたキャンドルスタンドになる猫のオブジェを検討中。


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

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2010年12月19日

ウサギをどう料理するかが問題

c2b9276a.jpg12月19日

久しぶりの休みなので近所のレストランへランチに行く。昔は何の気なしに注文した食べ物の写真などを撮っていたが、最近では店の中でパチパチ撮るのはなんだか気がひける。パーティーの席ならいざ知らず、普通に食べに入って遠慮なく写真を撮るのは、いかがなものかと思う。でも今日はお客さんも少ないし、コソコソとしていればまあいいか。

そろそろ年賀状の用意をしなくてはいけない。今年はネタになる写真が少ないので、さてどうしよう。来年は卯年かあ、過去に撮った写真の中から見繕って完成させるとしよう。


OLYMPUS E-P2 / VOIGTLANDER NOKTON 25mm F0.95

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2010年10月02日

楽しい前乗り

fe05f421.jpg9月25日

手嶌葵ライヴのため福岡へ前乗り移動。前乗りというのは本番の前日に現地入りすることである。本番は14:00開演なので、前日入りしていた方が時間に余裕があるということだ。

前日に余裕があるということは仕事がないということなので、そこはひたすら飲み食いに邁進するということでもある。夕方ホテルにチェックイン後、ライヴ会場の近くにある「こやぎ」という店で、いつものように前打ち上げ(?)となる。

ここは全てがおいしいのだがtassiはカワハギの刺身がお勧めだ。都内で食べると薄っぺらい透けた切り身がチョットだけということが多いが、ここは生き造りのようにドーンと立派に出てくる。ほかにも牛のハラミ、豚バラ、サンマの寿司さらには爆弾巻きなど、明日本番があるんだろうかというほど我を忘れて楽しんんでしまった。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年08月05日

録り直し

1d1ac106.jpg8月2日

朝早く天現寺の制作会社にてCM録音。先日のキー違いということで再び招集がかかる。tassiはアコギ、アイリッシュブズーキで参加。

前回の半音上げとはいえ同じ事をやるのはしゃくだから、tassiはちょっと工夫してヒミツの技を使ってみた。レンジが広がり良い結果となった。弦楽器奏者で良かったなあ。

一仕事終わってもまだお昼前だ。それならば、と麻布十番まで迂回して「きりん屋」でカレーをテイクアウト。本日の業務はこれにて終了である。ああ、一日が長いなあ。


CONTAX RX / Carl Zeiss Distagon T* 28mm F2.8 / FUJI RDP / EPSON GT-X900

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2010年05月27日

汁物が恋しい朝

6b93ade6.jpg5月22日 

夕方から SOUND INNにてレジャー産業系のCM録音。音楽は小林洋平氏。tassiはガットで参加。

テキパキと段取りよくレコーディングは進み、あっという間に終わってしまう。こういう時にこそゆっくりと飲めるわけだ。

翌日飲み過ぎた朝(ウソ、昼)を迎え、二日酔いで胃の具合も良くない。ゆっくり飲むはずが沢山飲んでしまった。こんな時は蕎麦に限る。

そろそろ夕方になろうかという時刻に、雨のなか目黒の名店へと車を走らせる。創業昭和28年という昔ながらの地味な店構え。店の中は薄暗いが蕎麦は手打ちだ。

量が少ないので2人前注文し、お会計は約3000円なり。蕎麦にこの値段かあ....でもタマにはちょっとゼイタクも良いか。


iPhone 3GS

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2010年03月26日

筍の刺身に舌鼓

066c6f62.jpg3月19日

午前中に南青山の制作会社にてCM録音。音楽は井筒昭雄氏。tassiはアコギ、12弦で参加。

70年代のロッキン’な曲を忠実に再現するので、オリジナルをしっかりとチェックしながら録音に入る。楽器を選定しマイクアレンジも考え、細かいストロークパターンにもこだわり、順調に作業は終了。

