2007年05月12日
夢弦堂ギターの完成

数日前ギター製作家の西貝清氏から、オーダーしたギターが完成したという連絡が入った。昨年の秋に西貝氏と打ち合わせをし、こちらのオーダーを伝えてあったが、あまりに早い完成に驚いた。ハイポジションまでストレスなく弾けるようにカッタウェイ、現在メインで使用しているギブソンSJやメリルとは違ったキャラクター、その二つだけをオーダーの趣旨として伝えたのだが、出来上がったギターはその要求を十二分に満たすだけの作品であった。
夜遅く西貝氏のアトリエを訪れ、出来上がったギターをチェックする。音色の方向性はは繊細系で高域の倍音成分も十分だ。しかし繊細なだけではなく、ドレッドノートに負けないくらいの低域や、スケールの大きいサウンドで、そのバランスは絶妙だ。弦高やピッチも完璧で演奏性も全く問題ナシ。以前持っていた「夢弦堂」(西貝氏のブランド)のイメージとはかけ離れていると言っていいだろう。
唯一残念なのはフレットの仕上げの一点のみ。この部分は個人の好みがあるので何とも言えないが、もう少しギリギリまで高さをキープして欲しかった。ビブラートをかけると、弦落ちしてしまう可能性があるからね。tassiの好みとしては、指板ギリギリまで高さを保ち、ストンと滑らかにアールを描いていく形が理想である。まあフレットは消耗部品なので、いずれ打ち替える時にリクエストしてみようと思う。
週明けからまたスタジオワークが始まる。マイクを通した音がどうなるかとても楽しみである。
夢弦堂
http://www5.ocn.ne.jp/~mugendoh/
RICOH Caplio GX 100