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2010年12月12日

CU-41

3abb8de5.jpg12月7日 

午後からNHKにて来年に放送予定のドラマ「風をあつめて」の劇伴録音。音楽は羽岡佳氏。tassiはガットでダビング作業。

優しく暖かいドラマの内容に沿ったせいか、譜面もいつも以上にシンプルである。メロディーは指とピックで弾き分けニュアンスを大切にした。へたにビブラートを多用すると感情過多になりやすいのでそこにも注意し、まだ見てもいない映像と合わせた時のことを想像しながら弾いた。

NHKでイイなと感じるのはサンケン(三研)のマイクがステレオで立っている時だ。本日も微妙な位置に2本立てて頂き、ヘッドフォンからガットの音色が優しく聞こえてきた。イイなあサンケンCU-41。


OLYMPUS E-P2 / VOIGTLANDER NOKTON 25mm F0.95

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2010年11月06日

シルバーのAKG414EBもイイですね

97090079.jpg11月4日

午後からSOUND CITYにてレコーディング1曲。編曲は若草恵氏。tassiはポルトガルギターで参加。

一週間の間にポルトガルギターだけで2度も参加するのは初めてのことだ。きっとこの楽器の専門家はいるのだろうが、こういったレコーディングの現場に慣れているということで、たぶんtassiにお呼びがかかるのだろう。

前回のCMと違って本日は全員一緒の同録である。ある程度フレーズは譜面に書かれてはいるが、その後は「Ad Lib~~」となっている。普通に弾いたらギターっぽくなってしまう。あくまでも「ファド風」ということなのだが、なかなかフレーズがまとまらない。

結局みなさんが帰った後一人で残り、時間を掛けてトラックを完成させていくことになった。またシルバーの古いAKG414EBが、ポルトガルギターの良い部分を引き出してくれた。

その後市ヶ谷のSOUND VALLEYに移動し、アニメの劇伴録音。音楽は梶浦由記氏。tassiはアコギ、ガットでダビング作業。エンジニアの小岩氏はいつものように、というかいつもは見たことのないマイクをセッティングして、いつも以上に素晴らしい音に録っていただいた。いつも思うことだがエンジニアあってのギタリストなのだ。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年11月02日

複弦楽器にはAT4080

0f558c40.jpg10月31日 

午後からTOWER SIDEにてCM録音。音楽は米田直之氏。tassiはポルトガル・ギターで参加。

「絶対にポルトガル・ギターですから」と事前に米田氏から連絡を受けていたので、身も心もポルトガル人になって録音に臨む。ポルトガル・ギターはともすると線が細く録音されるので、本日はオーテク(audio-technicaのことらしい)から借りている「AT4080」を初めて外に持ち出しての録音である。

AT4080のリボンマイク一本で大丈夫かな、他のコンデンサーマイクを立てなくても大丈夫だろうか....そんな心配は杞憂に終わった。また低域の膨らみも心配したがそれも問題なく、20k辺りを少しブーストしただけで完璧なサウンドだった。SNも良いしとても素晴らしいマイクである。複弦系民族楽器のレコーディングのときはセットで使いたいものだ。さっそくオーダーしよう。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年10月27日

やっぱり2本必要か

898850e2.jpg10月20日

午後からSOUND CITYにて先日録音した劇伴「フリーター、家を買う」の追加録音。音楽は高見優氏。tassiはガットのみで参加。

本日は追加録音という理由だろうか、曲数が3曲と少なかった。ゆったりとしたペースで丁寧にガットをつま弾く。ゆったりといえば、テンポ50は油断しているとすぐにクリックを追い越してしまう。焦らず慌てずに気持ちを落ち着けて弾くことが大事だ。

さて、昨日のテクニカ・リボンマイク談義の続き。もし普通のコンデンサーマイクとペアで使うなら、AT4080の方がキャラクターの違いがはっきりしていて、より効果的かと思われる。もちろんAT4081でも全く問題ないが、あえて選ぶならということだ。

新しく出た「MacBook Air」を諦めれば2本手に入れることは出来るが、さてどうしよう......


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

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2010年10月26日

AT4080 VS AT4081

d402601e.jpg10月18日

昼から信濃町にてヤドランカ・コンサートのリハーサル。tassiはガット、ブズーキ、サズで参加。

今回はトラである。リハーサルも本番も一回限りということで、自宅での予習復習が必要になってくる。とはいえヤドランカさんはあまり決めごとがお好きではない様子。現場(本番)での柔軟な対処が必要となるだろう。

audio-technicaからリボンマイクを特別に貸し出して頂いた。AT4080(以下80)とAT4081(以下81)の二本だ。80はノイマンU87的な堂々とした立派なお姿。片や81の方はノイマンKM56的なペンシル型のマイク。テクニカでは80はヴォーカル用、81は楽器用という分け方をしていると聞いた。

まずはアコギで試してみる。80の方はかなり低域が強調されたファットなサウンド。高域は痛くなくいかにもリボンの音といったところだろうか。低域の膨らみがちょっと気になるので、もしそれに単体で使うなら楽器に対してのマイクの距離や角度、そしてEQ補正がいくらか必要かなと感じた。あるいはキャラクターの違う他のマイクと組み合わせるという手もある。81の方はというと低域が程よくカットされスッキリした音で、アコギならこれ単体でいけそうな気がした。

次にマンドリンで試してみる。81はアコギ同様スッキリした音で、なおかつ高域のチリチリ感が緩和されとても好印象だ。アコギではファットだった80の方はというと、低域の膨らみがマンドリンにはイイ感じである。81だけしか知らなければなんの不満もなかったが、80の音を聴くと81がちょっともの足らなくなるというのが正直なところ。マンドリン系には80単体でもOKだなあ。

もしこのマイクを単体で使うなら、線の細い楽器は80の方がイイだろうね。またアコギのようにレンジの広い楽器には81の方が逆にスッキリして適していると感じた。同じ楽器でも個体差があるので、これはあくまでもtassiの独断と偏見によるものだ。

さあどちらかを選べと言われたら困ってしまう。同じリボンマイクでも微妙にキャラクターが違うからだ。さあどっちにしようか....


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

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2010年10月20日

聴診器

292c3824.jpg10月13日

夜NHKにてNHK BS2「どれみふぁワンダーランド」のテレビ収録。音楽は宮川彬良氏。tassiはクアトロ(プエルトリコ)、チャランゴで参加。

この番組、いつもはアコギやウクレレそしてバンジョーで参加することが多いのだが、本日はもろに民族系での参戦となる。何となくそういうサウンドがテレビから流れてきたら、要チェック!!

TZOURAS(ジュラ)をライヴで使うのは初めてで、これにピックアップを取り付ける必要に迫られた。ライヴ本番まで時間がないので、お茶の水の名人にお願いするわけにはいかない。自分でナントカしようということで、SHADOWのダブルピックアップをまず手に入れた。ピックアップがダブルといっても、同じものが並列にセットされているだけだ。金額を考えるとあまり期待が出来ないが、取り付ける場所やプリアンプである程度音を作ってやれば何とかなるような気がする。高音側と低音側、あるいはネック寄りとサウンドホール寄りなど設置のバリエーションは無数にあるので、そのポイントを探すのが一苦労である。

ギターのようにボディが大きい楽器の場合、貼り付ける場所によってかなりサウンドは違ってくるだろうが、ジュラのように小型の楽器の場合は、どこに貼り付けてもそう変わりはなさそうな気がする。しかしプロとして仕事している以上、そこにはコダワリがあるのでいろいろと考えたあげく、ついに聴診器を買ってしまった。

弦をはじき表面板のあちこちに聴診器を当ててみると、明らかにサウンドが違うではないか。何となく予想した通りのサウンドではあったが、思いもよらない場所でイイ音がしていたりと、新たなポイントを発見したことは収穫だった。時間がある時にもう少し追い込んで、ベストなポイントを見つけ出してみたい。