近所の寿司屋で呑んでたら、隣のお客さんが某所でタケノコを掘ってきたというので、タケノコの刺身をご相伴に預かる。初めて食べた味。青臭くコリコリとした食感で、そこはかとない甘みがあり、旬を味わった。


iPhone 3GS

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2009年09月30日

CHICKEN SPRING

68256ddf.jpg9月24日

午後からVICTORにて新垣勉氏のレコーディング。編曲は淡海悟郎氏。tassiはアコギで参加。

プレイバックを聴きにコントロール・ルームに行くと、モニターになんと我が家と同じ「B&W ノーチラス805」が置いてあるではないか。日本のレコーディング・スタジオでこのスピーカーを見たのは本日が初めてだ。なんだか嬉しくなってしまった。

しかし残念なことに、プレイバックはラージ・スピーカーだったので、現場で805のサウンドを耳にすることは出来なかった。

夜は久々にプライベートで焼鳥屋に直行。ところが出てくるのは高級割烹に引けを取らない、立派な食材ばかり。いい意味で裏切られ、感動のあまり焼酎が進む進む。


RICOH Caplio GX 100

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2009年05月29日

ムサカに呼ばれて横浜まで

0be68589.jpg5月26日

本日はお休み。午後ボーッとしていたらムサカが手招きして、来い来いと言っている。ここ数日のセッションのせいだろうか。

そこまでいうならっと、サッサと支度をして横浜のはずれの、とあるギリシャレストランまで、1時間ほどかけて行くことにした。

いくらムサカが喰いたいといっても、いきなり注文するのは大人げない。まずは無難に、フェタチーズ(山羊のチーズ)が乗っているギリシャ・サラダや、鰯のマリネなどの前菜から始める。ワインは松ヤニ入りのレッツィーナではなく、普通の白。ちょっとフルーティーだがスッキリした味わい。

ワインも半分ほど空け、そろそろもういいでしょう。機は熟したな!っということでムサカを注文する。おお、夢にまで見たムサカが今ここにある。半日かけて地球のあっち側に行かなくても、ムサカに会えるのだ。日本はなんてイイ国なんだろう。どの国の料理でもおいしくリーズナブルな価格で食べられるのだから。

しばらくブズーキやジュラのお呼びがかかることはないようだ。

写真はギリシャの食堂で注文したギリシャ・サラダ。


OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 14-54mm

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2008年12月19日

これからは光り物

f16e9334.jpg12月10日

夕方から南青山ので制作会社にてCMのデモ録音。音楽は佐藤彰伸氏。tassiはアコギを2本重ねる。

曲調に応じてGIBSON、MARTINと使い分け、一人二役を演じきる。

寿司屋によっては庶民的な鯖と鰺を美味しく食べさせてくれるところがある。最近マグロの漁獲量減少というニュースを聞いたが、ナニも恐れることはない。こんなに鰺や鯖が旨ければ、マグロなんぞ食べなければいいのだ。

その代わり、もう回転には戻れないが。


RICOH Caplio GX 100



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2008年02月16日

フレンチブレンド

1958e868.jpg2月15日

午後からサウンドインで劇伴録音。音楽は宮川彬良氏。いつものようにtassiはウクレレとアコギで参加。本日は3曲のみであっけなく終了した。

滅多に喫茶店には入らないが、たまたま用賀に用事があり入った店のコーヒーがとても旨かった。


EPSON R-D1s Minolta M-ROKKOR 28mm



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2008年02月01日

ギョーザも好きなんですが

39aa708c.jpg1月31日

本日は夜港区の制作会社事務所にてCMのDEMO録音。当初チープな録音機材と聞いていたが、いやいやナカナカどうして整理整頓された、使い勝手の良いスタジオ(?)だった。「必要且つ十分」、そんな印象の場所だった。見習うべき原点を見た感じだった。

さて、昨日から中国製の「冷凍ギョーザ」が話題になっているが、食べた人は重症であれば意識を失い、軽症であれば下痢程度の症状らしい。そういえば4ヶ月ほど前、中国にいるときに下痢と吐き気でタイヘンだったことを思い出した。

