2010年10月

2010年10月30日

今月最後のタイヘンなライヴ

ee45660d.jpg10月24日

奈良の平城京跡にて「大極殿音絵巻」ライヴ本番。谷村新司さんのサポートでtassiはアコギ、12弦で参加。

昨年の唐招提寺でのコンサートは大雨、小雪、底冷えという極限状況の中での演奏だった。今年は一週間早いとはいえ油断は出来ない。奈良駅に着きホームに降りるとかなり暖かいではないか。手袋を忘れてきたがこれなら買わずに済む。今年は無事に終わりそうだ。

本日はこのイベントの最終日ということで、スタッフ一同何となく気合が入っているようだ。スタッフとミュージシャンは昨日から奈良に入っていて、当然のごとく前打ち上げは盛況のうちに済ませた。

本番当日は演奏に集中するだけだが、リハーサルは約一ヶ月前に一度やったきりなので、正直言って心配だ。多分ほとんど忘れているからね。まあ譜面をみれば何とか思い出せるが、細かいところはあやふやなままだ。演奏に入るきっかけやテンポ確認等、進行上のトラブルがないようにすれば、90パーセントコンサートは成功といえる。

リハーサルが終了する頃雲行きが怪しくなってきた。スタッフがテントのビニールをセットしはじめている。「来ますよ雨、本番はね!」という自信ありげな言葉が恨めしい。結局本番はしっかり雨に見舞われ、今月最後のライヴも、やはスンナリとは行ってくれなかった。


SIGMA DP1

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2010年10月28日

ステージで初SAZ

233287a2.jpg10月21日

ヤドランカさんのコンサートのためタワーホール船堀まで。今回はラインは一切使わず、全てマイクだけで挑戦した。いつもはモニタースピーカーやイアモニからクリアに音は聞こえてくるが、それは便宜上電気的な音だ。今日は編成も小さいのであえて楽器の音色を第一にと考え、またモニタースピーカーだけに頼らず、それぞれの生音を直接聞くようにと心がけた。

初日で最終日というトラにとってはなかなかシビレる一日である。「初日は硬かったよね、よし次回はがんばろう!!」なんてことが言えないのであるから、一回限りの真剣勝負だ。そういえば数日前の志方あきこさんのライヴも一回きりだったなあ。今月は一回限りのライヴが続く。

何カ所か出会い頭の事故程度のトラブルはあったが、ナントカ無事にコンサートは終了した。またステージでSAZを演奏するのは今日が初めてだ。それは「ボスナ川」という曲で、もしかしたらヤドランカさんの故郷である旧ユーゴスラビアを唄った曲なのかもしれない。

自分のバルカン体験を思いだしながら弾いてみた。ブルガリアのソフィアで出会った懐かしい友人たちの顔が出てきた。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年10月27日

やっぱり2本必要か

898850e2.jpg10月20日

午後からSOUND CITYにて先日録音した劇伴「フリーター、家を買う」の追加録音。音楽は高見優氏。tassiはガットのみで参加。

本日は追加録音という理由だろうか、曲数が3曲と少なかった。ゆったりとしたペースで丁寧にガットをつま弾く。ゆったりといえば、テンポ50は油断しているとすぐにクリックを追い越してしまう。焦らず慌てずに気持ちを落ち着けて弾くことが大事だ。

さて、昨日のテクニカ・リボンマイク談義の続き。もし普通のコンデンサーマイクとペアで使うなら、AT4080の方がキャラクターの違いがはっきりしていて、より効果的かと思われる。もちろんAT4081でも全く問題ないが、あえて選ぶならということだ。

新しく出た「MacBook Air」を諦めれば2本手に入れることは出来るが、さてどうしよう......


