2017年10月

2017年10月13日

立つようにしっかりと優しく

92bdfe5a.jpg10月12日

昼から乃木坂SONYにてCM録音。音楽は櫻井映子氏。tassiはアコギでダビング作業。

レコーディング開始時間前にスタジオ駐車場に到着する。しかし楽器搬入に手間取りスタジオに入るのがギリギリになってしまった。その前からピアノと弦カルの録音中で、tassiが早めに入ったら同録しようということだったらしい。ところが急にトイレに行きたくなり準備が間に合わないので、ピアノと弦カルは先に録音してもらうことにした。

ゆっくりと用を済ませブースに戻ってくると、もうすでに皆さんの録音は終わっていた。「ひよっこ」最終回出てましたね見ましたよ、と帰り際のピアニストに言われてしまった。けっこう見ている人いるんですねえ。

本日は全体に暖かみのあるアルペジオで、アコギ、ガット両方用意したがアコギの方が良かろうということになった。KeyはAbおまけに3度ヌキなのでそのままオープンでは弾きづらい。さあどうしようか、カポは1か3か。コード進行を見るとAb/Eb on G/Fm〜という流れになっている。ならば1カポしかないか。

曲調を考えて優しくアルペジオをしたが、どうやら音が立たないらしく「ピックでひいてはどうか?」という提案が、コントロールルームからヘッドフォン越しに聞こえてくる。さすがにフラットピックじゃあ雰囲気が違うだろうと判断してフィンガーピックを付ける。音は立つがニュアンスが今ひとつだ。ならば、指でしっかり目に弾きましょうかとやってみると、このほうがいいということになり採用だ。

その後本番は1テイクでOKをいただく。あっという間の出来事だった。


SONY α7S / Carl Zeiss Vario-Tessar FE 4/24-70 ZA

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2017年10月08日

ミステリーにはカンテレ

b1634fed.jpg10月3日

昼から東麻布の制作会社にて劇伴録音。音楽は一年ぶりにお会いする高見優氏。tassiはアコギ、ガット、バンジョー、ブズーキ、カンテレでダビング作業。

通常ならブズーキは2種類、バンジョーは3種類持って行かなければならないところ、事前に譜面を送っていただいたので楽器の絞り込みができて、最小限の選択と積み込みで済んだ。いやはやありがたいことである。ボーヤのいないtassiにとって楽器の搬入は一苦労なのである。運搬8割、演奏2割といったところか。

本日は4時間拘束なので、かなりの曲数を覚悟しなければならない。まあ曲数というより1曲に対してダビングがあるのでトラック数といったらいいかもしれない。麻布十番の洋食屋 大越で腹ごしらえをしていざ!このスタジオはブースが狭いので、まずは竿モノから先に録音する。マイク・アレンジを考えて、曲ごとにというよりも楽器ごとの録音という手順になる。

まずはアコギ次にガット、ブズーキをはさんでバンジョーという順番である。同じフレーズが何回も出てくるが、そのたびに強さの指定が変わってくるので気が抜けない。単純にボリュームのレベルを上げればいいというわけではないのだ。この辺りは高見さんはかなりシビアである。

竿モノの録音が終わり、あらためてカンテレをセットして次のステップへと。曲調はミステリータッチ、こんなサウンドにもカンテレが合うんだなとちょっとした驚きだった。プレーヤーとして楽器に対峙している自分と作曲家とでは、楽器の魅力を引き出す才能がこうも違うのだと頭を殴られたような気になった。


SONY α7S / Carl Zeiss Vario-Tessar FE 4/24-70 ZA

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2017年10月04日

カレーパワーに感謝

f070ddf2.jpg10月1日

午後からS.INNにて劇伴録音。音楽は服部隆之氏。tassiはアコギ、ガットでダビング作業。

S.INN(サウンド・イン)は千代田区麹町にあるレコーディング・スタジオである。スタジオは日本テレビの旧社屋から少し離れたところにある。現在は汐留に移転しているが、麹町分室として残っている日本テレビ旧社屋の横には、インド料理屋のアジャンタがある。tassiの記憶によればこのアジャンタは、30年ほど前には靖国神社の向かいの、インド大使館の横にあったと記憶している。現在はここ麹町に本店を移しているようだ。

インド料理、カレー好きのtassiは、時間の余裕があるとこのアジャンタでカレー弁当を買ってスタジオのロビーで食べることが多い。なぜ店で食べないかというと、近隣に安い駐車場がなというのがその主な理由だが、実は同じメニューなら弁当の方が半額ぐらいの金額で食べられるというのがその大きなわけである。今回もいつものようにマトンカレーを注文し、レコーディング前にパワーを入れる。

本日はアコギとガット、曲数は少ないがシビアなギターバージョンが待っている。マストではないが書き譜のアルペジオはかなり神経を使う作業である。しかしアジャンタのカレーパワーでなんとか乗り切ったと思う。


SONY α7S / Carl Zeiss Vario-Tessar FE 4/24-70 ZA

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