2011年10月24日

シビアな149に指も149モード

4f558bc2.jpg10月23日

午後からNHKにてドラマの劇伴録音。音楽は羽岡佳氏。tassiはアコギ、ガットでダビング作業。

楽器をセッティングしていると本日のエンジニアの方から「田代さんは149(NEUMANN M149のこと)をお持ちなんですね」と話しかけられた。確かに持ってはいるがなぜ初対面の彼が知っているのだろう....。はてなとは思ったがマイク談義をいろいとさせていただいた(最近家で録ってないなあ...)。

すでにオケは録音されており最後にギターのダビングということらしい。1時間ほど早く着いたので余裕を持ってセッティングしようとしたが、それなら早く始めましょうかと言われあわてふためく。チューニングもそこそこにまず1曲目からガット指弾きのメロディーだ。

全体に静かな曲調でタッチを大切に演奏する。本日立っているマイクも149だ。音の細部まで漏らさずに拾ってやるぞ、といわんばかりのサウンドがヘッドフォンから聞こえてくる。確かにちょっとしたミスタッチも如実に分かってしまう。自分の血液型がA型で良かったと思う瞬間だ。

コンピューター譜面がどうとかこうとかで、ブログに書いてくれとかダメだとか、羽岡氏からなにか言われたことを思い出した。最近のコンピューター打ち出し譜面は昔から比べれば相当良くなったが、それでも時たま眼を覆うようなひどいものに遭遇することがある。写譜屋さんなら気を利かせて音楽的な割り付けをしてくれる。しかし万能といわれるコンピューターはそれができない。それをオペレートする人間の能力次第なのだ。本日はそのような心配もなく、とても見やすい譜面だった。

最近の演奏家は皆おとなしく黙っているが、内心いろいろと思うところはあるだろうね。時間前に終わったスタジオでを羽岡氏とそんな話で盛り上がった。


RICOH GXR / A12 / VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4

fukasawaman409 at 23:35│Comments(0)TrackBack(0)work 

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