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM


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2010年10月10日

音名表記でちょっと自信

223aa1e1.jpg10月9日

先日手に入れたハンマー・ダルシマ、なるべくいつも触れるようにと、リビングにセッティングしたままになっている。結構な大きさなので邪魔と言えば邪魔である。しかし毎日少しでも弾いていないと上手くならないから、きっとあと数ヶ月はこのままの状態だろう。あっ、これは数ヶ月後には上手くなっている、というわけではないから誤解のないように。

ヤンチン同様ハンマー・ダルシマも、どこの弦がどの音かというのが直感的に分かりにくい。それでもハンマー・ダルシマはかろうじて白と黒のサドルによって、ピアノの白鍵黒鍵のごとくなんとか音名が分かるようになっている。とはいえ、パッと見た感じではやはりわかりづらいねえ。

前々からナントカしてやろうと考えていたことを、本日やっと行動に移すことが出来た。各弦の横にプリンターで出力した音名を貼り付けたのだ。たったこれだけのことでウソのようにハンマーさばきがスムーズになったのにはビックリだ。メロディーを弾くにせよコードを鳴らすにせよ、どこの音を叩いているかという認識がないと、手が動かないということがよく分かった。


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

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2010年10月05日

エレキシタール筆おろし

f66b0b5e.jpg10月1日 

昼からSOUND CITYにて2011年秋公開予定の映画の劇伴録音。音楽は荻野清子氏。tassiはアコギ、バンジョーそして本日初仕事のエレキシタールで参加。

実は本物のシタールも持ってはいるが、どうも敷居が高すぎて公には「弾きます」とは言っていない。いや言えない。本音を言うとインド音楽にあまり興味が持てないので、当然触る機会もなくただ放置してあるだけなのだ。

10年ほど前だが自宅録音で着メロを作った事があった。いろいろな民族楽器を使い、数秒のフレーズをいくつか録音するという仕事である。当然シタールもその楽器リストの中に含まれていたので、そこは自宅録音なのでナントカこなした。その程度のことなら対応できるが、他人様の前で演奏するということは、他のシタール奏者に対してとても失礼だと思うので、いつもお断りしている。

そうは言うものの「シタールはやらないのですか?」、「シタール持ってませんか?」と問い合わせがあれば、ナントカ協力できないかなと考えるのは人の道。本物のシタールとは明らかに違う楽器だが「エレキシタールで良ければ...」と最近ではお答えすることにしている。エレキものは基本的にやらないことにしているのだが、エレキシタールはtassiのくくりの中ではかろうじて民族系ということなので、まあイイだろう。

今回がその初めてのチャンスで、書かれたフレーズも簡単なものだったので十分に対応できた。きっと不思議な感じが醸し出されたことだろう。

そうそう、その着メロ録音の時のことを思い出した。久しぶりにケースを開け録音は無事に済んだが、どうやら中で虫が湧いていたらしく、体のあちこちを刺され全身が痒くて困ったなあ。その後部屋中にバルサンを焚いて燻蒸したことは言うまでもない。それ以来シタールのケースの鍵は掛けっぱなしで封印されたままだ。


SIGMA DP1


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2010年10月04日

初めまして...ではないが

9eea6251.jpg9月27日

午後からSOUND INNにてNHK教育番組「クインテット」の劇伴録音。音楽は宮川彬良氏。tassiはアコギ、ウクレレ、バンジョーで参加。

夢弦堂ロングネック・スペシャルウクレレが調整から戻ってずいぶん経つが、今回がその復帰第一回目の登場となる。マイクを通した音を聴くと、ボディを削り弦の選択を変えたことの効果がしっかりと出ているようだ。マイクがNEUMANN系だったら、おそらく最高のサウンドとなっただろうに、惜しいなあ。

ピッチも安定しているし、これなら安心してスタジオで使用できる。ロングネックなのでストラップを上手く使わないと楽器のホールドがムズカシイが、そこさえクリアできればもう完璧な楽器と言ってもイイだろう。

夕方からSOUND CITYにて劇伴録音。音楽は荻野清子氏。民族系を出来るだけ持ってくるように、と言われていたのである程度目星を付けて車に積んでおいた。あまりおつきあいの多くない作曲家の方とのお仕事は、なかなか手の内が読めないので楽器の選択にも一工夫がいる。

民族系ではOUD、IRISH BOUZOUKI、GREECE BOUZOUKIが活躍した。10月から始まる国税調査官がテーマのドラマらしい。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年09月22日

遅ればせながらiPad

e9f33707.jpg9月16日 

午後から代々木上原のプライベートスタジオにてCM録音。音楽は大森俊之氏。tassiはアコギで参加。

軽快なスリーフィンガーで「宅配」な感じを演出する。KM84を現代に再現したと言われる「MERCENARY AUDIO MFG KM69」を、ステレオで2本立て立体感あるサウンドで録っていただく。イアモニ上ではちょっと硬いかなと感じたが、リボンツイーターのADAMのスピーカーでのプレイバックを聴くとなかなかイイ感じである。

作業終了後大森氏そしてエンジニアの上田氏と三人で新宿のヨドバシカメラへ社会科見学。見学だけでは飽きたらず、背中をグイグイと強引に押され、結果的にiPadを手にして帰宅する。

iPadは電話の出来ない大きいiPhoneと言ってもイイのだが、このサイズ故にいろいろと使い勝手が良さそうだ。アプリ獲得に深夜まで時間を費やす。


EPSON R-D1s / VOIGTLANDER NOKTON 35mm F1.2

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2010年09月12日

ハンマーダルシマ

35427dbd.jpg9月11日

待ちにに待ったハンマーダルシマが届いた。昔から欲しかったのだが手元にはヤンチンがあるし、竿モノと違ってあまり弾く機会もないだろうと思い、長らく自分の中では封印していた。

しかしここ最近ヤンチンを弾く機会が何度かあり、しかしヤンチンのチューニングの大変さや弾きにくさ(弦の見にくさ)に困っていたのだ。まあ老眼が進んだということもその一つの理由だが。

ハンマーダルシマはその名の通り、木製の小さなハンマーで弦を叩いて音を出す楽器だ。ギターのように抱えて、左手で押さえ、右手で弾く楽器ではないのでそう簡単にはいかない。当分練習が必要だろう。


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

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2010年08月26日

本日は兼用する

d0824354.jpg8月18日

午前中にONKIOにてCM録音。音楽は平岩嘉信氏。tassiはアコギで参加。

マーティンとギブソンを持ってくるようにと言われたので(最近楽器のメーカー指定が多いね)、D-45とHANK WILLIAMS JR.を持っていく。いつもはライヴでしか使わないHANKだが、この後テレビ収録があるのであえてピックアップ付きの楽器にしたというわけだ。

ライヴ仕様と言っても決して生音がちゃっちい、ということではない。スタジオで使うのは本当に久しぶりだったが、立派な仕事をしてくれた。

急いでNHKに移動しBSの番組収録。音楽は宮川彬良氏。tassiはアコギ、ガットで参加。アコギはストローク中心だったのでHANKを選択した。ガットでは昭和の感じを出しつつアルペジオ。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


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2010年08月20日

東西融合

201008138月13日

午後からONKIOにてCM録音。音楽は大森俊之氏。tassiはアコギ、ガットで参加。

本日はぜひマーティンを持ってきてとのことだったので、D-28とマーティンよりもマーティンらしいMerrill OM-28も随行させた。ドレッドノートは低域が豊かな反面、指弾きの場合は音像がボケてしまうので、マイクの選択やポジションが結構キモになる。

tassiのD-28はサイドバックがハカランダなので、ローズウッドに比べると低域の締まりは良い方だ。そうは言ってもそこはマーティン、やはり豊かな低域に特徴があるのだ。

