2006年10月

2006年10月26日

スペインの古いギター

d33c82ed.jpg10月25日

古い楽器を弾くことはそう滅多にあるチャンスではない、特にギターは。ヴァイオリンなんかだと16世紀とかそういう時代の楽器が今も残っているが、ギターは実用を考えるとせいぜい18世紀あたりが限度なのではと思う。そういうことにまるっきり知識がないので勝手な解釈だったらゴメンナサイ。

ここのところ自宅で録音しているのが写真にある古〜いスペインのギター。古すぎていつの時代の楽器だったかは忘れた。借り物なので詳細はよくワカラン。リュートやウード同様サドルがなく、弦はブリッジから直接張られているので、ピッチは相当アヤシイ。昔の人はこういう楽器で弾いていたのかと思うと感慨深いね。キッチリ調整された楽器ばかりを弾いているtassiにはカルチャーショック。でも録音なのでフレーズによっては微妙にチューニングをずらして何とか対処している。そんなワケで1曲録るのに相当時間がかかるのだ。

普通のクラシックギターと比べるとボディーも小さいし、弦長も短いのでテンションは弱めで音もか細い印象。当初大丈夫かなとシンパイしていたら、録った音は意外と柔らかくてなんだかイイ感じだ。雑誌の付録に付くCDになるらしい。もうあとちょっとで完成である。

OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 11-22mm


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2006年10月25日

とうとうヤンチンまでも登場

531f2246.jpg10月24日

午前中に渋谷の文化村スタジオでCM録音。作曲は奥居史生氏。

今日はナンと「ヤンチン/楊琴」と「カンテレ」という難易度の高い楽器だけ。竿モノは一切ナシだ。何せ当初は「ヤンチン」で頼まれたのだが、この楽器は楽器庫の奥にしまい込んであるので、普段はコイツの顔を見ることはまずない。なので基本的にはお断りしているのだが、ナントカ、ゼヒ、ど〜してもと言われてしまえば、それほどまでにおっしゃるのなら....とイロイロな一応条件をつけて受けることにしている。

サンプル音源と譜面を吟味してナントカ行けそうなので、快諾。味付けでカンテレも如何?と訊いたら面白そうなので持ってきてね、ということでレコーディングはスンナリと無事終了。今日はちょっと寒い日に飲みたくなる飲み物のCMだった。オンエア前なので残念だが詳細は書けない。

ヤンチンとカンテレのバッキングに、シンプルなピアノのメロディーが乗るというサウンドは、美しい映像と一体となっていて感動的。カンテレ録らせたら日本一の岡部潔氏がエンジニアだったのもヨカッタのだろう。


OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 11-22mm


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2006年10月23日

GR DIGITAL ZOOMに期待

82cc94b5.jpg10月23日

午後から麹町サウンドインAstにてレコーディング2曲。

先日カムバックを果たしたMさんのレコーディングで、アレンジはカムバック1曲目も担当の萩田光雄氏だった。tassiはアコギで参加。ドラムにtassi同様カメラマニアの渡嘉敷祐一氏の顔が見えたので、さっそく写真談義。キャノン派の渡嘉敷氏は、やはりズームがついてないとダメらしいので、単焦点のGR DIGITALの評価はあまり高くない。確かに「デジカメ」という括りで考えると不便ではあるが、それを「イサギヨシ」とするかどうかだな。tassiもできれば28mm~75mmぐらいのズームがついていれば最高だと思う。同じくリコーでGX-8というモデルがあるが、どうも物欲を刺激しない。2007年版のGR DIGITALに期待したい。

EPSON R-D1s VOIGTLANDER COLOR-SKOPAR 21mm

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2006年10月21日

湾岸音響スタジオ

239e027f.jpg10月20日

午前中から西麻布のCM音楽制作会社でCM録音。作曲は藤田曜子氏。
某携帯電話会社のCMで、一部の地方でしかオンエアにならないそうだ。ラグタイム風というほどではないが、まあそんな感じの3フィンガースタイルのバッキングにヴォーカルが乗るという形だ。こういうスタイルのギターは、どんなに早弾きができても譜面に強くても、アコギならではの奏法が解ってないと演奏できないものだと痛感した。

その後再々調整で戻ってきたばかりのMerrill OM-28を従えて、大井競馬場そばの「湾岸音響」というスタジオにレコーディング3曲。編曲は谷田部正氏。基本的にはいつものようにGIBSON SJでリズム。ソロ、オブリ関連はD-45ではなく、音の太いMerrillで弾いた。こうなるとSANTA CRUZ OMの出番がどんどんなくなるなあ。