一人抜け駆けしてホテル近くの屋台でラーメンを食べたのが、たぶんその原因じゃないかとスタッフのみんなが言うのだが。上海の水道は水質が悪く、風呂にお湯を張っていると、白い浴槽なら普通は薄いブルーに見えるお湯が、黄色く薄濁っている状態になる。だから洗面台の横には、歯を磨く水としてミネラルをーターが置いてある理由がよく分かる。

ラーメンのスープは果たしてそんな水道水を使ったものだったのか。それともチャーシューの横に乗っていたチンゲン菜には残留農薬はなかったか。あるいは単純にtassiの体調不良だったのか。今もって原因は不明である。しかしリハーサルの合間に全員で食べた弁当は安全だったようだ。

だが皮肉なことに弁当はまずかったが、問題のラーメンは中国滞在中で一番旨かったのだった。


OLYMPUS E-510 ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2007年09月02日

お好み村

fd68634d.JPG8月31日

明日広島で本番の「サウンドマリーナ 2007」に手嶌葵さんのサポートで行く。新幹線で行くわけだが、4時間の移動となるとかなり乗りごたえがある。暑い中でのリハーサル。楽器は野外用にと買った、ちょい安のガットギター。けっこうコレでも使えるんだなあ。

汗だくのリハーサルの後は、やっぱりビールで水分補給(アルコールは脱水効果があるので、補給にはならないが)、ってことでお好み村にて乾杯だ。


RICOH Caplio GX 100


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2007年04月27日

東京ミッドタウン

b912c9f0.jpg4月24日

昼から奥沢のパストラルサウンドでCM録音。このスタジオ、以前はたしかアークギャレットと名乗っていたようだが、オーナーが変わったのだろうか。コンピューター機器メーカーのウェブCMで、モノクロの画像がなかなか渋い味を出している。tassiはアコギとマンドリンで、一人オールドタイミーなサウンドを出すべく、十代の頃をを思い起こす。何しろ昔はブルーグラス漬けだったからね。でも今やろうとするとちょっとギクシャクして、当時ほどシックリこないのがちょっと悔しい。

たまには世の中の時流に乗り遅れちゃイカンと、六本木にある東京ミッドタウンまで物見遊山。ちゃらちゃらしたところかと思ったが、たぶんテーマは「和」なのだろう、とても落ち着いた大人の街という印象を受けた。ブランド品を扱う店よりも、センスの良いセレクトショップが集まる素敵なスペースだった。

ちょっと高めだが「DEAN & DELUCA」の食材はとてもおいかった。下手なレストランに行くくらいなら、ここでいろいろと買い揃えて、家でゆっくりとした時間を過ごす方が正解だろう。乃木坂SONYの帰りにはぜひ立ち寄りたい場所だ。

RICOH Caplio GX 100

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2007年02月03日

ムルギー卵入り

c366cf96.jpg2月1日

午後から麹町サウンドインFstにてCM録音。音楽は菅井えり氏。Fstの狭いブースの中にギター二人が入っての同録だ。シャンプーのCMだったが、全体にさわやかなサウンドを2本のギターで表現するというもの。

もう一人のギタリストは渡辺格氏。渡辺氏は愛用のTaylorで、tassiはいつものようにGIBSON SJである。ツインリードということで二人でハーモニーを弾き分けるが、微妙なタイミングを合わすのがナカナカ難しい。また後半部分のソロは映像との絡みもあって、映像のイメージ通りになるまで時間がかかってしまった。