そんなこともあって今日は久しぶりに「NEUMANN M582」も自宅スタジオから持ち出した。以前にも書いたが「M582」はノイマンが、というよりドイツが第二次大戦後に東西に分割された後、東側で作られていたマイクらしい。現在の「MICROTECH GEFELL」の前身だろうかね。

さて「M582」だが関係者みなさんの印象はおおむね良いようだ。西側の「U67」に比べると低域が落ちているせいか、ドレッドノートを指弾きでアルペジオした時、明瞭感のあるスッキリしたサウンドが弾いていてストレスにならない。

ところがもっと豊かな低域が欲しいということになり、結果として「U67」が採用されてしまった。しかしガットのダビングでは逆に「M582」の方がOKになる。tassiのガットは音が柔らかいからね。

今回は編成が薄く、ギターだけでボトムを支えなければならなかったので、こういう結果になったのだろう。厚いオケの中だったら「M582」の存在価値は、きっとあるはずだ。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


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2010年08月09日

久々のバラライカ登場

b3e26a92.jpg8月8日 

午前中からNHKにて番組収録。tassiはオーケストラの中に入ってバラライカで参加。

映画音楽ばかりを集めたNHK BSの番組で、今月末に放送予定。ええ?この曲に使われていたんですか、という誰もが聞き覚えのある名曲にバラライカで参加した。

お時間のある方は是非ご覧下さい。本日から少し時間をおいて(たぶん2週間ほど後に)以下のサイトにアクセス頂ければ、きっと詳細が分かると思う。

http://www.nhk.or.jp/bs/eigaongaku/


CONTAX RX / Carl Zeiss Distagon T* 28mm F2.8 / FUJI RDP / EPSON GT-X900

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2010年08月07日

人の楽器じゃワカラン

201008068月5日

夕方から代々木上原のエレファントニカにてアニメの劇伴録音。音楽は大森俊之氏。tassiはアコギ、ガットでダビング作業。

このスタジオは山のように良いマイクがストックされている。曲調に応じてあるいはその時の気分に応じて、様々なマイクが選択可能なのである。ウラヤマシイなあ。

まずは暖かいアコギのバッキングということだったので、NEUMANN TLM67をtassi自らリクエストした。思った通り主役のメロディーを邪魔せず、節度と存在感のバランスが取れたサウンドで、良いテイクが取れた。

次にボサノバのガットギターを録ることになり、MERCENARY AUDIOの「KM-69」を立てていただいた。このマイクは「ビンテージKM84の魅力を継承」といわれいるらしいのでちょっと期待した。とてもイイ感じ。でも楽器が自分のものではなかったので、よく分からなかったというのが本音。次は自分の楽器で試してみたい。


CONTAX RX / Carl Zeiss Distagon T* 28mm F2.8 / FUJI RDP / EPSON GT-X900

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2010年08月04日

もうマーティンはいらない?

77a14ac7.jpg7月30日

午後からA-tone四谷にてレコーディング1曲。音楽は水谷広実氏。tassiはアコギでダビング作業。

今年春に特注の「夢弦堂ロングネックウクレレ」が完成した。製作家の西貝氏は今まで作った事のないウクレレなので、設計(特にボディの厚さ)にはいろいろと苦労されたようだ。

ロングネックなのできっと張力が高いだろうから、それに耐えうるだけの強度を持たせようと、トップ(表面板)の厚さに余裕を持って作ったという。その結果頑丈にはなったが、鳴りが今ひとつという結果になってしまった。それはtassiの選択した弦も良くなかったのだ。

再度調整ということでしばらく入院させた。トップの厚みを細かく調整し(つまり削ったということ)、ブリッジボードもサイズダウンさせた改良版は、全く別人のようになって帰ってきた。併せて弦の選択はCRANE HOMEPAGEの鶴田誠氏に依頼し、弦長から割り出された張力を元に、ベストチョイスな弦を送って頂いた。

こうして今本当に完成に至ったのである。ロングネックなのでチューニングが正確、音域が広い、フレット幅が広いので押さえやすい...などなどイイこと尽くめだ。この楽器なら心ない作曲家が、愛のない音域外の譜面を書いてきても十分対応できるのである(冗談ですよ)。


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM


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2010年08月03日

たまにはマーティン

cf3dd410.jpg7月29日

午前中に南青山の制作会社にてCM録音、音楽は櫻井映子氏。tassiはアコギ、ガットでダビング作業。

まず映像を見てイメージを固めそれから録音に入る。CMの場合映像のイメージを音で伝えるという側面があるので、譜面だけで演奏するよりは視覚から入る情報も重要である。

映像をイメージして指の力を加減しながら弦をはじいていく。アコギはいつもGIBSON SJを積んでいるのだが、本日はその後のスケジュールがあるのでMARTIN D-45で繊細にアルペジオ。結果的にこれが良かった。

その後NHKに移動し番組収録。編曲は渡辺俊幸氏。tassiはアコギ、ガットで参加。基本的にラインだがマイクもキッチリ立ててもらう。本日足元は「tc electronic G-Natural」を使う。音はたぶん「millennia TD-1」の方がイイとは思うが、いろいろと状況を考えてtcを選択した。

日本のフォーキーなサウンドだったので、アコギがマーチンというのはここでも大正解だった。


EPSON R-D1s / VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4


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2010年07月27日

ダルシマ求む

201007257月25日 

午後からNHKにて劇伴録音。音楽は河野伸氏。tassiはアコギ、ガット、マンドリン、バンジョーそしてヤンチンでダビングだ。

いつもに増して楽器の量が多い。全てを台車に乗せたところ自分の背より高かった。常識的に考えると簡単に荷崩れるする高さだが、そこは魔法のシートがあるのでこの程度なら何の問題もない。毎度のことである。

日曜日だというのに一食(一階の食堂)は結構な人でいっぱいだ。休日とは言っても放送局はあまり関係ないらしい。仕事前にサッサと腹ごしらえをしてスタジオに戻る。

曲数は少なかったが念入りにテイクを重ね、時間内に無事に終了する。それにしてもヤンチンはチューニングが厄介だ。正規のチューニングだととても対応できない。また1コースが3本というのがそれに輪をかけている。これは本当にピアノ・チューニングのハンマーダルシマを手に入れないとダメだな。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年07月24日

70年代へ逆戻り

201007207月20日

夕方からNHKにて番組収録。音楽は宮川彬良氏。tassiはアコギ、12弦で参加。

昔に比べれば放送局の音響は格段に良くなっている。薄い編成ならギターなどマイクで録ることなど屁でもないことだろう。そうは言っても他の楽器のカブリや他のミュージシャンへのモニター供給を考えると、まだまだラインがあった方がイイに決まっている。

本日は12弦でフォークの名曲を弾かなければならない。12弦でフォークと言ったってゴードン・ライトフットじゃあありませんよ(古いねえ..)。日本のフォークのアレですよアレ、でも転調があるとちょっとキツイですねえ。おまけにスリーフィンガーだしね。

いつもライヴで使っている、ピックアップ付きのSOFIAの12弦が現在入院中なのだ。入院させたのはちょっと前だが、どうやら無理なことをお願いしているようで、まだ退院できないでいる。だから本日はスタジオでしか使っていない「TAYLOR LEO KOTTKE MODEL」を使うことにした。

この楽器はスタジオ仕様なのでピックアップが付いていない。男らしく、潔く、ドーンと構えて「マイク一本で録ってみんか〜〜い!」と言おうと思ったがが、やっぱりそこは配慮というか弱気というか、まあオトナになってピックアップを付けることにした。付けると言ったって楽器の中に新たに何かを仕込むには時間がない。もしやと思い家のあちこちを探していたら、貼り付け型のコンタクト・ピックアップが引き出しの奥から出てきた。形状からするとフィッシュマンらしいがよく分からない。両面テープを使いボディの外側から貼り付けてまずは音出し実験だ。