このスタジオは倉庫の中の一角にあり、まず普通の人はどうやっても到達できないだろう。tassiも地図をファックスしてもらったが、車ごとエレベーターに乗せられるとは夢にも思っていなかった。今はなき東芝EMIのTerraと同じようなスタイルだが、アチラはワンフロア全てがスタジオ。しかし湾岸の方はワンフロアの片隅にあるので、横でフォークリフトを操作しているおじさんたちには、ワレワレミュージシャンの存在が場違いに映るようだ。

今日は3曲だが、それぞれギターやらマンドリンやらのダビング作業がいくつもあり、ナカナカ弾きごたえがあった。Bassの川嶋一久氏と一緒で、四半世紀前の中島みゆきツアーのハナシなどで盛り上がる。お互いそろそろ健康には気をつけたいものだねえ。


EPSON R-D1s VOIGTLANDER COLOR-SKOPAR 21mm

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2006年10月20日

異邦人

af923451.jpg10月19日

ここ数日自宅録音の作業環境整備で忙殺された。なにせG4から一気にインテルMACに移行なので、ソフト関連のインストールやなんやかんやで非生産的な日常。ようやく昨日夜半から録音開始。18世紀?それとも19世紀だったか記憶がないが、そういう古いギターで録音をするという趣旨なので、ちょっと手になじみのない楽器で数曲録る。なかなかピッチが安定せずちょっと四苦八苦。曲もクラシック曲なのでさらに八苦十六苦。終わったら朝だった。

今日は久しぶりに外のスタジオでのレコーディング1曲。夕方から渋谷の文化村スタジオまで。アレンジは久米大作氏。奥様は久保田早紀さん。そうあの「異邦人」を唄った人である。で、今日の曲も実は「異邦人」。でもアーティストは「久嶋みさち」さんという方。元々民謡を歌ってきた方なので、唄はバッチリでとても気持ちがヨイ。

イントロが印象的な曲というのは色々あるが、この「異邦人」もその例に漏れずかなり印象的だった。他にも谷村新司の「昴」もそうかもしれない。イントロ当てクイズだったら全員正解だろうと思えるほどすぐわかる。ちなみに「異邦人」の編曲は萩田光雄氏、「昴」は服部克久氏だ。

何かの本で読んだかテレビで見たかなので、もしかしたら記憶違いかもしれないが、「異邦人」のオリジナルアレンジのイメージはトルコの軍楽隊だという。なるほど、イントロはそんな感じだね。途中イタリア風だったりとかなり異国情緒豊かで、まさに「異邦人」といったアレンジで、当時はとてもショッキングだった記憶がある。

さて今日のアレンジはどうかというと、発売前なので詳細は書けないが、tassiはまずガットギターでリズムトラック、そしてポルトガルギターとブズーキでフレーズトラックを、となっているのでやはりエスニックな匂いプンプンかもしれない。まあ、このあたりは12月のリリースを待って、どうぞ聴いて下さい。


vodafone 903SH

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2006年10月18日

モノクロプリント

da458e3f.jpg10月17日

だいぶ前にカラープリンターの色がとんでもない事になってきたので、そろそろだなと思い新たなインクジェット・プリンターを手に入れる。tassiは先代、先々代ともEPSONを使用してきた。そういえばプリンターだけでなく、スキャナやレンジファインダーのR-D1sもEPSONだから、おっとCMもやっていたっけ。そんなことから次もEPSONと心に決めていた。

たまにモノクロ印刷をするが、今までの染料インクのプリンターだとどうもよろしくない。全然モノクロにならないのだ。詳しいカラクリはわからないが、どうも染料インクではなく顔料インクでないとダメらしい。そんなことからちょっと高いと思ったがEPSON PX-5500を導入。A3までプリントできる。またモノクロはもとよりカラーもそれまでのPM-980とは大違い。まさに「写真画質」といえるものだ。今まではポジで撮ってプロジェクターで投影、という楽しみ方しかしなかったが、これからはプリントが楽しくなりそうだ。

一番のネックはインクの消費が激しく、かつその値段が高いことだ。いい気になってプリントしていると、アッという間にインクはなくなる。もちろんラボでしっかりプリントしてもらうとそれなりの金額になるのは分かるが、インクを9色全て揃えると約9,000エンほどはちょっと高い。だからまずはL判程度の小さな用紙にテストプリントし、OKテイクは一気にA3でプリントという具合に節約だ。そういえば昔ギター少年だった頃、普段はカワセのマスター弦(300エン)を張って、コンサートや学園祭となるとMartinマーキスを張る、というそれに似た事を今もやっているのだ。


EPSON GT-X900

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2006年10月16日

山下公園のシンボルがなくなる...?

