2010年12月17日

SAZで1弦奏法

91b2c8fd.jpg12月15日

午後から一口坂にてレコーディング2曲。編曲は若草恵氏。tassiはアコギ、ガット、ブズーキで参加。

アコギでのベーシック録りの後それぞれの曲のダビングに移る。ベーシックはいつものGIBSON SJだが、フィル系は何といってもMerrill OM28だ。この豊かで暖かい音色は他のギターには出せない味だろう。唯一欠点(?)を挙げるとするなら、ヘッドストックにプリントされた「Merrill」の文字が安っぽいことだろうか。いっそのこと消してしまおうか。次曲ではブズーキでフレーズ、そしてガットでスティング風(?)フィルを入れる。ヨーロピアンな雰囲気が醸し出せた、ような気がする。

その後SOUND INに移動しヤドランカさんのレコーディング。編曲は渡辺俊幸氏。tassiはガット、ブズーキ、サズで参加。

ガットのアルペジオ、ブズーキのストロークまでは順調に進む。最後に一番の難関サズによるフレーズの録音が残った。サズは1コースがオクターブユニゾン、2コースがユニゾン、3コースがやはりオクターブユニゾン、という弦の並びになっている。詳しくはTassi Homepageの民族楽器コーナーを参照。

すべて書き譜のフレーズで普通に弾けば特にむずかしくはない。ところが前述したように弦の並びが特殊なので、普通の運指で弾いたらフレーズによっては途中でオクターブが逆転するところも出てくる。サズという楽器の特性ゆえの問題点だ。結局ほとんど1コースだけを使って弾くことになる。ニュアンスを付けながらの「1弦奏法」にけっこう時間をとられてしまった。

当初順調だったレコーディングも最後のサズで暗礁に乗り上げ、ずいぶん時間を押して終了した。まあ時間を掛けただけはあって、出来上がりはまずまずのモノになったと思う。


OLYMPUS E-P2 / VOIGTLANDER NOKTON 25mm F0.95


fukasawaman409 at 16:33│Comments(0)TrackBack(0)work 

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