当たり前だがパッシブ・タイプなのでそのままミキサーにぶち込むわけにはいかない。間にプリアンプを咬ませてゲインやインピーダンス調整が必要である。で、スピーカーから出てきた音はこれまたビックリだ。結構使える音じゃない!!見てくれはチープで全く期待していなかったが、結構生意気な音がする。中途半端にサドル溝に敷くピックアップよりも十分生っぽいサウンドである。尤もこれは間に咬ませたプリアンプ「Millennia TD1」のおかげかもしれない。

NHKのスタジオでもラインだけで収録が可能だった。つまりマイクを立てずとも、12弦のサウンドとして成立したということだろう。収録後に一緒に演奏したミュージシャンに「この黒いヤツで演ったんだよ」と言ったら、結構イイ音していたよと驚いていた。

1970年代にジェームス・テイラーが愛用のGIBSON J-50にバーカス・ベリーを付けていた頃が、アコギにおけるコンタクト・ピックアップの黎明期だったと記憶している。音楽雑誌の写真でしか見たことがなかったので、実際どういう音がしていたかはわからない。でもきっと画期的なことだったはずだ。

あれからすでに40年近く経っている。その間さまざまなピックアップが開発され、ピエゾを中心にマグネチック、小型コンデンサ−・マイク、それらの複合型などありとあらゆるスタイルのピックアップが世の中に出回っている。それぞれ一長一短でどれがベストとは言えないが、今回のシステムはそんな中にあって「simple is best」という一つの結果を現したものかもしれない。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


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2010年07月18日

LONG NECK

201007157月15日

昼SOUND INNにてNHK教育番組「クインテット」の劇伴録音。音楽は宮川彬良氏。tassiはいつものようにウクレレそしてアコギで参加。

ウクレレは夢弦堂ロングネックがまだ入院中なので、ハカランダモデルを使う。弦のせいか微妙にピッチが悪いのが気になる。テイクを重ねるたびに何度もチューニングに気を遣う。早く退院できないかまさに「首を長くして」待っている状態だ。

夕方からエレファントニカでレコーディング1曲。音楽は大森俊之氏。tassiはアコギでダビング作業。

大森氏所有のTELEFUNKEN「ELA M251」とtassiが持って行ったテクニカ「AT4051b」を同時に立ててみる。ストローク主体のプレイで、オケも厚めだったので結果としてテクニカの方が抜けがよいという結果となった。テクニカ「AT4051b」欲しいマイクだなあ。


EPSON R-D1s / VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4

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2010年07月12日

驚愕のヘッドフォンサウンド

d750eac1.jpg7月8日

石川鷹彦氏のライヴリハーサルのため、世田谷のBS&Tスタジオまで。tassiはアコギ、ブズーキ、アイリッシュブズーキ、マンドリンで参加。

機材はいつもと同様のライヴ用セッティングだが、今回は新しい機材をいくつか追加した。まずモニター環境を改善するために、ヘッドフォン・アンプを手に入れた。コスモウェーブ社の「HAMP134DX」というものだ。大手メーカーではなくガレージメーカーのようなところが作っているのだろうか。シンプルなケースを見るとそんな印象を受ける。

ヘッドフォン・アンプは以前から何か良いものはないかと気にしていたが、ちょこっと探してみると結構な値段が気に入らずその度に諦めていた。ところが最近まじめに調べてみると、値段の幅が相当あることを発見した。20万円近くするモノから1万円を切るモノまで、どれを選んで良いのやら困ってしまう。

家でじっくりっとモニターするのならある程度投資してもいいが、所詮ライヴのモニター用である。失敗してもイイぐらいの値段なら、やはり1万円が上限かな。先日秋葉原で見つけ、さっそく家でチェックしてみた。

まずは愛聴盤のCDをいつものミキサー(YAMAHA O1V 96)のチャンネルに立ち上げ、ヘッドフォン端子から聴いてみる。いつもの感じで特に違和感ない。次にミキサーのバランスアウトから変換ケーブル(キャノンーピン)を使い「HAMP134DX」を介して聴く。

驚愕とはこういうことを言うのだろうか。まず音の濁りが全くない。ダイナミックレンジが広がり、楽器の定位や音色がはっきりして分離の良い音に変化した。虚空を見つめてあるいは目を閉じて、ジックリと吟味した上で変わったというレベルではなく、音が鳴った瞬間に明らかに違うというレベルの話である。カセットとDATの違いと言ってはオーバーだが、それほどの違いが感じられた。もしやミキサーの問題かと思い、CDプレーヤーのヘッドフォン・アウトからの音とも比較してみたが、結果は同じだった。

次にマイクを立て自分のギターの音をチェックする。やはり明らかに音が違う。低域から高域までバランス良く聞こえるではないか。今まで余計なEQをしていたことに気づき、こんな事ならもっと早く手に入れれば良かったと感じた。元々はライヴのモニター用として手に入れたが、これなら自宅の録音用にも十分使えるはずだ。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


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2010年07月11日

好印象

beb1e337.jpg7月3日

午後からWEST SIDEにてレコーディング1曲。編曲は佐藤準氏。tassiはアコギ、マンドリンでダビング作業。

せっかく借りているオーディオテクニカのマイクを、実際の現場で使ってみようということで、本日は「AT4051b」をスタジオに持ち込んだ。オールドのNEUMANN U67と一緒に立ててもらいさっそくチェック!

エンジニアの三浦瑞生氏曰く、ハイもローもしっかり伸びていて明るい音ですねとのこと。指向性も狭すぎず広すぎず標準的な幅であるらしい。アコギにはテクニカを、マンドリンには67を使った。ヘッドフォンの返りも自然でとても演奏しやすかった。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年07月10日

ATM450

201007027月2日 

このところいろいろとチェックしているテクニカのマイクだが、「ATM450」という廉価なモデル、これがナカナカどうしてイイのだ。レコーディングで使おうとすると、もっと他にも選択肢が沢山あるが、ライヴでの用途を考えると結構使えるかも。

ライヴの場合他の楽器のカブリがあるから、どうしてもオンマイクにならざるを得ない。通常オンマイクで録ると低域が強調される結果となる。普通はEQで低域をカットすることになるのだが、この「ATM450」はギターにかなり近づけても低域がブーミーにならず、まさにライヴのためのマイクと言ってもイイだろう。ただセッティングがNEUMANN KM56のようなスタイルなので、AKG C451やNEUMANN KM84に慣れた人にはちょっと戸惑うかもしれない。

さて肝心なサウンドだが、色気はないがスッキリしていて気持ちよい。テクニカのマイク全体的に言えることだが、色付けがないナチュラルなサウンドそのものである。そこが人によってはモノ足らないと感じるところなのかもしれないが。細身だしライヴ用に一本用意しておきたいマイクだなあ。もちろん14日の石川鷹彦ライヴにも良い仕事をしてもらうつもりである。


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

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2010年07月02日

イイですね「AT4051b」

2297c131.jpg6月26日

夕方笹塚の制作会社にてアニメの劇伴録音。音楽は藤田淳平氏。tassiはアコギ、ガット、マンドリンで参加。

いつものように多数楽器を運び入れ、一息ついてから録音作業に入る。録音自体は順調に進むが、どうもこのスタジオのU87とtassiの相性が悪いのか、前回とはまた違ったトラブルに遭遇する。大事を取ってC-800Gに交換していただき、ナントカ無事に作業は終了した。

オーディオテクニカからマイクを貸し出してもらった。今回のゴム・パーツ供給の際にデモ機貸し出しが出来るということを聞き、それじゃあ好意に甘えようということで、数本のマイクを送ってもらった。

基本的には自宅録音用なのだがライヴでの使用も視野に入れて、「AT4051b」「ATM450」「AE3000」の3本をチェックしてみた。その中でも「AT4051b」の印象が一番強かった。