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

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2010年10月26日

AT4080 VS AT4081

d402601e.jpg10月18日

昼から信濃町にてヤドランカ・コンサートのリハーサル。tassiはガット、ブズーキ、サズで参加。

今回はトラである。リハーサルも本番も一回限りということで、自宅での予習復習が必要になってくる。とはいえヤドランカさんはあまり決めごとがお好きではない様子。現場(本番)での柔軟な対処が必要となるだろう。

audio-technicaからリボンマイクを特別に貸し出して頂いた。AT4080(以下80)とAT4081(以下81)の二本だ。80はノイマンU87的な堂々とした立派なお姿。片や81の方はノイマンKM56的なペンシル型のマイク。テクニカでは80はヴォーカル用、81は楽器用という分け方をしていると聞いた。

まずはアコギで試してみる。80の方はかなり低域が強調されたファットなサウンド。高域は痛くなくいかにもリボンの音といったところだろうか。低域の膨らみがちょっと気になるので、もしそれに単体で使うなら楽器に対してのマイクの距離や角度、そしてEQ補正がいくらか必要かなと感じた。あるいはキャラクターの違う他のマイクと組み合わせるという手もある。81の方はというと低域が程よくカットされスッキリした音で、アコギならこれ単体でいけそうな気がした。

次にマンドリンで試してみる。81はアコギ同様スッキリした音で、なおかつ高域のチリチリ感が緩和されとても好印象だ。アコギではファットだった80の方はというと、低域の膨らみがマンドリンにはイイ感じである。81だけしか知らなければなんの不満もなかったが、80の音を聴くと81がちょっともの足らなくなるというのが正直なところ。マンドリン系には80単体でもOKだなあ。

もしこのマイクを単体で使うなら、線の細い楽器は80の方がイイだろうね。またアコギのようにレンジの広い楽器には81の方が逆にスッキリして適していると感じた。同じ楽器でも個体差があるので、これはあくまでもtassiの独断と偏見によるものだ。

さあどちらかを選べと言われたら困ってしまう。同じリボンマイクでも微妙にキャラクターが違うからだ。さあどっちにしようか....


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

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2010年10月23日

いよいよの本番

a752a67f.jpg10月16日

ディファ有明にて「志方あきこコンサート 2010 〜パンタレア〜」の本番。いよいよ本番当日が来てしまった。どんなお客さんが多いのだろうか興味津々である。

芝浦でのリハーサルとは違うPA機材なので、モニター環境を最初から設定しなければならない。ミュージシャンもタイヘンだがPAスタッフはもっと苦労するだろう。この会場は普段プロレスなどを開催している場所なので、音響の条件はあまりよろしくない。イアモニをしていてもその感じがよく分かる。リハーサル時は客席が空なのでかなりライヴな感じだ。

本番は超満員のお客さんだったが、ステージから見た客席は微動だにしない不思議な感じ。う〜〜ん、これが志方ファンなんだ。クリックの暴走やらなんやら細かいトラブルはいくつかあったが、おおむね良かったのではないかというのがtassiの感想だ。

終演後の打ち上げではそんなトラブルも笑い話となり、車だったのでアルコールは飲めなかったが、かなり楽しいひとときを過ごした。今月はまだまだ他のライヴが残っている。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年10月22日

唄に反応

de80cc09.jpg10月15日

午前中に六本木の制作会社にてCM録音。音楽は椎名邦仁氏。tassiはガットでダビング作業。

すでに録音されている仮歌にガットで伴奏するということで、歌っている本人が弾いているような自然な感じを出す。仮歌を歌っている椎名氏がとても自然でイイ感じ。こちらも唄につられてイイ演奏ができた、気がする。


EPSON R-D1s / VOIGTLANDER NOKTON 35mm F1.2

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2010年10月21日

久しぶりの朝帰り

f6f00db0.jpg10月14日 

午後から芝浦スタジオにて志方あきこライヴのゲネプロ。一回のリハーサルだけでのゲネプロは、正直言ってちょっと不安だ。それでも自宅で復習したせいか、ナントカなりそうな気配である。1回通して無事に終わる。

