2018年03月23日

マンドリン・バンジョー

33b5ea3f.jpg3月21日

夕方、南青山の制作会社にてCM録音。音楽は中川俊郎氏。tassiはマンドリン・バンジョーでダビング作業。

数日前の深夜、プロデューサーからメールが届き「こんなサウンドでやりたいんだけど、似たような楽器持ってますか」というメッセージと参考音源が送られてきた。まずは聴いてみると、昔よく聴いていたあの曲だった。似たような楽器どころか、そのままズバリの楽器があるじゃないか!!。おおおおっっっ、買っておいてよかったなあ。

長いことケースから出していないので、もしかしたら弦が切れているとか、ヘッドの皮が破けているなんてことになったら困ったことになる。楽器庫に入りマンドリン・バンジョーを探すがすぐに見つからない。さてどこに置いたかなあ。HPに載せているしあるのは分かっているのだが、なにしろ仕事で登場するのが今回初めてとあって、ヤツの居所がどこだか分からない。

ようやく見つけ出してケースを開けてみると、買った時そのままの状態でまず問題はない。だがこの楽器は手に入れてから調整に出していないことに気がつく。1920年代のビンテージだからピッチが怪しいのはまあ目をつぶるとしても、弦高の高いのは困る。弾いてみるとハイポジションはとても押さえづらい。これでレコーディングに臨むのはちょっとヤバいなあ。ということで国立のH名人に連絡を入れると、すぐに調整してくれることがわかった。

マンドリン・バンジョーも普通のバンジョー同様に構造は一緒のようだ。ネックアングルを変えるにも同じようにやれば良いということらしい。幸いなことにコンディションがそれほど悪くなかったので、なんとかその場で処置していただけることになった。これで仕事レベルで使える状態になったのだ。まさに救急病院さながらだ。府中のF名人と共に長生きしていただきたいと切に思う。

参考音源のメロディーは確かにマンドリン・バンジョーだが、いわゆるマンドリンのように複弦ではなく単弦なのでそれぞれの弦を一本づつ外す。コレで参考音源にほぼ近づいた。ただ、tassi所有のマンドリン・バンジョーのヘッドは本皮なので、プラスチックヘッドを使っていると思われる参考音源とは微妙に音色が違う。まあここはエンジニアの腕を持ってして、EQでなんとかしてもらうことにしよう。


SONY α7S / VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4

fukasawaman409 at 00:10│Comments(0)work | gears

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