「AT4051b」は正確には単一指向性のカプセル「AT4051b-EL」と、プリアンプ部「AT4900b-48」の組み合わせのマイクである。現行品でいえばAKGなら「C451B」、NEUMANNなら「KM184」に相当するような、小型ダイヤフラムのマイクだ。

まだ細かいチェックは済んでいないが、余計な色付けのない素直なサウンドなので第一印象はとても良い。tassiの嫌いな「C451B」のチャリチャリでハイ上がりな音だったらどうしようかと心配したが、そんなこともなく安心した。自宅録音だけではなく、機会があれば仕事の現場に持って行って試してみたいなあ。


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

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2010年06月30日

AT8441復活

201006156月15日

夜AVACOにてレコーディング1曲。編曲は服部隆之氏。tassiはブズーキで参加。

本日は書き譜のちょっと変則的なアルペジオをしっかりと弾くということで、なかなか気を抜けない。事前に録音されたオケのグルーブに合わせて弾く。

長年自宅録音で使ってきたオーディオテクニカのマイクAT4050だが、マイクの調子は良いががショックマウント(マイクホルダー)のゴム類が、経年変化でとうとうダメになってきた。マイクをセッティングしても今ひとつホールド感が悪い。よっぽどの事がない限りマイクが落ちることはないが、ゴムの緩んだパンツを穿いているようで、やはり精神衛生上良くない。

このショックマウント「AT8441」はすでに製造中止である。先日テクニカに問い合わせたところ、供給パーツがまだあるので早速オーダーした。

ゴムを固定する金具の「かしめ」にちょっとコツがあるが、わざわざサービスセンターに送るほどのことはないと考え、パーツのみを取り寄せて自分でやってみた。

自宅にはマイク、マウント合わせて2セットあるので、一台はそのままにしてもう一方を解体し、古い方を見ながら慎重に作業を進める。簡単そうに見えてやはりコツがいる。何度もリハーサルを重ね、ゴムの微調整をしながらしっかりと金属をかしめる。

その結果以前とは比べものにならないくらいにしっかりとマイクをホールドしてくれる。ああうれしい・・・・


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

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2010年05月16日

ロングネック

ad77e161.jpg5月11日

昼からSOUND INNにて「クインテット」の劇伴録音。音楽は宮川彬良氏。tassiはアコギ、ウクレレ、バンジョーで参加。

ウクレレは先日特注した「ロングネック・夢弦堂スペシャル」モデルを初めて使った。ロングネックなのでとても弾きやすい。いや、構えやすいといった方がよいだろうか。ボディーサイズもソプラノではなく、一回り大きいコンサートなので音量感も確かにある。ただ、まだ新品なのでもう少し弾き込まないと、本来の実力を発揮できないだろう。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年05月09日

無駄なコスト計算

5b804fcb.jpg5月8日

自宅にて午後から来週の撮影打ち合わせ。その後特注ロングネック・ウクレレの弦を届けるために、練馬の夢弦堂ギター工房まで。

ウクレレはほぼ90パーセント完成しており、あとは弦の選択と細かい調整だけが残っている。手元にある「シーガーエース/釣り糸」を夢弦堂に持ち込み何度かトライしたところ、一番テンション感がピッタリ来る組み合わせを見つける。

シーガーエースに限らず釣り糸の太さ(号)への疑問がフツフツと沸いてくる。8号の次が9号ではなく10号というのはいったいどういうワケだ。ミリでいうと8号(0.470mm)、10号(0.520mm)となるのだが、弦として欲しいのは0.5mm位の太さなのだ。きっと9号がそれに相当するのだろうと上州屋に問い合わせてみると、「9号?そんなのは存在しませんよ(あんたトーシロだね)」と当然のごとく言われてしまった。まあ釣り糸を楽器の弦に使おうなんていう人はほとんどいないから、しょうがないのかもしれないね。

釣り糸は一巻き60メートルという単位で売られている。ウクレレに70センチ使うとして、釣り糸一巻きで85本取れる。ウクレレ弦に使うと考えて単価計算をしてみた。すると1セットあたり「100円」を切る価格になるではないか。これじゃあ楽器店でセットのウクレレ弦なんか買えないなあ。

しかしウクレレの弦なんてそう頻繁には交換しない。良くて年に一回だろうか。釣り糸を使えば85年分の弦が手に入るわけだ。孫の代まで使えるってことだが、交換しなければムダになってしまう。いったい安いんだか高いんだか....


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年05月01日

ジュニアとシニア

3e217907.jpg5月1日

連休中はけっこうノンビリ過ごせそうだ。こういう時にこそホームページにアップする新しい民族楽器のコメント書き、デモ音源の録音、などをやらねばならないのだが、更新癖がついていないので今ひとつ腰が重い。

先日「Martin D-28 Hank Williams Sr.」という、150本限定生産の「D-28」を手に入れた。今まで「大嫌い!」と公言してはばからなかった、マーティンのDモデルである。

低域のユル〜い感じがイヤだったDタイプだが、ハカランダ・ボディのこのギターは、低域がよく締まりイイ感じだ。例えて言うなら、理想的なポッチャリ系のお嬢さんだろうか。

以前から所有しているギブソンの「Hank Williams Jr.」、それに今回手に入れたマーティンの「Hank Williams Sr.」で、メーカーは違えど親子が再会したのである。

ああ、本日は好日なり・・・


CANON EOS 5D Mark 2 / EF70-200mm F4 IS USM

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2010年04月15日

流れ流れて

6cfe9c27.jpg4月11日

午後からmidi arteにてレコーディング1曲。編曲は沢田完氏。tassiはマンドリンで参加。

ここは初めて行くスタジオだったが、調べてみるといつもお馴染みのNHKの近くではないか。以前に何度か名前を聞いていたが、今回やっと呼ばれて行くことが出来た。ちょっとウレシイ。

休日の渋谷界隈は車が多く、楽器を搬入するために一時駐車するスペースもなかなか確保できない。一番近くの駐車場に車を停め、スタジオまで台車を転がしていく。本日は天気だから良いものの、これが雨天だったらやってられないね。

ストリングスの皆さんが帰った後、ガランと広いフロアでのレコーディングが始まる。同じフロアの端でアシスタントがずっと付きっきりになっている。その理由を尋ねると、別のフロアにあるコントロール・ルームとの連絡役だというではないか。なんだか横で見ていられは恥ずかしいなあ。

そのアシスタントだが、どこかで会ったような気がしたので、そのことを訊いてみた。すると「日活〜KSS」を経て、ここmidi arteに来たとのこと。おお、久々に懐かしいスタジオの名前を聞いた。

さて、今回のレコーディングは本格的なカンツオーネなので、迷わずラウンド・マンドリンを選択。最近リボンマイクのROYERを立ててもらう機会が多いが、本日は珍しいチューブ・タイプの「R-122V」で録って頂いた。時として線が細くなりがちなマンドリンの音質が、程よく柔らかでとろみのあるサウンドに変化し、旧き佳きナポリの下町を思い起こさせてくれた。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年04月08日

たまには仕事下さい

bd2a76b7.jpg4月7日

夜遅くONKIOにて劇伴録音。音楽は神坂享輔氏。tassiはアコギ、ブズーキでダビング作業。

たまにはいつもと違う楽器を使ってみようか。そう思い立ち、実力は十分にあるのだが、普段はあまり登場機会の少ないギターを、2本選んで持って行った。そのギターとは「1956 GIBSON J-45」そして「夢弦堂スペシャル」である。

J-45はtassiのメイン楽器であるSJのスペアとして手に入れたものだ。だから音の傾向はよく似ている。この年代のGIBSONは、ストロークもアルペジオもしっかりとカバーできる名器が多いと思う。

またもう一方の夢弦堂は、カッタウエイなのでハイポジションが弾きやすい。本日のような劇伴の場合、絶対にギターメロ・バージョンがあるだろうから、きっと重宝するはずだ。

