2007年08月13日

池上線

16bcef29.jpg8月11日

午前中にNHK506stにて劇伴録音。音楽は堀井勝美氏。よくよく思い返してみると、堀井氏とのこの仕事(しぜんとあそぼ)だが、もう20年以上になる。初期の頃はモノラル同録で色々タイヘンな思いをしたが、最近はようやくProTools導入ということで、隔世の感がある。本日tassiはアコギとブズーキで参加だ。

久しぶりにアコギ界の重鎮先輩と杯を重ねるべく、東急電鉄を乗り継いで五反田まで行く。最終的に「池上線」に乗り換えるのだが、この池上線は昭和の臭いがプンプンする、何とも風情のある路線なのだ。現在では旧目蒲線の盲腸みたいな扱いの「多摩川線」が、東急の中では唯一のローカル線となってしまったが、それ以前はこの池上線がその役割を担っていた。

tassiは東急沿線に育ったが、最近までこの池上線だけは乗ったことがなかった。その存在を知ったのも西島三重子の唄で知ったぐらいだから、その存在感のなさ(?)というのは、東急の中では唯一冷遇されていたからかもしれない。

旗の台駅で池上線に乗り換えると、ホームのレトロさに驚く。ベンチや待合室はもとより、雨よけの屋根が当時のままなのである。もしかしたらtassiが子供の頃と変わってないのかもしれない。これはこの駅に限ったことではなく、この沿線のほとんどの駅で、昔の造作がそのまま使われているようだ。バリアフリーでエレベーターが設置されていても、PASMOやSuicaが使える自動改札に変わっても、屋根は昔のままというアンバランスが面白い。逆に昔の面影を残していることで、ホッとしたりするのだ。

池上線といえば小津安二郎監督の映画の中で、その駅の姿を見ることができる。たとえば「秋刀魚の味」では石川台駅でのシーンが、また「東京暮色」では五反田界隈と思われるガード下らしき景色が見て取れる。現在の「大崎広小路駅」はこんなふうだ。新旧一体となった感じが、なんだか懐かしくてイイ。


OLYMPUS E-510 ZUIKO DIGITAL 14-42mm


fukasawaman409 at 04:02│Comments(0)TrackBack(0)photo | photo

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