2018年03月31日

鳥取でしか聴けない

b72dd965.jpg3月24日

午後NHKにて劇伴録音。音楽は窪田ミナ氏。tassiはアコギ、カバキーニョ、マンドリンでダビング作業。

基本はアコギのメロ弾きに、途中からオクターブ上を重ねるという手順。ダビングものは色は欲しいがあまり民族色は出したくないとのこと。当初窪田さんからはマンドリンポルトガルのカバキーニョを提案された。

マンドリンならメロ弾きは問題ないが、ポルトガルのカバキーニョだとチューニング上無理がある。であればブラジルのカバキーニョにしたらどうかと逆に提案してみた。実際に試してみないと判断がつかないだろうと思い、カバキーニョはもちろんのこと、マンドリンもラウンド、フラット、バンドリンと3種類スタジオにセットした。

まずはアコギからレコーディングする。 メロ弾きならMerrill OMに代わるギターはない。音の深みはビンテージ・マーティンに譲るとしても、瑞々しさは2000年代という比較的新しい楽器ならではの特徴だ。ニュアンスを付けやすいように、tassiは少し細めのカスタム・ライト(.011〜)を張っている。細い弦を張ると普通は音が痩せる傾向になる。ところがMerrillはそういうこともなく、信じられないほどの音の太さを持ったギターだ。Merrillはニュアンスと太さを併せ持った現代の名器だと信じている。

唯一残念なのはデッドポイントがあるということ。tassiの個体はよく使う1弦7フレットのBがそれに該当する。なのでその辺りを弾く時は、ピッキングのタッチを工夫しながら弾かなければならない。

アコギのメロディーが終わり、次に相方をどれにするかを吟味する。色々試した結果、単弦のカバキーニョが最終選考に残った。4度チューニングなので、運指はギターと一緒だ。ニュアンスを合わせながらダビングした。

本日の劇版はNHK鳥取放送局が4月2日から放送する、夕方の情報番組「いろ★ドリ」の中で聴くことができるらしい。番組の中で幾つかのコーナーがあり、アコギメロの曲は天気予報のバックで流れる予定だ。その他のところでもカバキーニョやマンドリンが聴けるかもしれない。残念なことに全国放送ではなく、鳥取でしか放送していない。なのでtassiは一生聴くことができないのだ。


SONY α7S / VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4

fukasawaman409 at 00:10│Comments(0)work | gears

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