事実、17フレットのAまで出て来るフレーズがあったが、夢弦堂で難なく弾くことが出来た。また、きらびやかな倍音豊かなサウンドも、メロディーを際だたせてくれた。

いつもは出番の少ないこの2本だったが、本当に良い仕事をしてくれた。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


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2010年03月20日

COLE CLARK FL3A

3f5c4ff5.jpg3月17日

午後から芝浦スタジオにて、今月末に高野山で行われる谷村新司ライヴのリハーサル2日目。

今回tassiは「GIBSON HANK WILLIAMS JR」、そして新たに手に入れた「COLE CLARK FL3A」を従えてのライヴである。

COLE CLARKはラインの音が非常に生っぽいと言われている。確かにマイクで録ったギターの音によく似ているので、イアモニで演奏するにはスタジオとそう違和感はない。へえ、この値段でねえ...と感心してしまう。

ただしそれはラインの音に限ってで、生音は正直言ってそれなりである。ライヴ用のギターと割り切って使えば、こういうのもアリかと思う。ちなみにtassiはモニター契約はしておらず、楽器店で購入したので、なんの「シガラミ」もない。

さて、ではハイランダーを積んだGIBSONはダメかというと、意外と健闘してくれているところがまたウレシイ。パワー感の必要なストローク・プレイなどは、逆にGIBSON(というよりハイランダーのピックアップ)の方が存在感のあるサウンドを出してくれる。まあそれだけハイランダーの実力が高いということなんだな。

状況によって使い分けの楽しみが増えたということだ。本番が楽しみである。おっと、楽器のことより寒さ対策の方が重要かもしれない。なにしろ山伏が修行に行くようなところでの野外ライヴなので、人間のケアの方が大事かもね。


OLYMPUS E-P2 / Carl Zeiss Distagon T* 28mm F2.8

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2010年03月16日

TZOURAS/ジュラ

7c42bd23.jpg3月15日

午後からSOUND INNにてレコーディング1曲。音楽は志方あきこ氏。tassiはアコギ、アイリッシュブズーキ、ジュラ、マンドリンでダビング作業。

3コースのジュラのチューニングは、基本的に「DAD」というもの。他にもいろいろあるようだが、tassiは基本的にこのチューニングにしている。しかし状況によっては「CGD」のような、5度チューニングにする場合もある。コードを押さえるには、こちらの方が都合がよいからだ(本国ではソロ楽器だけどね)。

同じ5度チューニングでも、マンドリンのように4コースだと、コードフォームのバリエーションがあるが、ジュラの場合どこかの音を省略しないとダメなのである。3度抜きのフォームだったり、前後のスムーズな繋がりを考えると、ギターのように機敏に反応するには、まだこの楽器を把握し切れていないことがよく分かる。今回は先にコード譜が送られてきたので、事前の準備が十分に出来たが、コレをいきなりスタジオでやるのはかなりタイヘンだ。

ジュラを丁寧に仕上げ、アイリッシュブズーキをダビング。アコギとマンドリンも一部重ねて無事終了。

その後AVACOへ移動し、やはりアニメの劇伴録音。音楽はR・O・N 氏。tassiはマンドリン、ジュラ、アコギでダビング作業。

本日もジュラが大活躍だった。


OLYMPUS E-P2 / Carl Zeiss Planar 50mm F1.4

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2010年03月03日

一家に一本、SM57

67f417cb.jpg3月1日

午前中に新富町のONKIOにてCM録音。音楽は平岩嘉信氏。tassiはBOUZOUKI,IRISH BOUZOUKIでダビング作業。

まずブズーキでカッティング。トライアードなコードなので4コースの楽器としても無理がない。次にアイリッシュで同様にダビング。ここではちょっと工夫して、同じ感じにならないように配慮する。

アッという間に終わったので、銀座の老舗店にてインド・ランチを速攻で堪能する。次なるスタジオは作曲家大森俊之氏のホームグランド「エレファントニカ・スタジオ」である。

初めての人はまず絶対に行き着けないような、住宅地の奥深くにそのスタジオはある。何度行っても近辺になると徐行運転になってしまう。一方通行が多く、車で迷ったら最後出てこられないような場所にあるからだ。

その隠れ家のようなスタジオで、本日はNHKの番組関連のレコーディングである。ガツ〜ンとロックなストロークというオーダーだったので、前回同様「1959 GIBSON J-200」で一発勝負。もちろんマイクは「SHURE SM57」。

普段はあまりレコーディングには使わないから、SM57というとライヴ向きだろう、などと思われているかも知れない。確かに値段も1万円しないし、見た目も高級感がないからねえ。ところが実はこういう状況の時はとても助かる「名器」なのだ。ギタリストなら必ず1本は持っておきたいマイク、と言ってもいいだろう。

価格差100倍の某マイクも同時に立てたが、今回は残念ながらその方にはベンチ入りして頂いた。


OLYMPUS E-P2 / Minolta M-ROKKOR 28mm F2.8

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2010年02月22日

CRANE CAPODASTRO

1a26189b.jpg2月20日

渋谷MeWeにて「東京恥部ナイト」というライヴに参加。

普段は居酒屋なのだが、小規模ながら定期的にライヴをやっているとのことらしい。狭いながらもアットホームな雰囲気の中、本番は無事に終了した。

先日CRANEの鶴田誠氏からカポが届いた。カポと言ってもそんじょそこらの「駄モノ」とは比べものならない、趣向を凝らしたスペイン式手工カポタストである。

スペイン式カポというと、フラット指板のガットギター用が一般的(いや、100パーセントそれ専用)だが、鶴田氏から今回特別に送られてきたのは、スティール弦用にとソールにアールの付いたカポである。

以前にフラット指板用のものを送って頂いたが、その時も造りの良さとデザインのすばらしさに驚いた。今回のものは、サイドに象牙を貼り合わせてあり、高級感が一段と増している。見た目のデザインはもちろん気に入ったが、羊腸を巻き取るスクリューの動きが実に滑らかで、正確にキッチリと止まる点が、安心して演奏に集中できる。

ちょっとしたコツさえつかめれば、カポの装着もそれほどタイヘンではなく、十分実用に耐えうる逸品だと思う。またカポ自体が軽いので、無装着時との音色の変化もほとんどなく、カポによる音色の変化を嫌うギタリストにとっても、うってつけのアイテムとなるはずだ。

不釣り合わぬはナントヤラ・・・ってこともあるので、1969 Martin D-45につけてみた。

CRANE HOMEPAGE
http://www.crane.gr.jp/


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM


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2010年02月11日

1945 MARTIN OOO-28

a9d14646.jpg2月9日

久しぶりに渋谷の楽器店「Woodman」に足を運ぶ。ビンテージものばかりを扱っているショップだ。しばらくぶりに再会した店長と話が弾み、ショーウインドーにある1945年のMARTIN OOO-28を弾かせてもらう。う〜〜ん、枯れきって乾いたすばらしい音だ。現代のギターでは出せないような、深くて太い音がする。

だが、さすがにこの年代のものとなると、価格もそれなりだ。衝動買いというワケにはいかない。いやいや、熟慮しても勇気ある一歩を踏み出すことは、まずないだろうなあ。ふ〜〜〜〜っ(溜息)


OLYMPUS E-P2 / VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4

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2010年02月06日

フラット・バック

b41b005f.jpg2月5日

午前中にSOUND INNにてCM録音。音楽は瀬川英史氏。tassiはマンドラで参加。

マンドリン系で音域の違うものをいろいろ、というオーダーだったので、マンドリン、マンドラ(コントラルト)、マンドラ(テノール)はもちろんだが、ブズーキ系も持ち込む。