32c1c013.jpg10月15日

横浜のマリンタワーそして氷川丸がなくなる... ?

というのは言い過ぎだろうが、どうも入場者の減少による経営悪化によって、この二つを営業している会社が両施設を売却するというのだ。横浜の山下公園といえば、マリンタワーと氷川丸がシンボル的存在だったのになあ。まあなくなることはないとは思うが、ちょっとシンパイだ。


OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 11-22mm

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2006年10月15日

スタジオパークからこんにちは

cfa9bb69.jpg10月13日

「スタジオパークからこんにちは」生放送のため、午前中に渋谷のNHKに行く。谷村新司さんのサポートだ。1曲だけだったのでリハーサルもアッという間に終わり、2時間ほどの待ち時間後に本番を迎える。本番も事故はなくあっけないほどスンナリと終了。スタジオ周辺は撮影禁止なので収録の風景は残念ながら撮れず、代わりに殺風景な控え室風景をど〜ぞ。ピアノに松本圭司氏、シンセに猪股義周氏、それにtassiのアコギという小編成だった。

とうとうMAC PROを導入。ついでにモニターも新調ってことでEIZOの24インチを同時に購入。わざわざAppleのディスプレイを選ばなかった理由は、画質の点そして長年のEIZOファンだからだ。ヨドバシではメモリーを同時購入の場合、半額になるというのでプラス4ギガでトータル5ギガのメモリーだ。こんなに積まないとチャンと動かないのかと思うと、なんだか複雑な気持ちになる。帰宅してさっそくセッティング、当然OS9時代のソフトは動かないので、別途色々と揃えなければならず負担が大きい。

とにかくデジパ5.1が動いてくれれば仕事には差し支えない。ようやく明日から録音の作業に入れることになった。


OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 11-22mm

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2006年10月14日

しぜんとあそぼ

3007b5f6.jpg10月12日

午前中からNHK506stにてNHK教育「しぜんとあそぼ」の劇伴録音。作曲は堀井勝美氏。

この番組はもう20年は続いていると思うが、たぶんtassiは最初の頃から関わっていたと記憶している。その頃まだNHKは2ch同録だったと思う。今でこそ48やProToolsが広く普及しているが、当時放送局は同録が当たり前の時代だった。

この劇伴でずいぶん鍛えられました、ホント。人間崖ぷっちに立たされると馬鹿力が出るモンです。読めない譜面もナントカしちゃう適応力も付いたし、NHKには足向けて寝られませんね。

さてこの番組は毎回様々な虫や動物がテーマになるが、今回は「かめ」だそうだ。毎回毎回色々なシーンにピッタリ合った音楽を創ってくる堀井氏はスゴイと思う。今回はハーモニカの八木のぶお氏(対馬以来だね)がかなりフィーチャーされていた。


EPSON R-D1s VOIGTLANDER ULTRA WIDE-HELIAR 12mm


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2006年10月13日

着ウタ SUPER HITS

6103529d.jpg10月11日

午後から昨日に引き続きABSでCM録音。音楽は田中ユウスケ氏。某照明器具のCMでバンジョーを少しだけ。アッという間に終わり食事タイム。

その後笹塚にある「FREE AS A BIRD」まで着ウタ録音。音楽は平岩嘉信、平岩紀子氏。このシリーズ(SUPER HITSの着ウタ)はここ数年やっているのだが、スタジオミュージシャンが生演奏をするというコンセプトで(一部打ち込みも使うが)制作しているので、そのサウンド・クオリティーは折り紙付きだ。ミュージシャンはもとより、「えっっ、あの人が!?」という、生録音に長けたエンジニアも参加している。とにかくまじめに創っている着ウタなのだ。携帯で聴くだけではもったいないと思うのはtassi一人だけだろうか....

