2010年08月20日

東西融合

201008138月13日

午後からONKIOにてCM録音。音楽は大森俊之氏。tassiはアコギ、ガットで参加。

本日はぜひマーティンを持ってきてとのことだったので、D-28とマーティンよりもマーティンらしいMerrill OM-28も随行させた。ドレッドノートは低域が豊かな反面、指弾きの場合は音像がボケてしまうので、マイクの選択やポジションが結構キモになる。

tassiのD-28はサイドバックがハカランダなので、ローズウッドに比べると低域の締まりは良い方だ。そうは言ってもそこはマーティン、やはり豊かな低域に特徴があるのだ。

そんなこともあって今日は久しぶりに「NEUMANN M582」も自宅スタジオから持ち出した。以前にも書いたが「M582」はノイマンが、というよりドイツが第二次大戦後に東西に分割された後、東側で作られていたマイクらしい。現在の「MICROTECH GEFELL」の前身だろうかね。

さて「M582」だが関係者みなさんの印象はおおむね良いようだ。西側の「U67」に比べると低域が落ちているせいか、ドレッドノートを指弾きでアルペジオした時、明瞭感のあるスッキリしたサウンドが弾いていてストレスにならない。

ところがもっと豊かな低域が欲しいということになり、結果として「U67」が採用されてしまった。しかしガットのダビングでは逆に「M582」の方がOKになる。tassiのガットは音が柔らかいからね。

今回は編成が薄く、ギターだけでボトムを支えなければならなかったので、こういう結果になったのだろう。厚いオケの中だったら「M582」の存在価値は、きっとあるはずだ。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


fukasawaman409 at 01:20│Comments(0)TrackBack(0)work | gears

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