マンドリン系であればどれでもマッチしたと思うが、ぜひ一風変わった音色でということで、一昨年パリで手に入れたマンドラ(テノール)でコードワーク。

「テノール」はマンドリンの1オクターブ下にチューニングする。マンドリン・アンサンブルでは、こちらの方が一般的である。ただし、ラウンド・バックがほとんどで、フラットバックというのは珍しいらしい。フランス製のマンドリンは、意外とフラット・バックが多い。tassiとしては断然こちらの方が使い勝手がよいのである。


OLYMPUS E-P2 / VOIGTLANDER COLOR-SCOPAR 21mm F4

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2010年02月05日

デッドポイントに泣く

fdab8660.jpg2月4日

夜、ODENにて少年院を舞台にしたアニメの劇伴録音。音楽は高見優氏。tassiはアコギ、ガット、マンドリンで一人ダビング作業。

いつもはあまり弾かないジャンルの曲を、ガットとマンドリンで仕上げる。ちょっと冷や汗ものだったが、やはり日本のココロを大事にしたいと、改めて思ったのだ。

アコギはGIBSONとMERRILLを硬軟使い分け、数曲のダビングを終了する。いつもお気に入りの「MERRILL OM28」だが、ハイポジションにデッドポイントがいくつかある事が、今日はとても気になる。

コードワークならそれほど気にもとめないが、単音によるソロプレイとなるとそうはいかない。フレーズがキチンと繋がらず、ある音だけくぐもってしまうのだ。フレーズの頂点でここぞというときに、デッドポイントに遭遇すると気持ちまで萎えてしまう。OMサイズというところがネックなのだろうか。コードワークでは抜群の音色とバランスなのに、惜しいなあ。大嫌いなDタイプに浮気してみようかな。


EPSON R-D1s / VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4

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2010年01月21日

夢弦堂のウクレレ

c40fe505.jpg1月21日

午後からSOUND INNにて、「クインテット」の劇伴録音。音楽は宮川彬良氏。tassiはアコギ、ウクレレ、テナー・バンジョー、三線で参加。

クインテットの現場では、ウクレレ奏者として参加することがほとんどだ。当初はマーチンのソプラノをメインで使っていたが、最近では「夢弦堂」を使うことが多い。音色が好みである事に加え、サイズがソプラノではなくコンサートだからというのも、その理由の一つだ。

ソプラノに比べコンサートの方が、若干ボディーも大きく、その結果ボリュームもあるようだ。また、弦長が長いというメリットも見逃せない。弦長が長い方がフレット間隔が広く、よりギターに近い形で左手のコントロールが可能なのだ。

単純なコードばかりではなく、数字がタクサン書いてあるコード譜を押さえる場合、やはりフレット間隔は広い方がイイ。手の小さい人はそれほど不便に感じないだろうけど、 tassiは意外と手が大きいのでソプラノだと指が余ってしまい、逆に押さえ辛いのである。

現在「夢弦堂」にて特注のウクレレをオーダー中だ。コレ一本で全てをまかなえる(だろう)というモデルを考えてある。早く出来てこないか、心待ちにしている毎日である。


OLYMPUS E-P2 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2009年09月09日

NEUMANN USM69

615efb12.jpg9月5日 

夜、渋谷にある専門学校のスタジオにてレコーディング1曲。音楽は渡辺俊幸氏、tassiはアコギで参加。

最近の専門学校は設備が素晴らしく、SSLのコンソールが普通にド〜〜ンと設置してあったりする。以前、新宿方面の専門学校でレコーディングした時も、同様にすごい設備だった。

いいなあ最近の学生は....。こんな機材を使って実習しているんだから、とても恵まれているよなあ。などと思いながらも録音は進む。あらかじめ打ち込んであるオケに、tassiのアコギと伊藤史朗氏のドラムをダビングするというものだ。

tassiのギターには「NEUMANN USM69」というステレオマイクが立てられている。オーケストラの一発録りやピアノに立てられている写真は見たことがあるが、ギターにこのマイクが立っているというのは、初めての経験だ。それも自分のギターにねえ。やっぱり凄いなあ、専門学校。

ヘッドフォンから帰ってくる音はステレオマイクらしく立体感のあるサウンドで、音色もGOODである。やばい、コレは欲しくなってしまう逸品だ。でも高いんだよなあ.....。借金しないと買えないなあ。


SIGMA DP1


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2009年08月28日

GIBSON F-2

785c3d5f.jpg8月25日

午後NHKにて宮川彬良氏が音楽監督を務める音楽番組の収録。tassiはボサノバチックにガットで参加。9月19日NHK BS2で午後8時からオンエア予定だとか。

サウンドチェックで1回。カメリハ、本番で2回という早いピッチでの収録。ダラダラ待たされるテレビ収録が多い中、チャッチャとテンポ良い進行がうれしい。

さて、写真の編集も大詰めを迎え、あといくつかの楽器を残すだけとなった。わが愛機の1915 GIBSON F-2は、いつ見ても美しい。御年94歳になろうというのに、特に後ろ姿が妙に色っぽい。たまらんなあ....


CANON EOS 5D Mark 2 / EF70-200mm F4 IS USM


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2009年08月13日

撮影終了

acf91d90.jpg8月13日 

100年に一度の楽器撮影だが、泣いても笑っても本日が最終日。3日間という長い時間だったが、一通り撮影するにはアッという間だった。

思いもよらないハプニングやトラブルが続出し、途中何度も泣きたくなる思いに駆られたが、ナントカ無事に終了できた。というか、終わらせた。

これでホームページの写真素材は出そろったわけだ。あとはひたすらレタッチやトリミングなどの修正作業が待っている。

おっと、本業の演奏に支障のないように、明日からはリハビリの日々を過ごさねばならない。


CANON EOS 5D Mark 2 / EF70-200mm F4 IS USM

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2009年08月12日

オレが悪かった

edaeaf0e.jpg8月12日

10年に一度の大楽器撮影大会も、様々な副産物をもたらしてくれる。

1997年にポルトガルで買ってきた、「VIOLA CAMPANZA/だと思う」が楽器庫の奥から出てきたのだ。なんとなく前々から、ココロに引っかかっていた楽器だった。確かにワタシが買ってきたものだ。

ということは、あれ以来ず〜っと我が家の「大奥」で、寵愛を待ち続けていたということになる。

ありゃあ、弦がちょっと錆サビだ。10年も放っておいたからなあ。蜘蛛の巣が張っちゃったっていうことだろうか。 う〜ん、tassiは使わない楽器は買わない主義だが、使おうと思ったが弾けなかった。あるいは忘れてた、なんていうのもたまにはあるのだ。悪かったなあ...

今回を機会にしっかりメンテ、そしてお座敷に出してあげようと固く心に誓ったのである。


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM


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2009年08月11日

初日

88df69a5.jpg8月11日

何も台風の日にやらなくてもイイのに....

