2017年09月12日

TELEFUNKEN M60

980b779d.jpg9月6日

夕方からSOUND CITYにて劇伴録音。音楽は梶浦由記氏。tassiはガットでダビング作業。

梶浦氏の録音はたいていSOUND VALLEYでレコーディングされることが多い。またエンジニアはここ数年いつも小岩孝志氏が担当で、梶浦氏が最も信頼を寄せていることが伺える。今回はスタジオがSOUND VALLEYではなくSOUND CITYと聞いていたので、もしかしたら聞き間違えかと心配してしまった。とは言っても麻布台から市ヶ谷までの距離だから、30分あればナントカ間に合うだろう。少し早めにスタジオに着くとスタジオは間違っていなかった。

スタジオブースに楽器をセッティングし譜面台を見ると、コピーされた手書きの譜面が2枚置かれている。今日は2曲だけのようだ。まずはガットでアルペジオ、その後メロディーを重ねさらに色を加える。この色を加えるというのがくせ者だ。弾きすぎても邪魔になるし、逆に変に遠慮しても存在する意味がない。まさにさじ加減といったところか。次曲も演奏内容に指定はなく、ひたすら「さじ加減」に徹するということだった。初めて聞く曲に「さじを加える」っていうのは意外と難しいものだ。

マイクを見るとU67に加え451っぽい細身のマイクがあることに気がつく。小岩氏に訊くとTELEFUNKEN M60だという。値段は?と訊くと小岩氏は「安いですよ、ステレオペアで12万円ぐらいです」とサラリと答えてくれた。ここ数年新しい機材情報にすっかり疎くなってしまったことを痛感する。ヘッドフォンから返ってくる音はいつものようにとても素晴らしかったが、M60単体ではどんな音で録れるのだろうか興味津々である。前回のマイクスタンド「Triad-Orbit」といい、今回のマイク「TELEFUNKEN M60」といい、新しい機材がどんどん出てくるんだなあ。もう少しアンテナ張らなきゃ。浦島太郎になったような気持ちでスタジオを後にした。


SONY α7S / Carl Zeiss Vario-Tessar FE 4/24-70 ZA

fukasawaman409 at 00:10│Comments(0)work | gears

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