2018年04月

2018年04月28日

住友林業第二弾

af6870c9.jpg4月9日

夕方ラボレコーダーズにて住友林業のCM録音。音楽は加藤久貴氏。tassiはガットでダビング作業。
このシリーズの第二弾らしい。前回同様「家族の大切な時間」がテーマのCMだ。

ピアノ、ストリングスの後クラリネットと同時のダビングだ。エンジニアは長いことお会いしていなかった廣瀬氏。お互い長い間会わないと次があるかどうかわからないからね、と旧交を温める。

廣瀬氏はいつものように自前のNEUMANN KM84ステレオで2本セットしてくれた。いつものように安心できるサウンドでガットもいい感じである。


SONY α7S / VOIGTLANDER NOKTON 35mm F1.2

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2018年04月24日

松下じゃありませんよ

e313d502.jpg4月7日

夕方代々木上原にあるサウンド・ラボ・オワゾにて劇伴録音。音楽は木村秀彬氏。tassiはアコギ、ガット、ドブロでダビング作業。

スタジオに到着するとE.ギターの増崎氏のダビングが丁度終わったところだった。アンプなどの搬出を待ってギターのセッティングする。ここのスタジオもそうだが、椅子が硬い場合がある。例えば文化村、NHK、サウンドバレイ、サウンドイン、サウンドシティ・世田谷(旧クレセント)、サウンドシティ・アネックス(旧タワーサイド)などの椅子は硬いんだ。長時間の劇伴だとお尻が痛くなってしまう。そんな時のためにtassiの車の中には、テンピュールのシート・クッションをいつも積んである。まずは体をいたわるところから始めたい。

アコギ、ガットと録って最後にドブロのダビングだ。ドブロといっても本日はナショナル製のリゾネーター・ギターを使う。何やら美味そうな名前の、ビスケット・コーン仕様である。

ドブロは楽器名ではなくメーカー名である。正式楽器名称はリゾネーター・ギター、あるいはリゾフォニック・ギターだろう。だがあまりにも有名になりすぎて、世の中では楽器名そのままとして通っている。エレクトーンと電子オルガンの関係と同じだね。

リゾネーター・ギターはリゾネーター(楽器本体の中にある反響板)の構造から、大きく分けて2種類ある。先に述べた「ビスケットコーン・タイプ」、そして「スパイダーコーン・タイプ」だ。前者は泥臭いブルージーなサウンドによくマッチしていて、ボトルネックで演奏されることが多い。後者はカントリー、ブルーグラス系の音楽で使われ、スティールギターのように横に寝かせ、ソリッドの金属バーを使って演奏されることが多い。そのためスクエア・ネックの楽器も多く見かける。

今回もあらかじめ資料が送られてきて、ちょっとブルージーな曲だったのでナショナル製で決め打ちだ。


SONY α7S / VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4


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2018年04月18日

楽器それとも弾き方?

4704136f.jpg4月2日

夜遅くグリオ・スタジオにてレコーディング1曲。作編曲は岩田雅之氏。tassiはアコギでダビング作業。

ほぼ10年ぶりにお会いする岩田氏は、相変わらず勝新のような強面の風貌はそのままだった。また同時に、その作風の優しくポップで繊細なところも変わっていなかった。

本日は岩田氏が事前に自分で弾いたギターのパートを、tassiのプレイにレコーディングし直す作業だ。ということはそれと同等、いやそれ以上のクオリティを求められるわけだ。

ギターの場合他の楽器以上に、プレーヤーの個性や指グセというのが出やすい楽器である。なので自分の引き出しにない他人のフレーズを再現しようとすると、一瞬指に詰まることがある。まあそれでも1、2回やれば慣れるものだが。

まずは1959 Gibson SJでアルペジオ。エンジニア氏は、最初ネックの7フレットあたりを狙ってマイクをセットした。ううむ、どう考えてもありえないセッティングだ。まあでも何か意図があるのだろう。ということでこのままの状態で一度録ってみる。案の定低域が足らないスカスカの音だ。なのでtassiがいつもセットしているポジションに変えてもらう。

エンジニア氏は今までの経験から、アコギの低域がブーミーになるサウンドを嫌い、ネック寄り(というかほぼネック)のセッティングでそれを回避していたのだと思う。テクニカの4050はtassiも所有していて、低域が豊かというよりもスッキリとした写実的なサウンドのマイクである。どう転んでもボワンボワンの音になるはずがない。マイクアレンジを変えたサウンドは、いつもスタジオで録っているような普通の結果になった。

次にもう一本のアコギをダビングする。基本は同じアルペジオだ。弾き手が一緒だと同じようなサウンドになりがちだが、ギターをMerrill OM 28に持ち替え、人格を変えて少しルーズな感じに仕上げて、たぶんクローン3号ぐらいの違いになっただろう。


SONY α7S / VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4

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2018年04月14日

民族系は準備が必要

73df95d0.jpg3月28日

夜サウンドシティにてレコーディング。音楽は若林タカツグ氏。tassiはアコギ、ブズーキ、マンドリン、ウード、サズでダビング作業。

今回も事前に譜面をいただいたので、楽器のチョイスに無駄がなかった。ブズーキというとアイリッシュ系をイメージする人と、ギリシャのもう少しクセのある音色を期待する人と、ふた通りに別れることが多い。またそれとは別に、単に「民族的な音」という漠然としたイメージだけで捉えている人もいる。そんな時は2種類持って来なければならない。本日の作曲家若林氏は、明確にアイリッシュ系をイメージしているので、持っていく楽器もアイリッシュ・ブズーキ1本だけですんだ。

まずはアコギとアイリッシュ・ブズーキをダブルで録る。音圧感そしてグルーブ感が出せたと思う。次にマンドリンだ。ラウンドでもフラットでもない、ナポリ製のヴィンテージなセミフラットバック・マンドリン「E.DE CRISTOFALO」でトレモロ奏法。

最後に残ったのは「裏丸系」のダビングだ。鬼のように速い7拍子の曲。ついていくのが精一杯だ。まずはサズでリズムを刻む。次にウードで途中にあるアドリブソロ。さすがにこのテンポに7拍子という条件が重なると、全くのアドリブというのは完成度が期待できない。なのであらかじめ考えてきたソロを基本に、民族色をあまり強く出さず、部分部分を修正しつつ仕上げた。


SONY α7S / VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4

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2018年04月07日

同録にちょっと緊張

c1fc158e.jpg3月26日

夜キングにてレコーディング2曲。編曲は若草恵氏。tassiはアコギで参加。

久しぶりの同録でのレコーディングだ。このところライヴ活動が多く、またレコーディングでも一人でのダビングが多かったので少し緊張する。

イントロ、間奏、曲中のフィルを含め、全てリード・プレイだ。ギターはもちろんMerrill OMが登場する。同録なのでニュアンスを強調するというより、確実なプレイでひとまず終える。イントロ、間奏は2曲目が終わった後時間を掛けて仕上げることにした。

2曲目はいわゆるバッキング。これにはGibson SJで対応する。オケ中でも確実に存在感のあるサウンドがGibsonらしい。久しぶりの同録はやっぱりいいなあ


SONY α7S / VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4

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