夜SOUND INNにてドラマ「99年の愛」の劇伴録音。音楽は千住明氏。tassiはガットで参加。

スタジオに着いた時点ですでに1時間ほど押している。こりゃあ本日は長くなりそうだねえ。やっぱり終わってみたら夜中の3時半だった。やっと長い一日が終わる。


EPSON R-D1s / VOIGTLANDER NOKTON 35mm F1.2

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2010年10月20日

聴診器

292c3824.jpg10月13日

夜NHKにてNHK BS2「どれみふぁワンダーランド」のテレビ収録。音楽は宮川彬良氏。tassiはクアトロ(プエルトリコ)、チャランゴで参加。

この番組、いつもはアコギやウクレレそしてバンジョーで参加することが多いのだが、本日はもろに民族系での参戦となる。何となくそういうサウンドがテレビから流れてきたら、要チェック!!

TZOURAS(ジュラ)をライヴで使うのは初めてで、これにピックアップを取り付ける必要に迫られた。ライヴ本番まで時間がないので、お茶の水の名人にお願いするわけにはいかない。自分でナントカしようということで、SHADOWのダブルピックアップをまず手に入れた。ピックアップがダブルといっても、同じものが並列にセットされているだけだ。金額を考えるとあまり期待が出来ないが、取り付ける場所やプリアンプである程度音を作ってやれば何とかなるような気がする。高音側と低音側、あるいはネック寄りとサウンドホール寄りなど設置のバリエーションは無数にあるので、そのポイントを探すのが一苦労である。

ギターのようにボディが大きい楽器の場合、貼り付ける場所によってかなりサウンドは違ってくるだろうが、ジュラのように小型の楽器の場合は、どこに貼り付けてもそう変わりはなさそうな気がする。しかしプロとして仕事している以上、そこにはコダワリがあるのでいろいろと考えたあげく、ついに聴診器を買ってしまった。

弦をはじき表面板のあちこちに聴診器を当ててみると、明らかにサウンドが違うではないか。何となく予想した通りのサウンドではあったが、思いもよらない場所でイイ音がしていたりと、新たなポイントを発見したことは収穫だった。時間がある時にもう少し追い込んで、ベストなポイントを見つけ出してみたい。


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM


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2010年10月19日

フンドシ締め直し

c61c4b6f.jpg10月12日

午後から志方あきこライヴのリハーサル。tassiはブズーキ、アイリッシュブズーキ、ジュラそしてギターで参加。

すでに何度かリハーサルを積んだ他のメンバーに混じって、本日はtassiの初日リハーサルである。レコーディングでは1曲を完成させることに集中できるが、ライヴの場合全体の流れやペース配分が必要になる。特に志方さんの楽曲はかなり込み入っているので、それだけにかなり気を使わなければならない。

本日のリハーサルが終わると、あとはゲネプロそして本番という流れになる。かなり気を引き締めて取りかからないと大事故につながる。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年10月10日

音名表記でちょっと自信

223aa1e1.jpg10月9日

先日手に入れたハンマー・ダルシマ、なるべくいつも触れるようにと、リビングにセッティングしたままになっている。結構な大きさなので邪魔と言えば邪魔である。しかし毎日少しでも弾いていないと上手くならないから、きっとあと数ヶ月はこのままの状態だろう。あっ、これは数ヶ月後には上手くなっている、というわけではないから誤解のないように。

ヤンチン同様ハンマー・ダルシマも、どこの弦がどの音かというのが直感的に分かりにくい。それでもハンマー・ダルシマはかろうじて白と黒のサドルによって、ピアノの白鍵黒鍵のごとくなんとか音名が分かるようになっている。とはいえ、パッと見た感じではやはりわかりづらいねえ。

前々からナントカしてやろうと考えていたことを、本日やっと行動に移すことが出来た。各弦の横にプリンターで出力した音名を貼り付けたのだ。たったこれだけのことでウソのようにハンマーさばきがスムーズになったのにはビックリだ。メロディーを弾くにせよコードを鳴らすにせよ、どこの音を叩いているかという認識がないと、手が動かないということがよく分かった。