今回はロシア系やフランスミュゼット系など、ちょっとマニアックなサウンドばかり。マンドリンやバラライカが大活躍。大曲1曲を残してサクサクと終わり、問題のその1曲は宿題となってしまった。


OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 11-22mm

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2006年10月12日

MAC PRO導入を検討

df32ed34.jpg10月10日

午前中に恵比寿にあるその名もズバリ「ABSスタジオ」にてCM録音。このスタジオは昔ファンハウスのスタジオだった。バブル期に建てられたせいか、外装はもとより中の造りもなかなかバブリーな感じである。とは言っても天井は高く居住性の良いスタジオだ。

今日は某食品会社の「オイル」のCM。tassiも健康のため愛用してますよ。音楽は長沢ヒロ氏。まずはアコギでバッキング、その後ガットで唄メロを弾く。所要時間30分ほどで完了。時間が空いたのでMACのリチウム電池を買いに秋葉原まで行き、帰りにラ・ホールでカレー。秋葉に行くとたいていこのコースだ。

その後麹町のサウンドインに移動して夕方から某鉄道会社の社歌録音。音楽は服部隆之氏。アコギと12弦だ。これから100年も唄われると思うと、演奏もキチンとしなければならない。いつも以上に気を使って丁寧に仕上げる。

夜は笹塚のペーハーサウンドにて某女性歌手のレコーディング。音楽は大森俊之氏。アコギと12弦の2本でギターアンサンブルを考える。長年の習い性なのだろうか、弦を擦るノイズを出さないようにいつも気をつけて演奏しているのだが、どうも今日はそれが打ち込みっぽく聞こえるので、あえてノイズを入れてくれとのこと。しかし入れようと思うとなんだか不自然になってしまう。つまりもっとヒューマンに弾けということなのだと理解する。最近デジタル人間になってきたんだろうか。

電池を替えてもMACの症状は変わらず、OS9は起動できない。以前から様々なアラートが出ていたから、たぶんロジックボードの不具合だろうか。トイレまではなんとか自力で行けていた老人が、本当の寝たきり状態になり、ついにカテーテルまで装着されてしまった、まさにそんな状態。真剣にMAC PRO導入を考える。


OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 11-22mm


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2006年10月11日

弦が切れて大騒ぎ

991d5aef.jpg10月8日

午前中から麹町サウンドインAstにて劇伴録音。音楽は渡辺俊幸氏。
今日はアコギとガット。楽器をセッティング、チューニングしている時にD-45の弦が切れた。譜面を見るとアコギはリズムのみだったのでGibson SJでやることに決め、切れた弦はそのままにした。駐車場に忘れ物を取りに行き戻ってみると、今度はガットの4弦が切れていた。譜面を見るとテーマのバリエーションで全編ガットメロがある。コレはすぐに張り替えなければならん、ヤバイ。

tassiのガットは弦の張り方にちょっと工夫があって、ブリッジ・ボードの後ろにアルミの板を挟んである。テンションを稼ぐためだ。弦が切れた拍子にYシャツのボタンほどのその小さな板が、どこかに飛んでしまい見あたらなくなっていた。刻々と本番の時間は迫り来る。譜面は黒い、そして今日は弦や木管との同録。おまけに曲数が多く録るペースも速そうだ。でもアルミ板はなかなか見つからない。しかし運良くコーディネーターのA氏に見つけてもらい、ストックしてあった古い弦を張って10分前から譜読み。

ナントカ時間内に全ての作業は終了し、ようやく一息入れる。2時間ほどのインターバルを置いて同じAstで更に劇伴録音。音楽は服部隆之氏。アコギ、ガット、12弦、マンドリンだ。すでに録音済みのオケに、ベースとピアノとtassiがダビング。後にストリングスが入るという段取りのようだ。

今日は長時間譜面を見ていたせいか、さすがに目が疲れた。


「家族」
http://kazoku.asahi.co.jp/

「のだめカンタービレ」
http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/nodame/index.html

vodafone 903SH

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2006年10月07日

部分録り

10月6日

午後から乃木坂にあるSONY 1stでCM録音。音楽は中川俊郎氏。
本日は某電話会社のCMだ。tassiの後に小池ストリングス、その後に上柴氏の口笛という具合にすべてダビング作業。中川氏のピアノは既に録音済みだ。全員一緒の同録でも十分可能なスペースの1stだが、ナゼか全員時間差ダビング、その間隔30分.....。

譜面を見るとEbからEに転調さらにEbに戻るという構成になっている。全編アルペジオでほとんど書き譜。コレはいくらなんでもいっぺんには弾けない。中川氏は適当に弾きやすいように変えていいよ、と言ってくれたがやはり何とかして譜面に近い感じで弾いてみたい。で、部分ごとに録る段取りをする。ナルホド、こういう事態を想定してダビングにしたワケね。

