2018年03月18日

録り順

380f9521.jpg3月9日

夜S.VALLEYにて映画の劇伴録音。音楽は羽岡佳氏。tassiはアコギ、ガット、ブズーキ、チャランゴ、ウクレレ、カンテレでダビング作業。

そういえば一昨日もこのスタジオだったなあ。違うプログラムでこのスタジオが続くのは珍しいことだ。本日は映画の劇伴ということもあって曲数が多いかと思いきや、確かに譜面台にドーンと置かれた譜面の枚数は多いが、1曲の中でダビングが多いということで曲数は4曲ほど。

演奏楽器の種類が多いとマイクの位置も楽器ごとに違ってくる。ブズーキはギターよりも少し内側に、またチャランゴはセンター少し上目に、というようにその都度エンジニアがマイク位置を修正するためにtassiの元へやって来る。

例えば1曲の中でギター、チャランゴといった組み合わせが何曲もある場合、曲順に録っていくとその度にエンジニアに来てもらい、マイクアレンジを変えてもらわなければならない。こんな事をしていたら時間もかかるし、それ以上にマイクの位置が正確に元に戻せなくなるという、再現性に欠けることにもなりかねない。

また劇伴録音は時間との戦いなので、曲順ではなく楽器順に録っていくというスタイルが取られることが多い。なのでまずはギター系からレコーディングする。次は同じようなポジションなのでウクレレ。そしてブズーキ、チャランゴという順にダビングしていく。

最後に天井高のある場所に移動してカンテレのダビングだ。昨年末の劇伴録音の時も羽岡氏からカンテレのオーダーがあった。カンテレ好きの劇伴作家がまた一人増えたようで嬉しい限りだ。透明感のある独特の音色と、未来永劫に続くかと思われるサスティーンは、カンテレならではのサウンドだろう。

ギター系と違ってカンテレを録ったことのあるエンジニアは少ない。レコーディングの度に今日のエンジニアは、どこからどんなマイクで狙うのか興味津々である。今日はこんな感じである。すばらしいサウンドで録音できた。


SONY α7S / VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4

fukasawaman409 at 00:10│Comments(0)work 

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