2007年02月03日

ムルギー卵入り

c366cf96.jpg2月1日

午後から麹町サウンドインFstにてCM録音。音楽は菅井えり氏。Fstの狭いブースの中にギター二人が入っての同録だ。シャンプーのCMだったが、全体にさわやかなサウンドを2本のギターで表現するというもの。

もう一人のギタリストは渡辺格氏。渡辺氏は愛用のTaylorで、tassiはいつものようにGIBSON SJである。ツインリードということで二人でハーモニーを弾き分けるが、微妙なタイミングを合わすのがナカナカ難しい。また後半部分のソロは映像との絡みもあって、映像のイメージ通りになるまで時間がかかってしまった。

今年に入ってから旧友と再開したり、古いレコードが戻ってきたりと「懐かししリーズ」をアップしてきたが、今回もその70年代の続きを。渋谷の道玄坂からちょっと奥に入った百軒店(ひゃっけんだな)といえば、現在は無料風俗店案内所や様々な風俗店が並ぶ一画だが、当時もストリップの道頓堀劇場があったりと、今ほどではないにせよ色っぽい街だった。ところがどういうワケかそこに「ロック喫茶」なるものも何件か存在していた。「ブラック・ホーク」や「BYG」など、tassiはあまり入り浸った記憶はないが、友人に連れられて何度か行ったことがある。学生なので金がない。だから何時間もコーヒー1杯で粘ることになる。というより元々コーヒーを飲みに行く目的ではなく、レコードを聴くためなのだが。

ロック喫茶の帰りに必ず寄っていたのがカレー屋の「ムルギー」だ。当時は現在のようにインド料理屋というのものは、まだそれほどポピュラーでなく、カレーといえば黄色くどろっとしたルータイプが一般的だったと思う。友人に誘われて食べたムルギーのカレーの味は、初めての経験で、その辛さといいカルチャーショックだったなあ。ご飯も山のように尖らせるのがその盛り方の特徴だ。もうだいぶ前に亡くなった先代のオヤジさんは、お客が席に着くとスタスタと水を持ってやってきて「ムルギー卵入りで...」と、こちらがまだナニも決めてないのに、とぼけて勝手に決めてしまうという独特のキャラクターだった。インド料理という看板は出してはいるものの、専門的な料理はあまりメニューに載っていなかったし、ほとんどのお客がカレーばかりを注文するから、あらかじめ道筋を立ててやろうという、心優しい配慮だったのかもしれないなあ。

ある時友人が「よく分かりましたねえ!」と切り返したら、すかさず「ええ、分かるんですよ〜〜」と、いとも簡単に返り討ちに遭ってしまった。敵の方が役者が上だ。当時はオヤジさんと眼鏡をかけた小柄な奥さん(たぶん)、そしてまたまた小柄で角刈りのおばあさんの3人で店を切り盛りしていた。おばあさんとオヤジさんが亡くなり、現在では奥さんがやっている。また女性が何人か交代で手伝っているが、その中の一人にオヤジさんによく似た顔の人がいる。たぶん娘さんじゃないかと思うのだが....。現在も店構えは昔のままで、ここに来るといつでもあの時代にタイムスリップできる、貴重な場所だ。

ところで、レジ奥にある二階へと通じる階段がいつも気になるのだが、二階に上がった人はいるんだろうか。リフトらしきものもカウンターの中に見えるので、過去には二階も営業していたと思われるのだが、謎だ....

渡辺格/菅井えりさんのサイト
http://home.m07.itscom.net/erital/


OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 11-22mm


fukasawaman409 at 00:20│Comments(0)TrackBack(0)work | food

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