部分録りしてちょっと直してなんてやっているうちに、ストリングスの皆さんのセッティングしている姿がガラス越しに見える。結局30分ほどでナントカ仕上げ、ストリングスの皆さんの邪魔にならないようにひっそりとスタジオを後にした。ああ、せわしなかった。よって今回写真はナシ。

帰宅して画像処理などやっているうちに、MACの様子がいまいち挙動不審。データーバックアップの後ハードディスク初期化、システムインストールするが全くダメ。何度やっても全くダメ。そろそろ買い換えろということか....頭が痛い。


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2006年10月06日

Merrillのサウンドにウットリ

4b01b82e.jpg10月4日

午後から北青山にあるCM音楽制作会社スタジオにてCM録音。音楽は櫻井映子氏。
今日は男性には縁のない女性用生理用品のCMだった。

アコギ、ガット、そして高音がきれいな楽器というオーダーなので、マンドリンとカバキーニョが同席。あまりエスニックな響きじゃない方がヨイらしい。ギターとしてはちょっと高めな音域でアルペジオ。そして更に上の音域でアルペジオを重ねるという作業だ。ワタシ的にはカバキーニョがオススメだったが、満場一致でマンドリンに決定。アコギはMerrill OM28を使用。きれいなアルペジオを弾かせたら、tassiの持っているギターの中ではダントツだろう。D-45も繊細でヨイがMerrillの方が音が太く、かつ倍音も豊かで説得力がある。見た目には高そうに見えないところがまたヨイ。マンドリンはいつものGibson F-2。

なんだかちょっとトリッキーだなと譜面をよく見たら、16分のアルペジオを前半後半に分け、違った楽器で弾き分けるということだった。生理的にシックリ来なかったのは、そういうワケだったのかと気づいたのは、すでに録音が終わった後で、譜面の理解力のなさに我ながらあきれる。まずは全体を見渡せるだけの余裕と理解力を持たねばならぬと実感した一日だった。


OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 11-22mm

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2006年10月04日

歌謡コンサート

b7bae3ea.jpg10月3日

生放送の「NHK歌謡コンサート」のため、午後渋谷のNHKホールまで行く。tassiの出番は谷村新司さんコーナーのほんの6分程度。

テレビの場合、サウンドチェック、そしてカメリ(カメラ・リハーサル)、本番という手順でやるのだが、昔はカメリの後に「ランスルー」という行程がもう一つあり、そのためテレビ仕事は拘束時間が長く、それをいやがるミュージシャンが結構いた。おまけにそれぞれの行程の間は、必ず照明やら舞台セットの「直し」が数十分あるので、待ち時間はさらに長くなるというワケだ。しかし最近ではどこの局もこの行程が省かれているような気がする。

そうは言うものの、6分の出演のために7時間ほど拘束されるのは、いつも1時間単位で活動しているミュージシャンにとってはナカナカ忍耐のいることである。「楽隊」と呼ばれていた昔の時代の人たちは、そのもてあました時間を「賭け事」に費やしていた、ナンテことを聞いたことがあるなあ。これは古き良き(古き悪しき?)時代の「ザ、芸能界」でのハナシ。もちろん、今そんなことやったら即出入り禁止だろうね。ワレワレはひたすらバカ話ばかりで、少人数のワリにはだだっ広い楽屋に笑い声ばかり。

本番は事故もなく(コレが一番シンパイ)無事に時間内にピッタリ収まり、さすがみんな百戦錬磨のミュージシャン揃いだなと実感。また、陰でワレワレの楽器を担当してくれた山口君がいてくれたからこそだ。一流のローディーのおかげで、われわれミュージシャンは安心して演奏に専念できる事をいつも痛感する。


OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 11-22mm

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2006年10月03日

NHKスペシャル

728c7246.jpg9月30日

昼過ぎからNHK506stで劇伴録音。内容は2007年7月(ナンと来年だ)放送予定の、NHKスペシャルだ。音楽は羽毛田丈史氏。

さすがに今日という今日は運ぶのがヤんなった。前日に羽毛田氏本人からの連絡で、「え〜今回はチャランゴ、そしてでガットギターだけど南米系な感じが出せるといいなあ。また12弦ギターで南米風スペイン風も。」なんてことだったので、自宅武器庫にしまい込んである飛び道具を15丁ほど車に積み込む。それぞれサイズは小さいが個数が多いのでヤんなっちゃう。

