2017年09月05日

修行と貯金

021fc355.jpg8月31日

夕方、文化村にてレコーディング1曲。編曲は佐々木博史氏。tassiはマンドリン、ブズーキカバキーニョでダビング作業。

佐々木氏とはほぼ一年ぶり、毎回同じアーティストのレコーディングの時に、民族系で呼んでいただいている。今回もきっと2017年バージョンだな。楽器が多いので早めにスタジオに入る。念のためブズーキはアイリッシュ、ギリシャ両方を持ち込む。

マスターリズムの他に手書きのマンドリン用の譜面が別に一枚用意されていた。そこには同じ音を延々と16分で弾くように指示されている。リズムを刻む指示がリズム譜ではなく、音のタマでしか表示できないアホなソフトが、コンピューター譜面ではよくある。しかしこれは手書きの譜面だ。ということは16分音符をずっと弾き続けということなのか。

最初はテンポに乗れず四苦八苦した。ニュアンスを出さずというか出せず、ただひたすら修行のようにピックを動かした。同じタッチと音色で弾き続けるのは、かなりの難作業である。それでも数回弾けば何とかなり、数カ所の修正をしてマンドリンのトラックは完成した。つぎはブズーキでそのオクターブ下をダビングする。マンドリンとの相性を確かめるため、アイリッシュ、ギリシャそれぞれ1コーラスほど弾く。音色の色が強い方が良いということで、ギリシャに決定だ。一度やっているのでこれは割にスムーズにできた。最後にカバキーニョでストローク。あらかじめ入っているアコギのニュアンスを邪魔することなく、アコギに対して上の音域で音を重ね立体的に仕上げる。

レコーディングが始まる前にエンジニアの松橋氏が好みのマイクは何かと訊いてくれた。うれしいこと訊いてくれるねえ。ブースの中にはNEUMANN U67、AKG451E、ロイヤー122の3本が準備されている。今日は複弦楽器なのでロイヤーは外せない。となるとあとは67しかないだろう。残念ながら451にはとっとと退場願った(実は451が嫌いなのだ)。

セッティング中になにげなくマイクスタンドに目をやると、小ぶりだが見たことのないメーカーに気がついた。剛性感溢れるしっかりとした造りが好感持てる。スタジオアシスタントに尋ねると「Triad-Orbit」というメーカーだと教えてくれた。重量級のマイクスタンドに高砂というメーカーはあるが、個人で持つには価格も高くかなり敷居が高い。その点この「Triad-Orbit」ならがんばって手に入れられそうだ。さっそく貯金だ…..。


SONY α7S / Carl Zeiss Vario-Tessar FE 4/24-70 ZA

fukasawaman409 at 00:10│Comments(0)work | gears

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