CANON EOS 5D Mark 2 / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM

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2010年10月09日

志方あきこコンサート 2010 〜パンタレア〜

e267800d.jpg10月8日

本日は自宅作業。来週末にディファ有明で行われる「志方あきこコンサート 2010 〜パンタレア〜」のための下準備だ。リハーサルは来週からだが予習は早めにやっとかないとね。

次から次へとメールで送られてくる資料(譜面や音源)をチェックし、自分の演奏する内容を譜面に書き込むというのが、本日の主なポイントである。レコーディングに関わっている曲やそうでない曲など、今回のライヴはいろいろと演奏しなければならない。

レコーディングの時は仮歌も入っていない状態なので、どこが歌かどこが間奏かすらも解らない。全体を掌握しているのは志方さん本人だけ。tassiはただコード譜を見せられて、志方さんの指示通りに演奏するだけなのだ。今回のように送られてきた完パケの音源を聞き、なおかつ譜面と照らし合わせて初めて自分の演奏したことと曲が繋がるのである。

繋がることは繋がった。レコーディングの時はジックリ時間を掛け、「この部分はこの楽器でやりましょう」なんてことが可能だったが、残念ながらライヴではそうはいかない。瞬時に持ち替えることは不可能なので、一曲を同じ楽器で通すということが多くなりそうだ。だからライヴはCDとはまた違った形としてとらえてもらった方が良いだろう。

いろいろな志方ファンの方たちがこのブログをチェックされているらしく、これ以上のことを書くのは本番当日の楽しみを奪ってしまうことになると考えたので、内容に関してはこの辺にしておこうかな。

一時水をやり忘れていたベランダの植物だが、あれ以来毎日せっせと水遣りに気をつけていたら、トネリコは新しい芽を出し始めた。相変わらず左のナントカという植物はビヨ〜ンとマヌケなままだが、それでも元気を取り戻している。果たしていつまでこの状態を保っておけるのだろう。やはりある時期にキッパリと入れ替えた方が良いのだろうか。長年育てて(放任主義)きただけに心が痛むなあ。


SIGMA DP1


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2010年10月08日

ワタシも生きていましたよ

ed6ae828.jpg10月6日

午前中にNHKにて教育テレビの「しぜんとあそぼ」の劇伴録音。音楽は堀井勝美氏。tassiはアコギで参加。

ずいぶん久しぶりに堀井氏にお会いする。本番中に発するジョークもますます冴え、ベーシストの鳴瀬氏とのやりとりはまるで漫才を見ているようだ。スタッフのちょっとした不手際も、このお二人にずいぶんと救われた思いである。

夕方からSOUND INNにてCM録音。音楽はこれまた久しぶりにお会いする吉野裕司氏。tassiはアコギ、マンドリンでダビング作業。

いつものように緻密に計算された音楽なので、アルペジオを含め全て書き譜だ。まさに吉野ワールドの真骨頂である。テンポも結構早いので、このままの形で弾くのはちょっと無理と考え、音を一部抜くなどいろいろとオネガイしてみる。スムーズに弾けるまで何度かトライして、ようやく最後に合格のお言葉を頂く。普段自分が思いつかないフレーズを弾くのは、とても勉強になるしリハビリにもなるなあ。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm


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2010年10月07日

思い込みで大失敗

8c7422f4.jpg10月4日

午前中にA-tone西麻布にてレコーディング1曲。音楽は上田益氏。tassiはアコギ、ガットでダビング作業。

A-toneといえば西麻布ということが定説であったが、ある時期から「四谷FREE」というスタジオが「A-tone四谷」に変わった。というかA-toneが西麻布と四谷の二カ所にスタジオを展開したということだな。なぜ四谷FREEが....まあいろいろ事情があるのだろうが、ここではその部分には触れない。

西麻布のスタジオはちょっと分かり辛いのと、楽器搬入に危険を伴うのでかなり気を遣う。危険を伴うと言っても、エレベーターがメンテしてないとかそういうことではなく、路上に車を駐車して楽器を搬入している間に、いとも簡単に駐車禁止の切符を切られてしまうということなのだ。