積み込みはナントカなったが、当日スタジオに搬入する事を考えると気が重い。台車で最低2回は往復せねばならぬ、ということでローディーの山口君にヘルプをお願いした。山口君は谷村新司ツアーで一緒だったので、楽器の扱いやチューニングも任せていて安心。だが見たこともない民族楽器にとまどいを隠せず、結局チューニングはtassiが担当。

ストリングスが入る大曲は数日前にすでに録音済みであって、今日はtassiの民族楽器と梯氏のパーカッション、そしてケーナ、サンポーニャに菱本氏という小編成の曲ばかりだった。ガットギターはレキントに、12弦ギターはプエルトリコのクアトロに変更された。チャランゴは大型のロンロコと共にダブルで録音。たった4曲ほどだったが、一発勝負のセッションぽいものばかりで楽しかったなあ。でもオンエアは来年だから、その頃はすっかり忘れてるかもね。

そうそう、当日はテレビカメラが入っていて録音風景が番組宣伝で使われるそうだ。「スタジオパークからこんにちは」のスタッフだったから、もしかして羽毛田氏が出演してあれやこれや解説するのかもしれない。


OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 11-22mm

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2006年10月02日

歌謡コンサート・リハーサル

d1ac20e3.jpg9月29日

今日は朝が早い。早いと言っても世間の皆様からすれば「あんた、なにいってんの!!」って時間だが....。まあそんなミュージシャンにとっては早朝に、虎ノ門にある「FM SOUNDS」という初めて聞くスタジオにCMデモ録音。元々FM東京のスタジオだったとかそうじゃないとか、そんなラジオ番組を録るような感じのスタジオだ。

スタジオに入ると昔のN朝(今はなき朝日サウンドスタジオ)を思い起こさせるような内装。ロビーもなんだか事務的な感じがするし、「昔ながらの」という形容詞がピッタリのスタジオだ。今日はハワイアンの「アロハオエ」をウクレレで伴奏。アッという間に終わってしまい、外に出るとそこはビジネス・スーツをビシッと決めた人たちばかり。Tシャツのtassiは明らかに浮いている。どこかのビルに入ろうものなら、必ず警備員に咎められるだろうね。そそくさと渋谷のNHKへと移動。

NHK505stで10月3日(火)NHK総合で生放送の「歌謡コンサート」のリハーサル。谷村新司さんのコーナーにバンドで出演。Dr:伊藤氏、Bass:渡辺氏、Pf:夏秋氏、Keyb:猪股氏それにtassiのアコギという編成だ。3曲メドレーだがこれもアッという間に完璧に仕上がり、無事完了。

その後麻布十番のWalkスタジオにて10月からTBSで放送の、ワイドショーのオープニングテーマ録音。音楽は鴨宮諒氏。前日にデモがmp3で送られてきたが、その作風はまさに鴨宮ワールドで、数年前に録音した「ナニワ金融道」を思い出してしまった。今回はガットでリズム、そしてほんのちょっとマンドリンをダビング。打ち込みのマンドリンは生かすようだ。アコーディオンやヴィブラフォンが入り、楽しげでイタリア〜〜ンな匂いも感じた。


EPSON R-D1s VOIGTLANDER ULTRA WIDE-HELIAR 12mm


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2006年10月01日

妖奇士2

ac4da517.jpg9月28日

Merrill OM28の調整が出来上がったという連絡が入り、神田小川町のBlue-Gまで出向く。5フレットからハイポジションにいくにしたがってビビリ音(バズトーンとか言うんですか専門用語では?)が気になっていたのだが、しっかり直っていて、コレは完璧。この店はアフター・サービスがしっかりしていて、おまけにリペアの専門家がいつも店内にいるので心強い。

その後麻布台のサウンドシティAstにてアニメの劇伴録音。音楽は大谷幸氏。今回は時代劇(時代アニメっていうの?)でそのタイトルは「妖奇士2」。「ようきし」と読んではダメ、正しい読み方は「あやかしあかし」だそうだ。アニメファンならスラスラと読めるんだろうが、tassiのようなアニメ音痴にはよくワカラナイ。ワカラナイがリズム隊、サックス隊、金管、みんな一流のミュージシャン揃いで最高の演奏だった。

今回の楽器はBOUZOUKI/ブズーキ、MANDOLIN/マンドリン、BANJO/バンジョーそしてアコギの4種類。ブズーキはアイリッシュ(SOBELL)、マンドリンはGIBSON F-2、バンジョーはBLUEBELL 6弦を使った。アコギは調整から直ってきたばかりのMerrillを使おうと思ったが、曲調がロックっぽいものだったのでGibson SJで男らしくストローク。


OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 14-54mm

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