2011年03月13日

その日

e54bc65d.jpg3月11日

午後メールを書いていたらいきなりの地震。いつものことだろうとタカをくくっていたら、激しい横揺れがかなり長い時間続き、これは相当ヤバイとうとう終わりが来たかと思った。

自宅スタジオにいたのでスタンドに設置してあるモニタースピーカーを押さえるのに必死で、足はすくみ他のことは全く考えられない。ふとリビングを見ると、50インチのテレビが前後に激しく揺れている。まるで外国人が日本人を揶揄するようなお辞儀さながらの様子だ。

昨年エコポイントを利用して格安で手に入れたテレビがこれでダメか.....と絶望的になる。自作の本棚もかなり揺れている。目の錯覚だろうか建物全体がゴムのようにグニャグニャと歪んでいるようにも見える。揺れの方向は東西あるいは南北といった直線的なものではなく、まるで子供の頃に流行ったフラフープのように、ゆっくりと円を描くように不気味な動きをしている。相当長い時間に感じられた。

家具類は引っ越した時に地震対策として壁にしっかりと固定していたので、幸いにも転倒を免れた。本棚もゴム系の耐震器具で半固定していたので、揺れは大きかったが一冊も落下せず、またCDも何事もなかったように整然としていた。これも自作ラックを頑丈に壁にしっかりと固定していたことが功を奏したのだろう。一番心配だったテレビも、ベルトで台にしっかりと固定されていたので落下は免れた。そして楽器庫上段にあるギター類もゴムバンドでフレキシブルに止めてあったので、相当動いた形跡が見受けられたが落下するまでには至らなかった。

あらかじめ多くの地震対策をやっておいて良かったことを、この日に遭遇した今、身をもって感じた次第だ。

夜SOUND INNにてレコーディングがあり、スタジオに向かったが都心でひどい渋滞に巻き込まれる。2時間近く走って麹町近辺でメールにてスタジオ閉鎖を知る(3/12現在は営業中)。外を見ると歩道は徒歩で帰宅する人々でごった返している。車で良かったと感じた瞬間だ。しかしどういう訳かタイミングが悪くヘッドランプが切れ、ほとんど無灯火で走行することになる。諦めて帰途につくが、さらに凄い渋滞に巻き込まれ、結局3時間かかってようやく家に着く。

重大な被害地域の方々の苦労を考えれば、渋滞なんて蚊に喰われた程度のことだろう。無事で良かったと感じた一日だった。被災者の方たちに何かできることをこれから考えたい。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


fukasawaman409 at 02:18│Comments(3)TrackBack(0)life 

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この記事へのコメント

1. Posted by tassi   2011年03月13日 18:25
SOUND INNは現在営業中です
2. Posted by とおる   2011年03月15日 19:16
tassiさん生きててよかったです!
関西の人間ですが、地震・津波で残った傷跡、とても心配です。
私も耐震器具をつけていきます。
地震で物の下敷きになる前に・・
3. Posted by tassi   2011年03月15日 21:57
とおるさん

ご心配ありがとうございます。
東京では揺れはひどかったですが、津波がなかったので東北に比べればたいしたことないです。一部建物が崩れたところはありましたが。

関西なら阪神淡路の大震災を経験されているでしょうから
地震の恐ろしさは十分ご存じかと思います。
備えあれば何とやらで、日頃の地震対策がいざというときに役に立つんですね。
油断大敵であります。

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