そう言われるかもしれないが、本日から楽器撮影開始である。苦手な早起きをしてセッティングに2時間ほどかかる。

シロウトのアマチュア・ギタリストが、サクサクとレコーディングに対応できないのと同様に、にわかブツ撮りカメラマンもモタつきながら、なんとか20本弱の楽器を撮り終えた。まだまだ先が長い。ああ腰が痛い。

撮影では自作ギタースタンドが大活躍である。微妙な角度調整も自由自在だ。楽器の後ろに脚部が微妙に見えているが、まあこのくらいなら許せる範囲か。いざとなれば修正して消してしまうことも出来るが、数が数だけにやろうという気は起こらない。


CANON EOS 5D Mark 2 / EF70-200mm F4 IS USM

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2009年08月07日

撮影用ギタースタンド

13b4a7b3.jpg8月7日

撮影用のギター(民族楽器)スタンドがようやく完成した。

撮影用にこだわったポイントは、ボディーを載せる部分や、ネックを支える支柱などが、写真から見えてはいけないということだ。

既存のスタンドを工夫すれば、なんとか理想に近づけられるのだが、楽器が変わるたびにセッティングや角度を変える。といった面倒な作業が必要になってくる。撮影する数、大きさ、種類が多数に渡るため、いちいちそんなことをやっていられない。ということで、それぞれに適したスタンドを4種類ほど作成した。

写真のスタンドは、Lサイズ。ギターサイズ用だ。紐の長さを調節することで、角度を変えることができる。既存の小型スタンドは、楽器の安定性を考えてのことか、あまりアップライトにセッティングできないようになっているようだ。しかし今回は、一時的な撮影というシチュエーションのため、よりアップライトなセッティングを可能とさせた。

今回(たぶん最初で最後だが)こだわったのは、楽器の下を支える2本の棒。楽器の厚みによって、支える部分の長さを自由に変えられるようにと、ボルトナットの組み合わせで製作した。ボルトにはネジが切ってあるのでそのままでは使えない。ゴムチューブを被せ、楽器に傷が付かないように。また滑り止めの役目も果たしている。

スタンドに乗る楽器はイイが、ブズーキやウードのような、裏丸系の楽器はどうするんだ?

そんな心配は無用。ちゃんと次の手を打ってある。それはまた次回に!!


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM


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2009年07月22日

亀の裏

0c0b4d77.jpg7月20日

午前中からいつものように、NHKにて「おかあさんといっしょ」の劇伴録音。音楽は斎藤ネコ氏。本日は厳戒態勢ということで、入り口でガードマン止められる。なんだかNHKの周りは物々しい様子だ。

さて、昨日の写真では亀かテントウムシの甲羅か、はたまたバイクのヘルメットが写っているだけと思われそうなので、楽器として認知できる写真を撮っておいた。


EPSON R-D1s VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.2


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2009年07月21日

バロック・リュート

1368e46a.jpg7月19日

午後一で、SOUND CITYにて「任侠ヘルパー」の劇伴録音。音楽は高見優氏。先日録ったものの追加ということで、tassiは2曲のみガットで参加。

体調がイマイチだったが、そこは何とかこらえてガットギター・バージョンを録る。

梅雨も明けたし、夏の夜はやっぱリュートでしょう。ってことで、久々にバロック・リュートを出してきて、ポロポロと弾いてみる。いやあ、この楽器は難しい。ルネッサンス・リュートなら、まだ何とかなりそうなのだが。

バロック・リュートのチューニングは、簡単に言えばオープンDmなのである。オープンDmだからといって、Dmの曲ばかりではない。アコギのオープンGやオープンDとは別物。頭を切り換えないと、思うように指が動かない。

おまけに弦の数がやたらに多く、低弦の方に移動すると、いったいどこを押さえているのかわからず、闇夜を懐中電灯ナシで歩いているような感覚である。

いつもは大切にケースにしまってあるのだが、それがいけないのだろう。生活の場にいつもあれば、気軽に触ることも出来、親しみを持って接すれば、きっとリュートもいつか応えてくれると信じている。

最近出番の少ないR-D1sへのリクエストがあったので、いい機会だから記念撮影に臨む。二重像合致式のカメラを使って、暗い室内でこういう被写体を撮るのはナカナカ難しい。


EPSON R-D1s VOIGTLANDER NOKTON 35mm F1.2


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2009年06月29日

リニューアル

5515fe13.jpg6月20日 

たつの市総合文化会館アクアホールにて、手嶌葵コンサート。いつもはtassiのギター1本だけのサポートなのだが、今回はピアニスト古川初穂氏と二人である。さすがにピアノが入るとイイなあ。今年はこの編成であと数カ所のコンサートがあるようだ。

さて、本家のTassi Home Pageも、公開からすでに10年をちょっと過ぎた。公開当初は民族楽器の写真とサウンドが試聴できる、貴重なサイトとして評判だったようだが、さすがに10年も経つとあちこち見劣りしているところも見受けられる。

そこで、今年の夏以降に大々的なリニューアルを、と考えている。新たな楽器の写真撮影はもちろんだが、WEBデザインも一新。フルサイズのEOS 5D Mark 穸もあることだし、かなり画期的なことが期待できそうだ。余裕があれば動画もいくつか掲載したい。

まずはテスト撮影も兼ねて、ポルトガルギターを撮ってみた。


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM


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2009年06月01日

ギリシャの人気者

7f366258.jpg5月29日

午後からSOUND INNにてレコーディング1曲。編曲は新屋豊氏。tassiはガット、12弦でダビング作業。

ガットのアルペジオ主体の優しい曲調。12弦でニュアンスを加えアコースティックなサウンドに仕上がる。

夜、東麻布の制作会社スタジオにて映画の劇伴録音。音楽は長谷部徹氏。tassiはブズーキ、サズなどいろいろ頼まれたので、それに該当しそうな楽器をいくつか持ち込む。

ゆったりとしたシンプルなメロディーを弾くだけなのだが、やはりそこには存在感のある音色が欲しいということらしい。

いろいろ試した結果、今回も「TZOURAS/ジュラ」が採用決定だ。ブズーキより小降りのボディーサイズが、その音色に一役買っているのだろう。コレで4コースだったら鬼に金棒なのに。

ここしばらく登場はないと思っていたが、おまえ人気者だなあ。


SIGMA DP1

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2009年05月31日

Manfrotto 701HDV

5937387d.jpg5月27日

午前中に南青山の制作会社にてCM録音。音楽はいしいゆうこ氏。tassiはアコギでダビング作業。

ちょっとハネ気味の早い2ビート。スタッカート気味に弾くのがちょっと厄介。それでも「ギタリスト」が本業だったことを思い出し、何度かテイクを重ねて演奏もこなれ、OKを頂く。

EOS 5D Mark 2で本格的に動画を撮るために、マンフロットのビデオ雲台「701HDV」を購入。スムーズかつキッチリとした動作感がスバラシイ。重量級の三脚Velbon Mark-7Dとのの組み合わせで、ブレのない安定した画が撮れそうだ。


OLYMPUS E-510 ZUIKO DIGITAL 50mm MACRO



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2009年05月05日

CRANE CAPO

9bc5dd87.jpg5月5日

今年のはじめ頃カポタストが届いた。贈ってくれたのは我がファミリーサイト「CRANE HOMEPAGE」 の鶴田誠氏だ。

鶴田氏は大学で教鞭を執る傍ら、ギター製作や修復などに才能を発揮し、特に19世紀ギターなどのヒストリックな弦楽器に造詣が深い方である。

また、ガット弦(羊腸弦)の自作やカポタスト製作など、かなりマニアックな分野にも幅広く手を広げている。特にカポタストは工芸品レベルで、すぐにでも商品化できそうな勢い。写真のカポタストがそれだ。

スティール弦用でマッキーニーというステンレス製のカポタストがあるが、巷ではカポのロールスロイスと呼ばれているそうな。その理由としてまずその値段である。20年ほど前でも1万円以上はしたはずだ。また価格だけでなく、その装着感や機能から判断しても、ロールスの名前に恥じないものがある。

さて、一方クラシックギター用として作られた鶴田氏製作のCRANE CAPOだが、これまた細部にわたって良くできている。例えばネック裏に当たる部分には、傷をつけないようにと高級感あふれる革が使用してある。また、締め上げ用の紐は、廉価版スペイン式カポにありがちなナイロン弦ではなく、本物の羊腸弦だったりと、こだわり抜いた造りとなっている。

ノスタルジックなデザインばかりに目を奪われがちだが、実は本来の目的であるカポタストとしての機能も素晴らしい。ペグの締まりが絶妙で、緩むことなくしっかりと弦を押さえてくれる。

マッキーニーがロールスロイスなら、このCRANE CAPOはオリエント・エクスプレスの豪華客車と言っても過言ではない。

CRANE HOMEPAGE
http://www.crane.gr.jp/


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM


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