なにせ大都会それも中心部の六本木に近い立地なので、緑の制服を着た駐車監視員が常時ウロウロしているのだ。tassiも過去に見事にやられたことがある。ほんの数分楽器を搬入している間にステッカーが貼られていたんだ。悔しいねえ、ギャラが反則金で消えたよ。

まあそんなことが過去にあったからというわけではないが、単純な思い込みで本日は間違って四谷の方に行ってしまったのだ。スタジオに着くとガランと誰もいないではないか。メンテの男性がなにやらコンソールの基盤らしきものを手にしてムズカシイ顔をしている。

tassiがアレッという顔をして入っていくとと「どちらさんですか?」と訊かれた。到着した時間がちょっと早かったので誰も来ていないのだろうと思い、11時からのレコーディングですよと答え、ロビーで待つことしばらく。

しばらくするとスタジオのスタッフが出てきて「あの〜〜、もしかしたら西麻布ではないですか?」そう言われて改めてスケジュール帳を見ると、確かに「A-tone西麻布」と書いてある。こりゃヤバイ、っと楽器を車に戻し急いで西麻布に向かったのであった。

本日はアニメのキャラクターアルバムの一曲。アコギをダブルで重ね、イントロや間奏部分でガットのソロをダビングする。ちょっと遅刻したがナントカ無事に終われて良かった。


SIGMA DP1

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2010年10月06日

全音符はつらい

77044e2a.jpg10月3日

午後からNHKにてFMシアターの音楽録音。音楽は横山克氏。tassiはアコギ、ガットで参加。

「FMシアター」というのはNHK FMで放送されるラジオドラマである。ラジオであるから当然映像はなく、物語は台詞だけで進行していくのだ。だから音楽の扱いもきっとテレビとは違うはずだ。

そういう意味もあったのかどうか分からないが、本日はほとんどが静かな曲で白玉系、つまり全音符でジャラ〜ンとやることが多かった。そりゃ楽でイイですね、なんて声が聞こえそうだが実はそうでもない。

アルペジオやストロークでリズムを出している時よりも、全音符を目一杯伸ばしている方が気を遣うものだ。コードの変わり目やタイミングなど、静かな曲だけに慎重に弾かなければならない。


EPSON R-D1s / VOIGTLANDER SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5

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2010年10月05日

エレキシタール筆おろし

f66b0b5e.jpg10月1日 

昼からSOUND CITYにて2011年秋公開予定の映画の劇伴録音。音楽は荻野清子氏。tassiはアコギ、バンジョーそして本日初仕事のエレキシタールで参加。

実は本物のシタールも持ってはいるが、どうも敷居が高すぎて公には「弾きます」とは言っていない。いや言えない。本音を言うとインド音楽にあまり興味が持てないので、当然触る機会もなくただ放置してあるだけなのだ。

10年ほど前だが自宅録音で着メロを作った事があった。いろいろな民族楽器を使い、数秒のフレーズをいくつか録音するという仕事である。当然シタールもその楽器リストの中に含まれていたので、そこは自宅録音なのでナントカこなした。その程度のことなら対応できるが、他人様の前で演奏するということは、他のシタール奏者に対してとても失礼だと思うので、いつもお断りしている。

そうは言うものの「シタールはやらないのですか?」、「シタール持ってませんか?」と問い合わせがあれば、ナントカ協力できないかなと考えるのは人の道。本物のシタールとは明らかに違う楽器だが「エレキシタールで良ければ...」と最近ではお答えすることにしている。エレキものは基本的にやらないことにしているのだが、エレキシタールはtassiのくくりの中ではかろうじて民族系ということなので、まあイイだろう。

今回がその初めてのチャンスで、書かれたフレーズも簡単なものだったので十分に対応できた。きっと不思議な感じが醸し出されたことだろう。

そうそう、その着メロ録音の時のことを思い出した。久しぶりにケースを開け録音は無事に済んだが、どうやら中で虫が湧いていたらしく、体のあちこちを刺され全身が痒くて困ったなあ。その後部屋中にバルサンを焚いて燻蒸したことは言うまでもない。それ以来シタールのケースの鍵は掛けっぱなしで封印されたままだ。