今年に入ってから旧友と再開したり、古いレコードが戻ってきたりと「懐かししリーズ」をアップしてきたが、今回もその70年代の続きを。渋谷の道玄坂からちょっと奥に入った百軒店(ひゃっけんだな)といえば、現在は無料風俗店案内所や様々な風俗店が並ぶ一画だが、当時もストリップの道頓堀劇場があったりと、今ほどではないにせよ色っぽい街だった。ところがどういうワケかそこに「ロック喫茶」なるものも何件か存在していた。「ブラック・ホーク」や「BYG」など、tassiはあまり入り浸った記憶はないが、友人に連れられて何度か行ったことがある。学生なので金がない。だから何時間もコーヒー1杯で粘ることになる。というより元々コーヒーを飲みに行く目的ではなく、レコードを聴くためなのだが。

ロック喫茶の帰りに必ず寄っていたのがカレー屋の「ムルギー」だ。当時は現在のようにインド料理屋というのものは、まだそれほどポピュラーでなく、カレーといえば黄色くどろっとしたルータイプが一般的だったと思う。友人に誘われて食べたムルギーのカレーの味は、初めての経験で、その辛さといいカルチャーショックだったなあ。ご飯も山のように尖らせるのがその盛り方の特徴だ。もうだいぶ前に亡くなった先代のオヤジさんは、お客が席に着くとスタスタと水を持ってやってきて「ムルギー卵入りで...」と、こちらがまだナニも決めてないのに、とぼけて勝手に決めてしまうという独特のキャラクターだった。インド料理という看板は出してはいるものの、専門的な料理はあまりメニューに載っていなかったし、ほとんどのお客がカレーばかりを注文するから、あらかじめ道筋を立ててやろうという、心優しい配慮だったのかもしれないなあ。

ある時友人が「よく分かりましたねえ!」と切り返したら、すかさず「ええ、分かるんですよ〜〜」と、いとも簡単に返り討ちに遭ってしまった。敵の方が役者が上だ。当時はオヤジさんと眼鏡をかけた小柄な奥さん(たぶん)、そしてまたまた小柄で角刈りのおばあさんの3人で店を切り盛りしていた。おばあさんとオヤジさんが亡くなり、現在では奥さんがやっている。また女性が何人か交代で手伝っているが、その中の一人にオヤジさんによく似た顔の人がいる。たぶん娘さんじゃないかと思うのだが....。現在も店構えは昔のままで、ここに来るといつでもあの時代にタイムスリップできる、貴重な場所だ。

ところで、レジ奥にある二階へと通じる階段がいつも気になるのだが、二階に上がった人はいるんだろうか。リフトらしきものもカウンターの中に見えるので、過去には二階も営業していたと思われるのだが、謎だ....

渡辺格/菅井えりさんのサイト
http://home.m07.itscom.net/erital/


OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 11-22mm


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2006年11月10日

カレーとキッス

3b3b75dd.jpg11月8日

午前中に赤坂のodenスタジオにてCM録音。編曲者不在という、CMにはよくあるパターンでmanndolinを弾いた。電動歯ブラシのCMだった。

午後から青山のVICTOR301stでレコーディング1曲。編曲は萩田光雄氏。tassiはアコギで参加。前のCMが早く終わったので楽器をセッティングして昼食。前々から気になっていたCURRY BARのランチをめざして外に出る。11時30分の開店と同時に店に入りチキンカレーをオーダー。店の名前は「ヘンドリックス」そう、あのジミヘンのヘンドリックスだ。店内はポスターといいレコードのジャケットといい、どう見ても60〜70年代を意識した作りで、tassiも昔を思い出してしまった。こういう店にそういえばよく通ったよな....と遠い目になってしまう。

店の壁をふと見るとレコードのジャケットが数枚。よく見てみると全てキスシーンばかり。なんだかウレシイねえ。でも2〜3枚足らない感じ。もしtassiだったらあとFairground Attractionの「The First of a million kisses」はその1枚に加えたいな。エリオット・アーウィットの写真の一部がジャケ写になっているアルバムだ。

そうそう、カレーの味だがスパイスが効いて本格的な味だった。ザラザラした荒々しいスパイスの舌触りが、以前どこかで食べたカレーを思い起こす......


EPSON R-D1s VOIGTLANDER COLOR-SKOPAR 21mm


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