SIGMA DP1


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2010年10月04日

初めまして...ではないが

9eea6251.jpg9月27日

午後からSOUND INNにてNHK教育番組「クインテット」の劇伴録音。音楽は宮川彬良氏。tassiはアコギ、ウクレレ、バンジョーで参加。

夢弦堂ロングネック・スペシャルウクレレが調整から戻ってずいぶん経つが、今回がその復帰第一回目の登場となる。マイクを通した音を聴くと、ボディを削り弦の選択を変えたことの効果がしっかりと出ているようだ。マイクがNEUMANN系だったら、おそらく最高のサウンドとなっただろうに、惜しいなあ。

ピッチも安定しているし、これなら安心してスタジオで使用できる。ロングネックなのでストラップを上手く使わないと楽器のホールドがムズカシイが、そこさえクリアできればもう完璧な楽器と言ってもイイだろう。

夕方からSOUND CITYにて劇伴録音。音楽は荻野清子氏。民族系を出来るだけ持ってくるように、と言われていたのである程度目星を付けて車に積んでおいた。あまりおつきあいの多くない作曲家の方とのお仕事は、なかなか手の内が読めないので楽器の選択にも一工夫がいる。

民族系ではOUD、IRISH BOUZOUKI、GREECE BOUZOUKIが活躍した。10月から始まる国税調査官がテーマのドラマらしい。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年10月02日

楽しい前乗り

fe05f421.jpg9月25日

手嶌葵ライヴのため福岡へ前乗り移動。前乗りというのは本番の前日に現地入りすることである。本番は14:00開演なので、前日入りしていた方が時間に余裕があるということだ。

前日に余裕があるということは仕事がないということなので、そこはひたすら飲み食いに邁進するということでもある。夕方ホテルにチェックイン後、ライヴ会場の近くにある「こやぎ」という店で、いつものように前打ち上げ(?)となる。

ここは全てがおいしいのだがtassiはカワハギの刺身がお勧めだ。都内で食べると薄っぺらい透けた切り身がチョットだけということが多いが、ここは生き造りのようにドーンと立派に出てくる。ほかにも牛のハラミ、豚バラ、サンマの寿司さらには爆弾巻きなど、明日本番があるんだろうかというほど我を忘れて楽しんんでしまった。


OLYMPUS E-P2 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm

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2010年10月01日

50台は20代では無理

ffd1d92e.jpg9月24日

午前中から手嶌葵ライヴのためのリハーサルで溝の口の「OASIS」スタジオまで。このスタジオはちょっと交通の便が悪いが、ピアノはベーゼンだし駐車場もあるし、慣れてしまえば結構快適なスペースである。リハーサル最終日ということで一通り通してスムーズに終了する。

その後ワーナーにてCM録音。音楽は平沢敦士氏。tassiはアコギ、マンドリンで参加。なるべく映像に合わせる形で自然な形の演奏を心がける。まあ及第点かな。映像スタッフのダメ出しなどのリクエストに応え、いくつかトライを重ねる。が、そろそろ次の時間が迫り来る。

CM終了後急いでSOUND INNに移動しドラマ「モリのアサガオ」の劇伴録音。音楽は渡辺俊幸氏。tassiはガットのみで参加。オーソドックスな劇伴録音スタイルで、ミュージシャンが一堂に会しての録音作業である。

ほとんどが書き譜のメロディーで、アルペジオも全て指定された音を弾くことになっている。なかなか気を抜けない、というかかなり集中していないとマズイ。ほとんどの曲のテンポが50前後なので、一音一音ギリギリまで音を延ばし、ゆったりとした気持ちで弾かないといけない。20代の若造の頃だったらきっと無理だっただろうなあ。


EPSON R-D1s / VOIGTLANDER NOKTON 35mm F1.2

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